ヒビスクス

▼収録アルバム
醒めない(2016/7/27リリース)

12曲目は最新アルバムから「ヒビスクス」です。

「醒めない」はここ最近のアルバムで1番好きなのですが、その中でもヒビスクス、ゴツゴツした曲で本当にかっこいいです。

サビまでは、全体的に歌詞もメロディーも悲しみや寂しさをまとっています。
出だしが「過ちだったのか/あいつを裏切った」ですからね‥‥思い悩んでる感がすごいです。

一方でサビは、孤独や苦しみを消そうとするのではなく、抱えた上で生きようとする孤高の力強さを感じます。

サビの最後は「恐れるな/大丈夫もう恐れるな/武器も全部捨てて一人/着地した」という歌詞なのですが、聞くたびに励まされるし、心にグッサリ刺さります。

また、草野さんがさらりと歌うのが良いんですよね。。

曲自体はサビに近づくにつれぐわぁ〜っと盛り上がっていくのですが、草野さんは一定の調子で歌います。

この曲に限らずですが、草野さんは自身の曲への思いやテンションを前に出すことなく淡々と歌うので、聴いている方はフラットに曲が染みてきて、自分の経験や気持ちとリンクしやすいのかなと思ったりします。

あとあまり具体的な表現を使わないので、聴く人によって多種多様な解釈ができますね。
ちなみに私はヒビスクスを聴くと、ゴツゴツした岩場に1人で立つ少年が思い浮かびます。

#スピッツ



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