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『推し、燃ゆ』を買った私

いつのことか、お気に入りのラジオDJがSNSか何かで紹介していたから作品自体は知っていた。本は好きだが、お気に入りの作家以外は「余裕ができたら読もう」と思い、結局読まずに忘れ去るというのが私の特技である。

好きな作家のものしか読まない奴が本好きを名乗るな!と思う人もいるかもしれない。確かにそうだと私も思う。だから趣味を聞かれても"読書"とは言わないようにしている。

そんな私が「推し、燃ゆ」の存在を思い出したのは特に用もなくフラッと本屋に立ち寄った時だった。
大きな本屋でも目立つように平置きされた見覚えのある淡いピンク色の表紙が目に入り、その上には大きな文字で『芥川賞受賞作』と書かれていた。
単純な私は迷わず本を手に取り混んでいるレジへ並び、心を踊らせながら家まで歩いた。

私が心を踊らせた理由は大きくわけて二つある。

一つはラジオDJが読み、気に入った本が賞を受賞したこと。
今後も彼のオススメをチェックしよう、さすが私のお気に入りだ〜!という感情。

二つ目は今まで芥川賞などの大きな賞の受賞作を全く読んでこなかったからだ。
上記のように、本好きと言うには足りないものが多すぎる私はどの本が賞を受賞し、今どの作家が注目を浴びているかなどの情報を全く知らない。本屋で見つけたものを何となく買う。ひたすらそれだけを繰り返し、お気に入りの作家を見つける。"読書"よりもその行動自体が好きなのかもしれない。


かなり高揚した気分で帰宅した私だが、自分自身に謎のルールを設けていたのを思い出した。

それは『購入した順番で本を読む』というものだ。
文字を読むこと自体かなり好きなのだが、嫌いなのかと思うほど読むスピードが遅い。
だから購入するペースに読むペースが全然追いつかない。でも買う。本が積まれる。そういうことが日々繰り返されている。

まず私は積み上げられた本を全て読むという作業から始めることになった。


次回、『「推し、燃ゆ」を読んだ私』へ続く。(多分)



こんな拙い文章を最後まで読んでいただいた方、ありがとうございます。
文章が好きなので勢いで書きましたが、誰だよお前って感じです私。
読書が趣味にならないのでnoteは趣味にしたいなという希望だけ添えておきます。笑

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