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整情

朝から少しメランコリックな気分だったのだが、通勤区間をバスから徒歩に切り替え、途中の公園でコンビニで買ったコーヒーと安納芋パイを食べ終えた途端、さっきまでの気怠い感じはどこかへ消え去ってしまった。

要するに言いたいのは、感情はある程度、コントロールできるという事だ。

しかし、意思や思考だけで感情をコントロールすることはかなり難しい。

今まで、さんざん試した結果、そうであった。

もっとも効果があったのは、行動、運動を組み合わせる事だ。

今回の場合であると、30分ほどの適度な距離の歩行と食事。

食事も消化器の一つの運動である。

これだけで大分、変わった。

そして、もう一つ。

気持ちや感情を無理にコントロールしようと思わなくなったのも大きい。

現在の自分の感情を淡々と見つめ、なんとなく、そのままにそっとして置く。

感情の置き場所である、その自分を別の環境に連れてゆくと自然に、いつのまにか心持ちも変化しているといった次第だ。

感情やその時の気分に振り回されていた若かりし頃の自分に教えてやりたい気もするが、あれはあれで楽しく、刺激的な日々でもあり、懐かしく思うこの頃でもある。

あきかぜに ちぢにみだれし こころをば ふかせちらせて たかくとおくへ


人の世に熱あれ、人間(じんかん)に光りあれ。