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アンケートの風、揺らぐ“推し”

困った。


大丈夫?って思ってくれた人、ありがとう。
ざまぁみろって思った人、豆腐の角で頭をぶつける呪いをかけておいた。

何に?って思った人、よくぞ聞いてくれた。

私は困っている。
そう、推しが1人ではないことに。

ことの始まりは、NHK総合で放送中の番組『あさイチ』のアンケートだった。

女性たちの心を潤す“推し”の存在。あなたが一番好きな「人」や「キャラクター」、いわゆる“推し”は誰ですか? どんな形で応援していますか? みなさんの“推し”との生活や熱い思いを教えてください!(アンケート冒頭より)

私には推しが何人もいる。
作品もジャンルも次元も違う人々。
その全員を愛しているし、応援している。
でも今回のアンケートは、おそらく複数推しのオタクを想定していない。

「一番好きな」と書いてあることに加え、内容も推しという概念についてというよりは、特定の推しについて述べるような作りになっていたからである。
仮に複数の推しについて述べるとしても、数が多すぎるので、どのみち絞らなければならない。
ちなみに全員を愛していて応援していると言ったが、実際には推し方や愛し方、応援のスタンスは細かく違うし、存在の前提(世界観や次元)が違う子たちも多いため、推したちを安易に比較して順位付けすることは難しい。
じゃあ、どうやって決めたらいいの?
というかそもそも推しって何?(哲学)

そんなわけで、今回のnoteでは、私にとっての推しについて整理して、アンケートへ回答する推しを決め、その後でアンケートに回答していきたいと思う。


推しの定義

まずは、すべての根幹、“推しの定義”を確認したい。
『あさイチ』的定義では、“熱く情熱を注いで応援している「人物」または「キャラクター」”(アンケート注釈より)とある。
そして、インターネットでざっと調べた感じの辞書的定義は、“人にすすめたいほど気に入っている人や物”となっている。
ここまでの“推しの定義”に「一番」という意味合いは含まれていない。
しかし、前述の通り、今回のアンケート冒頭には「一番好きな」と書かれていた。
さらに、推しという言葉は本来、女性アイドルの現場で「一番好きな」アイドルを指すときの言葉として生まれたはずである。

“推し = 「一番好きな」存在”?

この「一番」、範囲はどこまでなのだろうか。
本来の意味であれば、そのアイドルグループ(数人〜数十人)が範囲となる。
では、今回のアンケートは?
おそらくこの答えが、私にとっての回答のしづらさなのだ。

推しは1人?

少し話題から逸れるが、一般の人、いわゆるオタクでない人々に、“推しの定義”をどう捉えているかと聞くと、大抵似たような答えが返ってくる。
“推し = そのオタクが、全てのジャンル・全てのキャラクター・全ての人物の中で、恋愛的に「一番好きな」人”
この定義には、恋愛的にという文言が入っていることで、暗に、推しは1人だと考えられていることがわかる。
恋愛的にという点についても後述する*が、ここでは、推しは1人だと考えられている点について述べたい。
「推し変」や「推し増し」という言葉を聞いたことがあるだろうか。
「推し変」は、推しが変わる(推しを変える)こと、「推し増し」は、推しが増える(推しを増やす)こと。
推しは、変わる。
推しは、増える。
もちろん、ずっと一途に1人だけを推しているオタクだっているだろう。
しかし、多くのオタクにとって、推しは変動し得るものである。
推しが常に1人ではないオタクも確かに存在するのだ。

最推しと推し

では、何人も推しがいる(変わったり増えたりする)オタクである私は、全ての推しを平等に推しているのか。
何をもって平等とするかを決めるのは難しい(これについても後述する**)が、それを決めずとも言い切れる。
私は、推し全員を平等には推していない。

推しの中に最推しがいるのである。

推しを1人だと考えている人には、最推しという言葉はおかしな言葉だと思われるだろう。
範囲の話は、定義の話はどこへ行ったと思っている人もいるだろう。
大丈夫、このあと全て回収する。

ここで、私の個人的な“推しの定義”を説明する資料を見てもらいたい。

私の中で、キャラクターや人物は[好き][ふつう(好きでも苦手でもない)][苦手]に分類される。
そして[好き]なキャラクターや人物のうち、より好きな存在が[推し]となる。
これは、私がキャラクターや人物に対して基本的に好意的(=[好き])であるため、“推し=好き”は成立するが、“好き=推し”では不十分となり、“推し⊂好き”となっていると考えられる。
([好き]と[推し]の境界線(判断基準)がどこにあるのかは、自分でもよくわかっていないが、今のところはグッズを買うか否か、つまりビジュアルがひとつの基準になっている気がする。)

そして、これをさらにわかりやすくするために、私の好きなテニプリから氷帝学園のキャラクターたちを分類した例を作成した。

この図の通り、氷帝学園における[推し]は、跡部様と忍足と滝さんの3人である。
その中でも「一番好きな」推し、つまり最推しは、跡部様。
推しを1人だと考えている人には、私にとっての最推しを挙げれば、問題なくコミュニケーションが成立する。
つまり、“(世間一般の)推し ≒ 私にとっての最推し”である。

*ちなみに、[リアコ]というのは「リアルに恋してる」の略語、つまり恋愛的に好きな存在であり、この図では、私は忍足が恋愛的に好きとなっている。同じく[推し]である跡部様と滝さんに対しては、恋愛感情を抱いていないため、彼らは[リアコ]には分類されない。また、[推し]に分類されない存在が[リアコ]に分類されることも(今ところの私には)ない。よって、“リアコ=推し”は成立するが、“推し=リアコ”は不適切であり、“リアコ⊂推し”となっていると考えられる。

(彼の名誉のために述べておきますが、これは例のために作成した図であって、太郎(榊監督)のことは苦手ではないです)

どの範囲で「一番」か

話を元に戻そう。
ここまでの[推し]や最推しは全て、テニプリという作品の氷帝学園というグループの範囲においてのことであり、この図はテニプリの他の学校でも、そしてテニプリ以外の作品でも、さらにはアニメ以外のジャンル(私の場合は俳優と声優)でも形成される。
“推し = 「一番好きな」存在”
これが正しいとすれば、私の個人的な「一番」を決める範囲は、特定の[作品やグループなど]すなわち、好きなグループ・作品・ジャンルとなり、これが多岐に渡るのである。
そう、範囲が多岐に渡るのだ。
つまり、私が好きなグループ・作品・ジャンルの数だけ、推し(私にとっての最推し)が存在するということになる。
基本的には各作品につき、推し(私にとっての最推し) は1人だが、グループ分けがしっかりされている作品ほど、最推しの数は絞りきれず、具体例を挙げるなら、テニプリでは最推しが2人、うたプリでは5人となっている。最とは。

今回のアンケートでは、この範囲が明確に決まっていなかった。
ゆえに、推し(私にとっての最推し)がたくさんいるオタクである私は、困ってしまったのだ。
推し(私にとっての最推し)がいすぎて全ては書き尽くせない。
かと言って全てのグループ・作品・ジャンルの中での「一番」も決められない。
でも人数を絞る必要がある。
したがって、アンケートを回答するにあたり、私がすべきことは、グループ・作品・ジャンルをピックアップする(範囲を自分で設定する)こと。
広い範囲の中から推し(私にとっての最推し)を選ぶことは難しくとも、範囲そのものを選ぶことなら私にもできる。
範囲が決まれば、アンケートに回答する推し(私にとっての最推し)も自ずと決まる。

アンケート回答へ向けて

私にとっての推しについて整理もでき、アンケートの回答にあたっては、自分で範囲を選ぶ必要があることもわかった。
では、その範囲は何を基準に選ぶのか。
これについては、アンケート内容と冒頭のあさイチ的定義を考慮すべきだろう。
まず、内容としては、コロナ禍での推しについての質問項目があったことから、個人的にもコンテンツ的にもホットな(現在も動きがある)ジャンルや作品(範囲)がいいだろう。
コンテンツとして、現在は大きな動きがない場合、そのジャンルや作品(範囲)における推し(私にとっての最推し)への想いは、変わらず存在はしているものの、やはり表層化していないことが多い。
次に、今回は、“推し(私にとっての最推し) = 特定のグループ・作品・ジャンルの中で「一番好きな」存在”というものを、最終的な“推しの定義”としたが、あさイチ的定義では、“推し = 熱く情熱を注いで応援している「人物」または「キャラクター」”とされていた。
この「熱く情熱を注いで応援」という点について、推しを応援することへ情熱を注ぐというのは、具体的にどういうことを指すのかを考えたい。
もちろん、今回のアンケートこそ、この具体的な応援の方法について尋ねるものであるので、個人差があって然るべきであり、一定のラインというものを考える必要はないのかもしれない。
だが、範囲を選ぶためには、少なからず考える必要があることでもあるだろう。

推しの応援には、様々な方法があると考えられる。
CDを積んだり高額なプレを贈ったりするなど、お金をかけること。
活動初期から応援するなど、時間をかけること。
イベントやライブなどへ1回でも多く参戦するなど、会う機会を増やすこと。
人によっては痛バを組んだり部屋を埋め尽くしたりするほど、グッズを買うこと。
(長年、オタクをやっていると、SNSでよく見る「応援のスタンス違いによるオタク同士のいざこざ」でもよく登場する言葉たちが並んだが、)この他にも応援の方法はあるだろう。
推しを応援することへ情熱を注ぐというのは、上に挙げたような応援を熱心に行なうことであると考えられる。
当然、これらの度合いで推しへの愛の強さを計ることはできないし、他人と比べる必要もない。
どんな応援の方法をとっていても、とっていなくても(、人に迷惑をかけてさえいなければ)、問題はない。
**また、全ての推しを平等に推しているかを考える際、何をもって平等とするかも、これらの応援方法の程度が推しによって偏っていないこと(同じだけ時間をかけたりグッズを買ったりするなど)によると考えられるかもしれない。

したがって、ここまでの流れをまとめると、今回のアンケートへの回答にあたって選ぶべき範囲は、「個人的にもコンテンツ的にもホットで(現在も動きが)あり、上に挙げたような応援を熱心に行なっている」作品やジャンルということになる。

まとめ

まさかアンケートに回答するまでに、ここまで労力を使うことになろうとは。
今の感想は、お腹が空いた、ですね。
実はこのnote、少し前から書き始めてはいたんですが、自分の推しについて整理するのに時間がかかり、結論の方向性を導き出すのに時間がかかり、この思考を他者に伝わる程度に文章化するのに時間がかかり……。
結局、公開できるのは、アンケートの回答締め切り前日になってしまいました。
でも頑張った甲斐あって、最終的には今回のアンケートに回答する推しを2人まで絞ることができたので、このあとアンケートに答えて、またこのnoteを読み返して、適宜加筆修正をしていきたいと思います。
ここまでこのロングロング思考整理文を読んでくれたそこのあなたも、ぜひアンケート答えてみてね。
色んなオタクの考えを知ることができる10/5の放送も楽しみにしてます。うふふ。

では、本当に最後まで読んでくれてありがとう。
明日のあなたに、きっといいことが起こりますように。

それじゃ、また近いうちに。

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