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ラケットの持ち方にルールはない!!上達する基本の持ち方🏓

卓球で一番最初にすることは、ラケットを持つことです。

どんな持ち方をすればいいのか、はたまた持ち方にルールはあるのか、迷ったり気になったりする人は多いです。

また、持ち方によって上達具合が変わってきたり、自身の特性を活かしたり活かしきれなかったりもします。正しく理解して、スムーズなスタートを切りましょう。

この記事では、卓球のラケットの持ち方やルールについて、解説させていただきます。

(1)ラケットの持ち方にルール                   はない

卓球のラケットの持ち方に、ルールはありません。なので、どんな持ち方をしてもOKです。

例えば、シェークハンドのラケットで、ぺンホルダーの持ち方をするのもアリです。

しかし、最初からあまりに特殊な持ち方をすると、技術の上達を妨げてしまうことがあります。ゆえに、まずは基本を押さえた持ち方から始めて、徐々にアレンジしていくことをおすすめします。

このように、卓球のラケットには、持ち方のルールはありません。

(2)ラケットのメリット・                           デメリット

卓球のラケットには、大きく分けてシェークハンドとペンホルダーの2つがあり、持ち方が異なります。

ペンホルダーには、さらに日本式ペンホルダーと、中国式ペンホルダーの2つがあります。

それぞれについて、メリットとデメリットを解説させていただきます。

❶シェークハンド

シェークハンドは、下図のようなラケットです。

現在の主流で、プロ選手の約8割がこのラケットを使用しています。フォアとバックの両面に、ラバーを貼ります。

メリットはバックハンドが打ちやすく、スイングが安定することです。デメリットは、台上の短いボールを打つときなど、小技がやりにくいことです。

以上が、シェークハンドのメリット・デメリットです。

❷ペンホルダー

ペンホルダーラケットとは、下図のようなラケットです。

20年ほど前のアジアでは圧倒的な人気で、活躍する中国人選手のほとんどが、これを使用していました。

メリットは、フォアハンドが打ちやすいことです。また、手首の可動域が広いことで、繊細なボールタッチやプレーができます。デメリットは、バックハンドで強打をしにくいことです。

さらに、ペンホルダーには、日本式と中国式があります。

ここからは、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。

❸日本式ペンホルダー

日本式ペンホルダーは、ラケットの片面だけにラバーを貼って使うものです。ちょうど、下図のようにです。

このラケットのメリットは、軽いことです。また、グリップが突起状になっているので、安定して持てることも利点です。

デメリットは、バックハンドでの強打がむずかしいことです。

以上が、日本式ペンホルダーのメリット・デメリットです。

❹中国式ペンホルダー

一方中国式ペンホルダーは、下図のようなラケットで、ラバーを両面に貼って使用することも可能です。

中国式では、グリップの突起がないので、色々な持ち方ができることがメリットです。また、ラバーを両面に貼って使用する場合は、シェークハンドのようにバックハンドを打つことができます。

しかし、ラバーを2枚貼ると、ラケットが重くなることがデメリットです。ラケットが重いとスイングスピードが遅くなり、ボールに威力が出ません。

なので、はじめは片面だけにラバーを貼る人も多いです。

以上が中国式ペンホルダーのメリット・デメリットです。

(3)各ラケットの基本の持ち方

シェークハンドラケットとペンホルダーラケットの、基本の持ち方について解説します。

❶シェークハンドの持ち方

シェークハンド(shake hands)は、英語で「握手をする」という意味です。

まずその名前の通り、握手をするような手の形を作ります。ちょうど、下の写真のようにです。

手でピストルを作るような感じでもあります。

下の写真のように、この手の形の中に、ラケットをおさめるイメージです。

ラケットの角度は、下の写真のように、手首・腕と平行になるようにまっすぐ持ちます。

次の写真のように、ラケットの面が内側に向いたり、外側に反れたりしないように気をつけてください。

人差し指の位置は、ラケットの縁に沿うように置きます。ちょうど、下の写真のようにです。

上の写真のように、1cmほどならラケットの内側でも大丈夫です。無理なく自然におさまる位置を探します。

次の写真のように、人差し指を立てたり、ラケットの厚み部分に引っ掛けたりしないでください。

親指の位置は、下の写真のように柄の中央先端に添えるように置きます。

次の写真のように、親指はきつく曲げたり、反対に伸ばしたりしないでください。

また、極端に浅すぎたり、深く握ったりしないよう注意しましょう。

そして、握る力は非常に重要です。ラケットを引っ張られたら、手からすぐ抜けてしまうくらいの弱い力で、軽く握ります。

テニスラケットのように、5本指でがっちりグリップを握るのはNGです。これでは細かい動きができず、コントロールがむずかしくなります。

以上が、シェークハンドの基本的な持ち方です。

❷ペンホルダーの持ち方

ペンホルダーには、日本式と中国式の2つがあります。それぞれの基本の持ち方を、解説します。

♦日本式ペンホルダー

日本式ペンホルダーは、下の写真のように、鉛筆を持つような手の形で握ります。

人差し指と、親指で突起状になったグリップを軽くつかみます。このとき、人差し指と親指はくっつかないようにします。また、どちらの指にも均等に力を加えます。

残りの3本の指は、揃えて背面に添えて支えます。ちょうど、次の写真のようにです。

小指はラケットではなく、薬指にくっつけておきます。そして、指の腹に軽く力を入れて持ちましょう。

下の写真のように、3本の指が伸びた状態で、ラケットにくっつけるのはNGです。

これでは、バックハンドが打てなくなります。

以上が、日本式ペンホルダーの基本の持ち方です。

♦中国式ペンホルダー

中国式ペンホルダーでは、人差し指をひっかける部分がないので、「鷲掴み」するように持ちます。

日本式と同様に、人差し指と親指はくっつかないようにし、力を均等に加わえます。背面も日本式と同じで、中指と薬指でラケットを支え、小指は薬指に添えます。

ただし、中国式では指先に力を入れて持ちます。

以上が、中国式ペンホルダーの基本の持ち方です。

(4)ラケット・シェークハンドでは              サーブは持ち方を変える

シェークハンドでは、サーブのときに持ち方を変えることが多いです。その理由や、代表的な持ち方の例などについて、解説させていただきます。

❶持ち方を変える理由

シェークハンドでは、サーブをするときに持ち方を変えます。これは、手首の自由を大きくして、回転をかけやすくするためです。

シェークは、フォアハンドとバックハンドの切り替えがやりやすいので、ラリーに適しています。

しかし、サーブをするときも同じ持ち方をしていると、手首を使いにくいです。手首を十分に使えないと、回転をかけたり、威力のあるサーブを出したりすることができません。

なので、サーブのときだけ、一時的に持ち方を変えることが多いです。

以上が、サーブのときに持ち方を変える理由です。

❷サーブのときの代表的な持ち方・                      持ち方の例

シェークハンドでサーブをするのときの、代表的な持ち方や、持ち方の例を紹介します。

代表的な持ち方は、グリップは握らず、親指と人差し指で面を挟むようにするものです。ちょうど、下図のようにです。

中指・薬指・小指は、軽く丸めます。このとき、中指はグリップにひっかけてもOKです。

こうすることで、手首のスナップが使いやすくなります。

特に、フォアサーブで下回転や横下回転、ナックル(無回転)を出すときは、この持ち方をする人が多いです。そして、持ち方はできるだけ統一したほうが、サーブの回転が相手にバレにくくなります。

しゃがみこみサーブをするときは、また違った持ち方をします。

「しゃがみこみサーブ」とは、次の写真のように、しゃがみこみながらサーブを打つものです。

「王子サーブ」と呼ばれることも多いサーブです。

このサーブでは、下の写真のような持ち方をします。

サーブを打つときの動作が大きく違うので、持ち方もかなり違ってきます。

基本の持ち方から、親指をバック面(赤色)に移動させます。親指と人差し指で面を支え、薬指と小指でグリップを握ります。中指はフォア面(黒色)から、ラケットを支えるように添えます。

このように、サーブによって、色々なラケットの持ち方があります。

❸その他のラケットの持ち方

ここまで紹介した持ち方以外にも、様々なものがあります。

プレース・タイルや自分の得意不得意に合わせて、自由にアレンジしてみましょう。サーブ・ラリーどちらにおいても、指の位置を少し変えるだけで、打ちやすさが違ってくることがあります。

人によってはシェークハンドのラケットでも、ペンホルダーのように持ってサーブをしたり、その逆をしたりします。私は基本の持ち方のまま、サーブを出すことも多いです。

また、2016年リオ五輪のメダリストである、ティモ・ボル選手のラケットの持ち方は特殊です。サーブのとき、親指と人差し指の2本でラケットをはさんでいますが、人差し指はラケットの縁側に沿うに当てています。

色々試してみて、自分だけのオリジナルな持ち方にしてみたりするのもいいです。ラケットの持ち方にルールはないので、自由な発想で研究してみましょう。

このように、ラケットの持ち方は千差万別、色々あります。

❹サーブを打った後はすぐに持ちかえる

サーブを打った後は、ラケットをすぐに基本の持ち方に持ちかえます。なぜなら、サーブのときの持ち方は、ラリーに向いていないからです。

サーブを打ち終わったらすぐに、はずしていた中指・薬指・小指の3本で、グリップを握りましょう。

はじめは手間取るかもしれませんが、すぐに慣れて無意識にできるようになります。持ちかえることに集中し過ぎて、サーブミスをしないように気をつけましょう。

このように、サーブを打った後は、すぐに基本の持ち方にします。

♣まとめ

ここまで、卓球のラケットの持ち方やルールについて、解説させていただきましたがいかがだったでしょうか!?

ラケットの持ち方には、ルールはありません。基本の持ち方を覚えたら、自分に合うようにアレンジしてみてください。

サーブが出しやすいように、ラリーで打ちやすいように、工夫しましょう!!

次回は、ルール改正・変更〜昔のルールとの違い〜事件もあったを紹介させていただきたいと思います。






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