贅沢
少し高い和牛の霜降りをスーパーで買ってきて、炭をおこし、七輪で焼いた。
本わさびを少しおろして、その肉にかけて食べる。
炭に火をつける、わさびをすりおろすのはひと手間だが、数百円で出来るちょっとした贅沢。
しかし、普段、そのひと手間をかけるのを惜しんでしまうのは、何故だろう。
時間の余裕、心の余裕を失ってしまったせいなのか。
ひと手間をかけるという発想自体が生まれない要因もあるのかもしれない。
より愉しめるよう、工夫し、生活にひと手間を加えていきたい。
自分の考える贅沢とはそういうものだ。
手間と暇 かけて得たるは 満ち足りた 静かな感謝 豊かな時間
人の世に熱あれ、人間(じんかん)に光りあれ。