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Queen+ Adam Lambert THE RYAPSODY TOUR 2024

どうも。ライブ記事です。今年もたくさん行く予定で、どんどん書き残していきます(全部は難しいけど...) !てことで、2024年第一発目は、レジェンドバンド:Queenです!厳密にいえば、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラーとアダム・ランバートによる、Queen+Adam Lambertです!これはカメザワにとってある種因縁のアクトだったので、その辺のことも触れつつ、ライブについて書いていきます。 (なかなか手が付けられず、既に3カ月たってますが、ご了承を…)

先に書いておきます。ただただ、最高でした...


0.2020年初頭、クイーンチケット事件

さかのぼること4~5年前。ちょうど映画“ボヘミアン・ラプソディ”の熱狂冷めやらぬ中で発表された2020年2月のジャパンツアー。カメザワも“ボヘミアン・ラプソディ”経由でQueenにドハマりしてたので、チケットを買うか検討しました...しかし、2019年12月のU2の来日ライブで相当なチケット代を払っていたので、一旦保留しました(ちなみに、U2については、ゆくゆく書いていく予定です)...しかし彼らのCDを聞き、チケット販売サイトから届くメールを見るたびに、どうしても行きたくなったのでチケットを探してみる。その結果リセール抽選が当たり、見事チケットを購入できました(この知らせはちょうど成人式の日に来たのでよ~く覚えています)...しかし、一つ事件が起きました。どうやらリセール分のチケットは、チケットの持ち主からチケット販売会社に“返却”されないとリセール当選者にチケットが渡らないシステムらしく、自分が買ったチケットの持ち主は販売会社に送ってなかった模様...そこから1~2週間ほど待っても販売会社から返却が確認された連絡はなし。とうとうチケットが返却されることなく、自分が当たったチケットは無効になりました(先に入金してたチケット代は返金されています)...あまりにショックすぎて、しばらくQueenを聞くことすらできませんでした...もちろんもれなくソールドアウトだったので、チケットは手に入らず。仕方なく諦めました...当時、TwitterやYouTubeに流れてくる来日公演の様子を見るたびに、チケットを返却しなかった奴への怒りが増しつつ、チケットを狙わなかったことを本当に後悔しました...加えて、ちょうどQueenのジャパンツアー直後ぐらいにコロナ時代へ突入し、心の底から“もう、一生Queenを見れないのか...”と打ちひしがれていました...

これが、クイーンチケット事件です。このショックはかなり大きく、本当にこの2、3年間はほぼQueenを聞けませんでした...しかし、2023年にツアーが発表されると、カメザワは仕事中に一人で狂喜乱舞!真っ先にチケット申し込み、今回はバンテリンドーム(通称:ナゴヤドーム)の初日を購入しました。そんな紆余曲折を経て、ライブ当日:2024年2月4日を迎えました。

1.熱狂的なファンたちが集まる

2024年2月4日。この日は10時ごろに愛知県は名古屋へ到着。前日(2月3日)見たThe Chemical Brothersで踊りすぎて、足がパンパンの中で名古屋を少し観光して、14時過ぎにバンテリンドームへ到着。まだ開場まで2時間ほどあるものの、周辺は既に大盛況。まさに老若男女が集ったという感じ。家族で来ている人や、友人と来ている若い人たち、一人(←自分のこと)、長年追いかけているようなファンに自分のように映画経由でQueenファンになった同世代に見える人たち...といった具合に見事に幅広い年代の方が来ていました。そして、来客のなかにはQueenにまつわるコスプレをした方がたくさん。ドーム周辺やグッズ売り場にはフレディ・マーキュリーの格好をした人や、フレディ・マーキュリーのコスプレをしている人、 “I Want To Break Free”のロジャー・テイラーのコスプレをしている人に、マイクまで自前で要したフレディ・マーキュリーのコスプレをしている人が多くいました(圧倒的なフレディ・マーキュリー率!) 。Queenの日本での人気ぶりはことあるごとに聞いていましたが、こうしてライブ会場に足を運ぶとそのことを実感しました...

ちなみに、ステージはこんな感じ。

ステージ真反対から
自分の席の近くから

さっきも書いたように今回のライブ会場はバンテリンドーム。つまりはスタジアム規模でのライブです。しかし前年のアメリカやヨーロッパツアーの会場を見てみると、どこもアリーナクラスの会場でした。このことからも日本での人気ぶりが伺えます...

そんなこんな結成から50年以上たつQueenの日本人気ぶりを肌で感じつつ、開幕時間を迎えます。

2.前半戦

18時過ぎ。バンテリンドーム暗転。熱狂的なファンたち歓声がより一層大きくなる中、ステージのスクリーンに映し出されていたメタリックなクイーンのエンブレムが動き出す。所々“何か”がよじ登っている。エンブレムは何か赤い怪しげなランプに変化している。その映像に合わせて、流れる音楽は『The Works』より“Machine World (or Back To Human)” 。なんとも渋い選曲...フレディの歌声が響き会場にはレーザーの光が勢いよく放たれる。それに合わせてバンド隊の楽器音が入る。観客の歓声も楽器音の盛り上がりに合わせてもうひと段階大きくなたところで、曲が変わりステージを覆っていたスクリーンが上がる。なかなかごつい衣装に身を包んだアダム・ランバート、赤いギターをかき鳴らすブライアン・メイ、後方でドラムをたたくいぶし銀のロジャー・テイラーが姿を現し、4年ぶりのThe Rhapsody Tour”が開幕!そして、始まったのはまさかの“Radio Ga Ga”だった!

アダム、ごつい衣装で登場!

個人的にこの曲はライブ後半に出てくる印象が強く、こんな頭でやってしまうのはあまりにも意外だった...と言いつつも、Queen後期の大名曲かつ自身の好きな曲を聞けた嬉しさが自分の中で広がっていった!そして、アダムのボーカルが凄い...とにかくめちゃ声出るし、伸びるしで、ただただ“スゲー...”と思ってしまう。正直言うと、 “Queenと言えばフレディ”というあまりに強いイメージが頭にこびりついていて、QALをQueenとして楽しめるか少しの不安もあったけど、そんなことは杞憂でしかなかった...これが“今のQueen”であり、アダム・ランバートのボーカルは新しいQueenをライブ序盤から見せつけた!もちろんサビではみんな一斉に手拍子!『ボヘミアン・ラプソディ』の終盤で見た光景が自分の目の前にも広がっていた、、、 “ほんとにQueenを見ているんだ、、、”この時やっと実感した、、、
 “Radio Ga Ga”が 途中まで演奏されたところで再び転調。先ほどの“Machine World~”のフレディの声と“Radio Ga Ga”が混ざり合い、ピークに達するとブライアンのギターがその音を切り裂く!爽快なギターイントロ共にまたまた『The Works』から“Hamer To Fall”が投下された!ミドルテンポな“Radio Ga Ga”から一転して、爽快なロックナンバーがバンテリンドーム内に響き渡る。ブライアンのギターも冴えわたる。コーラス部分ではロジャーも歌声を響かせる!そのまま突っ走っていく!なんとも爽快...

最後のギターソロも決まり、アダムがラストの“Hammer To Fall~~~”と歌い上げ、ロジャーがドラムをたたくとステージ上で花火がさく裂!なんとも景気がいいスタートだろう...それから間髪入れすに、今度はベースの重低音が会場に響く!もちろん披露されたのは“Another One Bites The Dust”!ベースを弾いているのはディーコンじゃなかったけど、彼が生み出した素晴らしいベースラインはズンズンと響く!全観客横ノリ!これまた大好きな1曲なので聞けることがただ嬉しい...Queenのライブである以上、名曲ばかりが演奏されるのは分かっていたはずだが、生演奏+アダムの歌声で聞くことでその名曲ぶりを再認識する。Queen流のディスコサウンドは会場をより一層盛り上げた。
 
 Another One Bites The Dust”からはシームレスに次の曲へ。ここまで名曲だが意外な選曲が所々に散りばめられていたが、ここで出てきたのは“I‘m Lovin’ With My Car”だった!まさかこれまで聞けちゃうの!?ドラムをたたきつつ、しゃがれたロジャーの歌声が響き渡る。ブライアン同様にだいぶ年を重ねたロジャーだが、その歌声は『A Nigh At The Opera』から聞こえるあの頃のロジャーの声と一切変わらなかった...ロジャーのショウタイムが終わると、センターステージ上には超カスタムされたバイクが現れる。アダムがバイクに跨ってポーズを決めると、“Bicycle Race”がスタート。

バイクから大熱唱

これまた先ほどまでとは少し違う軽快な音楽が披露される。分かっていたが、知っている曲・名曲しかない...まだまだ序盤だが、Queenの持つレガシーの不変さをただただ感じていた。そのままなだれ込むように“Fat Bottomed Girl”も投下!これまた問答無用の有名曲なので、最高なのは言うまでもないですね...

軽快な曲が続く中で次に披露されたのは“I Want It All”!今の形態になってからは度々披露されていることは知っていましたが、実際に聞いてみると超カッコいい!この曲は後期Queenの楽曲の中でも特に好きな一曲なので、実際に聞けるとなるとかなりうれしかったです!中盤のギターがハードに響くセクションは前半戦のブライアンメイのハイライトと言っても間違えない瞬間でした!そう、Queen + Adam LambartはしっかりとQueen後期のツアーに出なくなってしまった時期のアルバムの楽曲ももれなく披露してくれます!実は、個人的にQueenは後期の方にも好きな曲はかなりあるので、これはとてもうれしい!加えて、古くから応援しているファンのなかには“やっとあの曲聴けるよ...”なんて瞬間もあると思います。名曲はもちろん惜しみなく披露するけど、スポットライトを浴びなかったような楽曲もしっかりと拾ってくれる。これほどうれしいことはファンとしてはありません...そんなことを思いながら、後期Queen随一のハードな曲を楽しみました。

ここで雰囲気はガラッと変化。ブライアンだけが花道先端のB-ステージへ登場。抱えているのはアコギ。そして、観客に日本語で話しかける!ブライアンが話すたび、会場からは大歓声(正直、話していた内容は忘れました...) !そんな雰囲気のなか、 “Love Of My Life”が披露される。映画『ボヘミアン・ラプソディ』でも重要なシーンで披露された楽曲をブライアンの弾き語りで楽しめるなんて...観客のスマホのライトが暗いドームを照らす中、ブライアンの歌声とギターは美しくも、悲しくも聞こえました。そして曲が後半へ進むと、メインステージ上のスクリーンにある姿が映しだされました...それは、お馴染みのマイクを片手に“Love Of My Life”を歌い上げるレジェンド:フレディ・マーキュリーの姿が...

何とも粋な演出...もう戻っては来ないけど、こうやってステージ上に現れてくれるだけど自然と感動がこみ上げます...間違えなく、ライブのハイライトの一つと言っても間違えない瞬間でした...“Queenが如何なる形でも動き続ける限り、フレディは生き続けている”。かなり、心を動かされた瞬間でした。そのままアコースティックセットでもう一曲。披露されたのは“Teo Toriatte” 。まさに日本とQueenの“絆”を体現する一曲でもあり、最近のジャパンツアーの定番曲。先の曲とは対照的にこの曲には何とも温かい雰囲気を感じる...そんな曲の世界を味わっていると、アダムが再登場。そして、彼が2番を歌始める。

アダムだけでなくロジャーを始めとした残りのバンド隊も集結して、音が壮大になる。スクリーンには明らかに日本仕様なお寺を映し出した映像。そして、サビではアダムが日本語であの歌詞を噛み締めるように歌ってました...

シンプルだけどなんとも心強いメッセージ。 “手を取り合ってこのまま行こう。愛する人よ”。ドームが明るくなり、観客もサビを大合唱!この瞬間、間違えなく観客一人一人とQueen + Adam Lambertは一つになってました...

美しい演奏と暖かな雰囲気が残る中、スクリーンに若き日のロジャーの姿が映し出される。なんともカッコいい...そんなロジャーはひたすらティンパニーをたたく。汗を流しながらたたくお陰で、そのカッコよさに拍車がかかる。ティンパニーの演奏が終わると、今度はセンターステージにスポットライトが当たる。出てきたのは、現在のロジャー。なんとも渋くて貫禄があること... “Hi”と簡単に挨拶を済ませると、今度はドラムパフォーマンスが始まる!

その勢いはティンパニーをたたいていた頃と一切変わらず。どこかクールにドラムを叩いている。流石の貫禄はそのドラムプレイにも出ていました。ドラムプレーが終わるとロジャーは“デヴィッド・ボウイは好きかい?”と尋ねて、 “Under Pressure”へ突入。アダムとのツインボーカル体制。アダムがフレディのパートを歌い、ボウイのパートをロジャーが担当。このアダムのどこまでも伸びる声とロジャーのしゃがれた声の組み合わせがとてもいい!まさかこの曲も披露してくれるとは...そして、あのデヴィッド・ボウイのことまで思い出させるのか...すべてを大切にするその姿勢に再び心打たれた...

ブライアンもセンターステージにやって来ると、 “Tie Your Mother Down”と“Crazy Littke Thing Called Love”を立て続けに披露。ひたすらに楽しいし時間が流れ、観客総立ちでスイングしていました。

3.後半戦

ここで折り返し。後半戦一曲目は、これまたジャパンツアーでの定番曲“I Was Born To Love You” 。これを聞いて、カップヌードルのCMが思い浮かぶのは自分だけだろうか...?
そんな超個人的な思い出が頭をよぎる瞬間でもありました。

パワーに満ちた曲からはガラッと雰囲気が変化。“You Take My Breath Away”のイントロから“Who Want To Live Forever”へ突入。壮大で重量感のある演奏のなか、アダムのボーカルは後半戦に入ってもパワフルで、どこまでも伸びていく...“Who Want To Live Forever”をフレーズがアダムの歌声によってずっしりと響いてくる。軽快な雰囲気から優しい雰囲気、そしてこの苦しい中でもどこか希望を見出そうとしている雰囲気まで歌い方ひとつで表現できてしまうそのパワー...恐るべし...後半に入っても、アダムの声は絶好調でした...

曲が終わると、メインステージのスクリーン上になんとブライアンがギターを構えて立っている...何かの惑星が映し出されたスクリーンの上に立つブライアンは平然とギタープレイを披露。とても76歳とは思えな演出とギタープレイ。そしてスクリーンに映し出される様々の星や惑星、ステージから放たれる赤いレーザー。かなり、異様な雰囲気に包まれました...

博士、惑星に立ってギターを弾く

そこから、アダムと共にセンターステージに登場。披露したのは“Is This The World We Created...?” 。「これが僕らが作り上げた世界なのか?」。先ほどの宇宙や激しい赤いレーザの意図がよくわかる選曲。アダムの悲しげな声が「これが僕らが作り上げた世界なのか?」と問いかける。今は果たしてどうなのか?アダムの歌声に酔いしれつつも、この曲が今にも響き渡ることを感じた。

再び転調。ステージ中のスクリーンに魔法が掛かったよいうにプロジェクションマッピングが投影される。まるで魔法のような演出のなか、フレディのボーカルが流れる...

そして始まったのは、なんと“A Kind Of Magic”!!これも意外な選曲かつ自分が大好きな後期Queenの1曲!軽やかでポップな曲調がドームに“魔法”をかける。スクリーンに映し出される映像はポップさに拍車がかかり、アルバム『A Kind Of Magic』のジャケ写に映るキャラクターたちが次々に映し出される。もちろん、その中にはジョン・ディーコンの姿も...しっかりジョンのこのと思い出させつつ、曲と演出の華やかさは増していく。そして、センターステージで演奏していたブライアンのギターの先端からは花火が何発も発射される! (無茶苦茶手が込んでるなぁ...) 。そんなこんな魔法の時間はド派手なメインステージでの花火と共に終了。 “まさかこれも聞けるのか...” 。もちろん“A Kind Of Magic”もQueenの楽曲の中ではまあまあ有名だけど、ほんとに聞けるとは思てなかった...ただただ、名古屋にまではるばる来てよかったと思った...なんて感じに嬉しさに浸っていると、今度はどことなくお上品なピアノのイントロが聞こえてくる。なにやらアダムはステージ上の鏡に向かって一人芝居。

イントロに合わせて観客のハンドクラップが響く中、なんとも表情が豊かなアダムの一人芝居楽しむ...そして、そこから“Killer Queen”へ流れ込む!これはどちらかというと“絶対やるだろうな...”とにらんでいたけど、やはり実際に聞くと“おぉ~やってくれた!”と嬉しくなってしまう!アダムのお芝居力とこの曲のお上品な感じはとてもマッチする...特に“フレディじゃなきゃQueenじゃない”なんて思想強めな考えは全くないけど、この曲に関しては完全にアダムボーカルの方がぴったりだと思った!ちなもに、この後のジャパンツアーでは一切この曲をやらなかったらしい...いや~本当に名古屋のチケットを取ってよかったぁ...
 アダムの一人芝居がさく裂した“Killer Queen”の次に披露されたのは“Don’t Stop Me Now” !一番聞きたかった曲!!一番Queenで好きな曲!!!もうイントロで大はしゃぎ!!!!実際に聞いても、ただ最高!!アダムの伸びやかな声は決して止められない!そして、終盤のブライアンのギターソロも疾走感あるれる!!もう誰も止められないレジェンドたちの姿を焼き付けた...そこからこれまた優雅な“Somebody To Love”や映画でもエンディングで力強く流れていた“Show Must Go On”を次々に披露。そんな名曲だらけの本編を締めくくるのは“Bohemian Rhapsody”だった。ゆったりとしたイントロにあわせてアダムが何かを告白するように歌う。なかなか重たい告白が続く中、ブライアンのギターも加わり、徐々に盛り上がる。そして、転調。100%再現しきれないであろうコーラスパートでは、あの有名なMVのコーラスシーンが映し出される。

若かりし頃のフレディ・ブライアン・ジョン・ロジャーがコーラスパートを担い、曲の激しさは増すばかり。そして、コーラスパートが終わるとセンターステージでは花火がさく裂し、ラストのバンドパートをしっかりと見せる!にしてもアダムの声はまったくぶれるころなく、このでも自身の色を見せながら大名曲を歌い上げている...ただ、すごい...アダムの悲しげな歌声とロジャーの鳴らす銅鑼の音で終了。名曲だらけで、これでもかと楽しませる本編が終了した...

4.アンコール -WE ARE THE CHAMPION-

最後まで名曲たっぷりな本編終了直後から、アンコールもとめる手拍子が一切やまない...そして、少しすると再びステージのスクリーンに映像が映る。現れたのはフレディ。

そして、Queenのライブでは欠かせない“Ay-Oh”の掛け合いが始まった!ヴァーチャルだけど、これもしっかり見せてくれる!もちろん会場全体がフレディの掛け声に合わせて、アンコールが始まるのを盛り上げる。かなり歌いすぎて声が出なくなったカメザワも何とか声をひねり出して、フレディのコールを返す!途中複雑になって難しかったものの、何とかフレディのコールにこたえる。ひとしきり終わりフレディが“姿を消すと、スクリーンが持ち上がる。それと共に、誰もが一度は聞いたことがあるであろう“ドンッ・ドンッ・パンッ”のリズムが聞こえる!アンコールは“We Will Rock You”から始まった!

会場にいる誰もが“ドンッ・ドンッ・パンッ”にあわせて手拍子・足拍子。実際の演奏に合わせてやるとこんなにも楽しいのか...何かとてつもない一体感が生まていた。コーラスは観客へ丸投げ。手拍子・足拍子を続けながら、会場全体で“We Will Rock You”と叫ぶ!!短い曲ではあるが、会場はこの日一番の一体感を見せる!ブライアンのギターソロがさく裂して1曲目終了。そこからスクリーンには『News Of The World』のジャケ写に映るあのロボットの姿が映され、冒頭に披露された“Radio Ga Ga”の続きが披露される。ここでも会場中でコーラスの手拍子が鳴り響く。スクリーンに映るロボットも手拍子(ちょっと不気味でもあった...)。今まで映像でした見たことなかったあの憧れの光景が目の前で広がっている...Queenの時代に生まれてはなくフレディがいた時代のライブは見れなかったけど、アダムと残るレジェンドたちはその夢をかなえてくれた!!“Radio Ga Ga”が終わると、ついに最後の曲へ。ここまで名曲尽くしのライブだけど、まだやってない曲が一つあり、最後に披露されたのはそれだった。ピアノのイントロと共にアダムがこれまでを振り返る...やるべきことをやり、犯していない罪を償い、屈辱も味わったが、それを乗り越えた。そしてコーラスへ入り、声高々に“We Are The Champion”と宣言した!

アダムだけでない。会場にいるすべての人が力強く“We Are The Champion”と叫んだ!!この曲を演奏するレジェンドたちの佇まいはまさに“伝説のチャンピオン”そのもの。これまでの長い歴史を知っていると、その姿により風格が出てくる...これまた短い曲だけど、彼らの最大のアンセムの一つであり、一度聞くだけでみんなに響く...それを実際に聞けてしまう...もう何回この言葉を使ったか分からないけど、最高だった。自分たちのレガシーと日本との絆をこれでもかと見せつけてきた伝説のチャンピオンのウイニングラン。圧巻のエンディングだった...

何かを盛大に祝うような雰囲気のなかで“God Save The Queen”が流れる、レジェンドたちは最後の挨拶。アダム・ブライアン・ロジャーを始めとしたバンドメンバーの姿は輝いていた。そんなチャンピオンたちの姿を目に焼き付けて、カメザワは会場を出発。急いで新幹線に乗り込んで、自宅へ向かうのでした...

5.最後に

レジェンドたちによる2時間以上のライブ。過去50年以上にわたるレガシーを現代へと語り継ぎ、新たな姿を見せつける。そして、すべてもろに食らいました...レジェンド2人の名演はもちろん素晴らしいかった...そして、それと堂々渡り合うアダムのボーカル。どこまでも声が伸び、ある時は悲しく、ある時は軽やかに歌い上げる。Queenの世界を継承しつつ、自分にしか見せられない世界をぶつけてくる。アダムは本当にすごかった...2020年に見逃してしまった末にやっと見れたQAL。最高でした!この前日に見たThe Chemical Brothersで踊りあかしてヘトヘトではあったけど、名古屋まで足を運んだ甲斐がありました!!

ただ、この場で一つだけ言いたい。カメザワは“I Was Born To Love You”よりも“I Want To Break Free”が本当は聞きたかった...

以上、あまりにもバタバタしてたせいで、行ってから3カ月近く経って書き終えたQueen+Adam Lambartについてでした。

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