乙女百合・夢百合はじめました。

2018年、コミケット95で発刊する新刊に「百合ンセス」というロゴマークをつけてみました。ティーンズラブ小説や乙女小説・夢小説と呼ばれるジャンルの視点を「百合」で行いたいという意思のあらわれです。

既に一定数そうしたカテゴライズは存在しており、自分のサークル活動において「TL・乙女・夢」の視点を含む百合についてひっくるめて乙女百合・夢百合と呼ぶことにします。理由はなんとなく呼びやすいからであり、もちろん他の呼称を否定するわけでもなく、他者に強制する心持ちもありません。

近年初めて夢百合を扱った代表的作品といえば「百合+カノジョ」シリーズだと思っています。恋愛シミュレーションゲームのように登場人物が読者に語りかけてくる構成の漫画で、年代も立場も性格も様々なタイプの女性が登場し、特に女性読者に人気の高いシリーズと感じています。

漫画やゲームであるならまだしも、どうすれば臨場感を覚えてもらえるか、ということは小説書きの恒常的な課題であるわけで、夢百合・乙女百合を書くとしてどういう切り口がいいかと…秋口に入ってからひそかに試行錯誤していました。そして、仕上がった作品が「ソプラノ姫は人魚に恋する」です。

カバーイラストは紫のあ様(@sinoa_ster)にお願いしたところ快く引き受けてくださいました。心より御礼申し上げます。

歌曲をテーマに展開する恋とロマンスに満ちた乙女百合小説「ソプラノ姫は人魚に恋する」。ボーカロイド小説を意識した向きもあります。

12月29日(土)西ホール・る 21b「甘辛パラダイス」で文庫サイズ/76P/800円で頒布開始予定です。

もしお求めの際は「百合ンセスの新刊ください」と恥ずかしがらずに大きな声で求めにきてくださると嬉しいです。

kindleでは2019年1月1日より600円で販売開始予定です。https://www.amazon.co.jp/dp/B07L9HQ999/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_hCteCbZZZENCB

まあ、駄洒落です。恐らくこのレベルの発想なら様々な場で考案されながら安直すぎるという理由で落とされてきたのではないかと思うのですが、個人サークルならこれくらいの洒落をやっていきたいという心持ちです。

【あらすじ】
タブレットの向こうに、マーメイドがいた――
ムジコロイド。それは音声合成システムを応用した楽曲制作ソフトウェアだ。
ムジコロイドを活用した楽曲は世に知れ渡り、その楽曲を生の声で歌い動画配信する人たちは『唄者』と呼ばれた。
私、桜ツバサは唄者の『ユア』に憧れている。
例え彼女が活動休止していても彼女以外のものは全部ダメに見えるくらいに…。

リリー・シンガー女子音楽学院はアイドル・ヴォーカリスト・ミュージカルやオペラシンガーまで歌手を専門に育成する音楽学校だ。この春、晴れてその学院に進学し、私は一人暮らしをはじめた。学院で出会った鳳ユウカ先生は優しい女の人だったけれど、『ユア』の名を聞いた途端に態度が急変して――

歌曲をテーマに展開する乙女百合ロマンス小説「百合ンセス ソプラノ姫は人魚に恋する」を何卒よろしくお願い致します。

noteからの収益は活動に必要な諸経費に活用させていただきます。また「ゆりがたり」の収益は一部取材対象の作家様に還元されます。