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温泉

冷夏が続いている。
肌寒い日であるにも関わらず、規則で決められているのか、ガンガンに冷房をかけ続けている電車に乗っていると日本の将来を危ぶむ気持ちがより増してくる。
決まった事を遵守する為に、柔軟性を失い、硬直性を増す一方の社会の息つく先には不幸しか見えないからだ。
ルールを守ることで人々は何を守り、何を得ようとしているのだろう。
ルールを破ることの何を恐れ、何を失うというのだろう。
皆、幸せを求め、寛容な社会を望んでいるのではなかろうか。
一部の他者を罰し、貶め、優越感に浸る少数派の声に耳を傾け過ぎてはいやしないか。

温泉につかりながら、そんな事を考えていた。
温泉はいい。
温かくていい。
身体が温まると冷えた心も徐々に温かくなってくるから不思議だ。
「こころ温かきは万能なり」
尊敬する雀鬼こと桜井章一会長が仰っていたが、また「からだ温かきも万能なり」とも考えている。
冷夏は続くが、心も身体も温かさを保ち続けていきたい。

みをゆるめこころをひろくあたたかくたもちてせかいかがやかせむと

人の世に熱あれ、人間(じんかん)に光りあれ。