kmyblueサーバーを建てるのに必要なこと

あすかは説明が長い

いつも思うんですが、あすかは説明が長いです。おかげでkmyblueのインストール手順もこんな感じになっちゃってます。

今回はバージョン12のリリースを手前に控えてですね、少しでも簡単な手順書を作れないかと思ってこれを作りました。
結局上のこちゃこちゃしたインストール手順書への参照が含まれてたりはしますけど、できるだけ簡潔に書くので少しでも伝われば幸いです。

でもやっぱり元の手順書のほうが情報多いので読んだほうがいいです。

1.Ubuntuサーバーの確保

まず、kmyblueの入れ物がなければいけません。
VPSでもクラウドでも自宅でも脳でもおはぎでも何でもいいのでとりあえず確保します。
UbuntuのOSは22.04 LTSにしときます。それ以外は動作確認してないので自己責任で。
RAMは2GB以上にしときます。

2.ドメインの確保

kmyblueの運営にはドメインが必要です。ドメインは早い者勝ちなので、お名前.comなどなどで『ころしてでもうばいとる』を実行します。
なお既にころしてでもうばいとったドメインがある場合、それのサブドメインでも大丈夫です。

3.ファイアウォール設定

サーバーのファイアウォール設定をいい感じにして、80番ポート・443番ポートをあけます。SSHで接続する場合は22番も追加。
やり方は調べれば多分出てきます。

SSHの設定もこのときにしときます。AWSの場合あらかじめSSH設定済なのでいいんですけど、そうじゃないVPSとか気になる方はここでやっておきます。

4.DNS設定

これ、「このドメインへアクセスしたらこのIPアドレスに行ってね」っていう、ドメインとUbuntuサーバーをつなげるための設定です。やり方はお名前.comなどでころしてでもうばいとったドメインの設定画面に書いてると思います

5.SMTPサーバーの確保

SMTPとはメールを送信するためのサーバーです。kmyblueは新規登録のときとかにメールを送信します。なのでこれは必須です。
最近はSendGridとかでメール送信のためのサーバーが簡単に契約できるのでとっておきます。

6.s3またはs3互換ストレージの確保(任意)

画像を置くための場所として、s3またはs3互換ストレージ(wasabiなど)を確保します。設定は自分で調べてください。多くのサーバー管理者はwasabiが好きみたいです。からしじゃダメみたい。
なおこれは別にやらなくてもいいのですが、人多めのサーバーを運営するなら絶対やったほうがいいです。

6.kmyblueをUbuntuサーバーにセットアップ

Ubuntuサーバーでこれを実行します。

sudo /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/kmycode/mastodon/kb_development/install/12.0/setup1.sh)"

するとインストールするkmyblueのバージョンを聞かれますので、

  • 最新版なら「latest」

  • LTS(古いけど安定版)なら「lts」

を入れときます。
するとセットアップ進みますが、途中で止まったりするので適当にエンターキー入れときます。

スクリプトの実行が終わったら、画面の指示に従ってまた次のスクリプトを実行します。

7.kmyblueサーバーの初期設定

2つ目のスクリプトの実行が終わったら、画面の指示に従って初期設定をやります。
これはちょっとはしょれないので、元の手順書の「Mastodonの初期セットアップ」を見てください。

8.SSL証明書の取得

certbotとかKingSSLとか念力とかでSSL証明書とっときます。certbotの場合はこちら。あらかじめDNS設定が完了している必要があります。

sudo cp /home/mastodon/live/dist/nginx-before-certbot.conf /etc/nginx/sites-available/mastodon
sudo vi /etc/nginx/sites-available/mastodon

# example.com を自分のドメインに置き換える

sudo systemctl reload nginx
sudo certbot --nginx -d example.com    # <- ドメイン置き換える

sudo cp /home/mastodon/live/dist/nginx.conf /etc/nginx/sites-available/mastodon
sudo vi /etc/nginx/sites-available/mastodon

# example.com を自分のドメインに置き換える
# SSL証明書ファイル設定(2行)のコメントを外してドメインを置き換える

sudo systemctl reload nginx

9.kmyblueの起動

これで起動するはず
Webにアクセスできるようになるので、初期設定の最後でアカウント作ってればそれでログインします。

sudo systemctl enable --now mastodon-web mastodon-sidekiq mastodon-streaming

10.画像アップロード確認(任意)

s3またはs3互換ストレージを設定した場合は、ここで必ず画像アップロードを確認します。
エラーが起きた場合は「journalctl -r -u mastodon-web」でエラー内容見れるのでそれ見ながらs3の設定いじる感じになります。

11.インスタンスの初期設定

Webにログインして管理者向けの設定画面からいろいろいじります。
サーバーの名前とか説明とかルールとか設定とかいろいろいじります。

12.ElasticSearchの設定(任意)

全文検索を使うならElasticSearchの設定が必要です。
これけっこうスペックが必要なので、kmyblueとは別のサーバーがいいです。スペックの高いサーバーって高いです。費用かかるので覚悟の準備が必要です。

13.新規登録を開放する

初期状態では新規登録不可能な状態になってますので、手動で新規登録を開放します。管理画面からなんかかんややります。

14.おはぎを食べる

Summary

簡単そうに書いてますが、初めての人にはすごく難しいです。最低でも1日は確保したほうがいいかも。人によっては2~3日かかるかも。

で、サーバーを建てるのって実は一番簡単です。保守が難しい。個々の作業は簡単だけど、トラブルが発生した場合の調査とか、飽きてもずっと守り続けるとか、それが難しい。長期運営するつもりなら覚悟してください。

さあみなさんもこれを読んでMisskeyをインストールしましょう!


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