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読書感想文

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大正ロマンとかって言うけれど。

 そんなものはどこにもなかった。
 とりあえず、また本を読み終えることができたので、記録として読書感想文を書いておこうと思う。

「白蝶花」
 宮木あや子/新潮文庫

 花の名前をタイトルに冠した短編(ひとつは中編?)が四本収録されている本書。読み進めていくと、このお話たちは連作になっていることが分かる。
 大正の終わりから昭和・平成までの激動の時代を、数々の理不尽に苦しみながらも、運命の相手と出

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官能小説に入門してみた

 一昨日読み終わった小説の読書感想を記録しておく。

「花びらめくり」
 花房観音/新潮文庫

 買ったのは随分前のことだった。発売当初、新潮文庫アカウントをフォローしている自分のTwitterタイムラインにやたらと宣伝が流れてきて、それが偶然にも、自分が官能小説に興味を持ち始めた頃と重なっていた。そして数日後、書店に足を運んだ時に出会ってしまって、何か運命的な感じを覚えたので購入した。
 しかし

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最近読んだ本。

 体調が悪く、家事とかをがんばると読書のための体力すらなかなか残らない中、先月は久しぶりに本を一冊読み終わることができた。
 記録として感想文を書いておこうと思う。

「まほろ駅前狂騒曲」
 三浦しをん/文藝春秋

 読書を始めてすぐの頃から大好きでとても尊敬している作家、三浦しをん先生の、まほろシリーズ三作目にして完結編である。上記リンクは自分が読んだ版のものを貼るようにしているので単行本のもの

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