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[映画感想]ザ・ビートルズ:Get Back

ザ・ビートルズのアルバム「Let It Be」の元になったセッションを撮ったドキュメンタリー作品。どうしてもこれが見たくてディズニープラスに一ヶ月だけ入ることにしました。全部で6時間超!でも全然飽きずに夢中になって観てしまいました。

ザ・ビートルズは好きでけっこう聴いてきましたが、「ラスト・アルバムである『Let It Be』は、実は『Abbey Road』以前に録音されていた」くらいのざっくりした知識しかなかったので、このセッションの詳しい内容を知られたのはよかったです。Abbey Roadの録音はこのセッションの始まった1969年の1月より少し後、1969年の7月からなんですが、Abbey Roadの曲もけっこう練習してますよね。

リストアされた映像がすごく綺麗なので、なんというか実在感がすごいですよね。同じ時代を生きているような錯覚に陥ります。それとまあ、おっさんが持つべき感想ではない気もしますが、この時期のメンバーはみんな美しい!顔がいい!見とれてしまいますね。

この時期って解散の前年なので、メンバー間の不仲が最高潮だったと思うし、昔から後期のザ・ビートルズは仲が悪くて…という話は定説だった訳ですが、実際映像を見ていたら「…え、どこが…」という感じでパッと見だと全然仲が悪いように見えないんですよ。最初の映画スタジオのセッションは特にジョンがおとなしくて、ずっと黙ってる印象ですけど、その後のアップル本社のスタジオなんかではみんなすごくリラックスして打ち解けて笑い合いながら楽しそうに演奏していて。もちろん怒鳴り合いなんかはいっさいないし、見ていて「これで仲悪いのか…」と愕然とした気持ちになりました。

このドキュメンタリーを観たのをきっかけに改めて調べたんですが、リリースの勢いがすごいですよね。
1967 Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
1967 Magical Mystery Tour
1968 The Beatles
1969 Yellow Submarine
1969 Abbey Road
1970 Let It Be
あんなクォリティのアルバムを、それこそ年1ペースで量産していたなんて信じられないですよ!それぞれ最低でも2,3年かけるような作品だと思いますけど。本当に数年で駆け抜けたって感じだったんでしょうね。密度が濃すぎですわ。

最後のルーフトップ・コンサートもメンバーが楽しそうでノッていてよかったです。あれが最後の人前でのライブだった訳ですが、観ながら「ああ、いいライブバンドだよなぁ。もったいないなぁ」と思いましたね。オススメです!


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