梅干し始めてました。

 梅干しが好きだ。

 そんなわけで、現在初めての梅干し作り真っ最中である。
 実は、初めて挑戦しようとしたのは去年のこと。勤め先の食堂で、昼休み、同僚さんと一緒に昼食をとっていた時に、梅干し美味しいよね、という話になって。そこで、前から自分でも作ってみたいと思っていると私がこぼしたら、なんと同僚さんが、実家の梅が収穫時期でたくさんあるのでよければもらってくれないか、と。そして、その翌週には、熟しかけの青梅を2キロも持ってきてくれた。
 ここまではよかった。その直後、まだ漬け方のリサーチや道具の準備が充分でない状態で、とりあえず追熟させようとうちの玄関に置いた青梅を襲ったのが、あの西日本集中豪雨が連れてきたものすごい湿気地獄である。驚くほどの速さでカビが来て、こちらの準備が整わないまま、あっという間にほぼ全て食材として使える状態でなくなってしまったのだった(あんまりに申し訳なくて、同僚さんのご実家には後日、梅2キロ分の平均的な値段よりちょっと高い菓子折りを贈った)。
 なので、今年はリベンジというワケである。

 今月始め頃からスーパーに出回る梅を探し始め、並行して、去年揃えるだけ揃えた道具の確認や、調べてブックマークしていた梅仕事に関するネットの記事を何度も熟読した。
 月の半ば頃に追熟がいい感じに進んだ梅を、頭に叩き込んだ手順通りに計って、洗って、塩と一緒に果実酒びんの中へ入れて。漬物用ビニール袋に水を入れたものを重石代わりに梅の上に置いて、びんに蓋をした。

 そして、漬け始めて一週間と少し経った状態が、これ。

 参考にしたネット記事にあった通り、35度以上のお酒を、主人が梅酒用に買っていたホワイトリカーを少しもらって、ビニール袋を乗せる前の梅にかけておいたのが効いたようで。奇跡的に、初挑戦なのにカビが来ることなく、無事に塩が溶け梅酢が上がった。
 梅干し作りはカビが大敵とのこと。今のところ、カビが来る気配は全くない。アルコール様々である。

 漬け始めて一ヶ月後から食べることができるようになるとのことで、とても楽しみ。
 ちなみに、今年は赤シソを入れない白梅干しのレシピを参考にしている。

干すこともしなくていいらしい。
 これが上手くいったら、来年はシソを入れて綺麗な赤色の、そして土用干しまできちんとする本格的な梅干しを作りたいなぁと考え中。

 

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