こんにちは、アメリカで統計を勉強しており、パッションエコノミーファンのけんたです。

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本記事はデジタルコンテンツのクリエイター向けの、作品販売のプラットフォーム、Gumroadの創業者でCEOのSahil LavingiaさんのGumroadでのリモートチームの働き方についてのブログ記事を許可をいただき、翻訳したものです。オリジナルのブログはこちらから。彼の仕事における透明性はすごく高く、他のブログポストやツイートもとてもおもしろいです。

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私は2011年にGumroadをローンチしました。2015年には、ビークで23人の正社員がいました。2016年、資金調達に失敗した後、私は最初の状態に逆戻りしました：1人の会社です。

今、Gumroadで働いている人の数を尋ねられたとき、私は「10人かそこら」と答えます。その人数がだいたい他の人の基準で考えるとしっくりくるからです。しかし、真実はもっと複雑です。

Gumroadで働くすべての人を含めると、25人です。

フルタイムの従業員でいうと、0人です。私でさえフルタイムではありません。

会議も締め切りもありません。

そして、それは機能しています。クリエイターは年間1億7500万ドル以上を稼ぎ、会社の年間収益は1,100万ドルで、前年比85％増加しています。

とは言っても、私は他の人が私たちの働き方を完全にコピーできるとは思いません。壮大な計画があったわけではなく、偶然この状態に辿り着きました。

しかし、私たちのストーリーと私たちの働き方には、他の企業、その従業員、そして最も重要な彼らの顧客に利益をもたらす可能性のある部分があると思います。

どんな犠牲を払っても自由

2015年の解雇の後、チームは縮小しましたが、Gumroad自体は成長を続けました。

しかし、フルタイムで人を雇い、サンフランシスコの新しいオフィスをリースして仕事をすることは不可能でした。代わりに、BigBinaryというインドの会社を見つけ、請負業者として数人のエンジニアを雇いました。

彼らは会社を救いました。私がサポートチケットに返答し、機能をデザインし、新しいイニシアチブを書いている間、彼らはバグを修正し、サイトを維持しました。

最終的に、私は解雇前と同じカスタマーサポート担当者を採用しました。この時も時給の請負契約をで採用しました。

その間、私はユタに引っ越して、フルタイムのクリエーターになろうとしました。

Gumroadが10億ドル規模の企業になる道は途絶えましたが、私は新しい資産を取得しました。時間です。私はその時間を使って、ライティングとペインティングのクラスを受講しました。

私は燃え尽きて、必要以上に働くことを考えたくなかったので、私は会議や締め切りのない文化を確立しました。

私にとって重要なのは、どんな犠牲を払ってもグロース、ではなく、「どんな犠牲を払っても自由」でした。

こうして、Gumroadは収益性を維持し、私は趣味を探求するために待望の休暇を取ることができ、プロダクトは時間の経過とともに改善され続けました。

私たちの働き方

現在、Gumroadでの仕事は、Railsのようなオープンソースプロジェクトに関わるのに似ています。それが、オープンソースでも無給でもないことを除いて。

ミーティングを行う代わりに、人々はGitHub、Notionと（場合によっては）Slackを介して互いに「話し合い」、24時間以内の応答を待ちます。スタンドアップやシンクがなく、一部のプロジェクトは一緒に作業をするためににすごくフィードバックループが必要になることがあるため、この方法で作業するには、明確で考えられたコミュニケーションが必要です。

全員がうまく文章を書き、さらにたくさん書きます。

締め切りもありません。私たちは段階的にリリースし、開発中のものが現在リリースされているものよりもいいものになるとリリースします。納税期限など、時折例外がありますが、原則として、私は、何をすべきか、どれだけ早くやるかは誰にも言わないようにしています。新しい誰かが会社に加わるとき、彼らは他の誰もがすることをします：Notionのキューを確認し、タスクを選び、必要に応じて質問しながら、仕事に取り掛かり始めます。

四半期ごとの目標を設定したりOKRを使用したりする代わりに、単一の大きなゴールに向かって突き進みます。それは、クリエイターが稼ぐ金額の最大化です。これはシンプルで測定可能であり、これによって、社内の誰もが機能やバグ修正の価値を計算することができます。

しかし、私たちはすごく厳しくは優先順位を付けません。

私たちが利益を上げ続け、出荷を続ける限り、私たちは最終的に重要なものにたどり着く傾向があるので、メンバーは楽しいと思うものに取り組むか、直感に頼ります。私たちの公開ロードマップは、Gumroadのクリエイターが私たちに責任感を持たせてくれるのに役に立ちます。

大きな機能もこのようにリリースします。

2020年11月に、Gumroad Membershipsをリリースしました。これは、1年間かかった機能で、現在、数百人のクリエイターが月額で1,500,000ドル以上を稼ぐために活用しています。

これは、実際のロードマップのスクリーンショットです。

さらに、私は、Gumroad Membershipsと同じくらい大きなものをどのようにリリースするかについての1時間のビデオを録画しました。

Membershipsを出荷したGumroadエンジニアのHelen Hoodは、次のように言っています。「これは私のキャリアの中で最大の製品発売の1つであり、会議やビデオ通話を1回も行わずにリリースしました。私は過去に典型的なオープンフロアのスタートアップオフィスで、たくさんのホワイトボード、スタンドアップとスプリントプランニング、仕事の後のビールがある環境でも働いたことがあります。また、私は、エンジニアは主に自分のプロジェクトに注力していた、コミュニケーションがほとんどないリモートチームで働いたこともあります。Gumroadでの働き方は私にとって理想的です。この働き方は、私の生産的時間を最大化し、限界に達したときに仕事は終わりです。」

これらは大まかな説明ですが、作業方法に関するより具体的なドキュメントも公開しています。

- 何に取り組むかをどのように決定するか？

「結局のところ、Gumroadには、アートプロジェクトと似た感情がたくさん込められています。私たちは時々、楽しくて、やっていて気分が良いものを選び仕事をします！私たちはクリエイターの話を聞くのが大好きです！何に取り組む価値があるかを判断するために、大量のデータ分析を行うことはありません。」

- 私たちのコミュニケーションの方法
「スマホの通知をすべてオフ！」

- Gumroadで働くのはどんな感じ？
「私たちは段階的かつイテレーション多めにリリースし、1年に1つの大規模な機能リリースがあります。毎月、クリエイターに支払われた金額を確認してから、次に進みます。過程が楽しいのであって、私たちはある目的地に到着するのを待っているわけではありません。」

- Gumroadでよくないことは？
「成長の余地はあまりありません。私たちは収益性を維持しており、毎年チームを2倍にする予定はありません。いくつかのリーダーシップの役割があるかもしれませんが、それらは多くなく、Gumroadで働くキャリアパスには組み込まれていません。」

GumroadのChris Maximinは、次のように言っています。「この働き方は、この私が経験した中で最高レベルの生産性を生み出しています。実際の仕事に集中できることによって、会社とメンバーの両方に利益をもたらす好循環が生まれます。1）会社は、給料の高いエンジニアにお金を払って、終わりのない無駄な会議に参加させる必要がありません。2）エンジニアは、より多くのことを実行し、学ぶことができます。そして、それは長期的に彼らに利益をもたらします。」

これはエンジニアだけではありません。

GumroadのライターであるJustin Mikolayは、それぞれのCreator Spotlightsを書くのに少なくとも3人とクリエイターが必要ですが、上記と同じ働き方でSpotlightを公開します。

サポート、リスク、コンテンツ、グロース、プロダクトの優先順位付け、ボードメンバー用スライド、デザインフィードバックなど、すべてがこのように処理されます。

最小限の実行可能な文化

この働き方は万人向けではありません。

社員旅行は計画されず、Slackにはソーシャルチャネルもありません。成長の機会は限られています。そして、ITの大企業が提供するコンペンセーションパッケージには対抗できません。

しかし、私たちは柔軟性では競争し、勝つことができます。

元TeachableのプロダクトのVPだったSid Yadavは、2018年にGumroadにジョインしました。

彼はこう言っています。「ほとんどの起業家には2つの選択肢があります。フルタイムの仕事をして夜/週末に自分の仕事をするか、仕事を辞めて大きなリスクをとって会社を始めるかです。しかし、Gumroadは3番目の方法を提供しました。週に20〜35時間で契約し、週に2、3日、アイデアを育てて次のことに取り組むことができました。」

2020年、SidはGumroadを離れ、元Gumroadの同僚であるRudy Santinoと一緒に、自身のクリエイターエコノミーの会社Circleを立ち上げました。

Gumroadでの仕事は、大概、誰のアイデンティティの大部分でもありません。

Gumroadのメンバーは、クリエイティブなサイドプロジェクト、家族や、その他のことなど彼らが彼らの人生で、より時間とエネルギーを使いたい部分を維持するために最低限必要な分だけ働きます。

GumroadのエンジニアであるNathan Chanは、「私は自分のキャリアの中で他のどの会社よりも自分の時間の価値を高めており、さらに、子育てに完全に参加し、子供が成長するのを見ることもできています。」と述べています。

それには私も含まれます。

2011年から2016年まで、Gumroadは私の人生にで唯一注力しているものでした。でも、今では、趣味のように私の人生の一部に過ぎません。たとえば、私は楽しみのために絵を描いたりして、たまに絵を売ったりしています。

クリエイターの会社

ある日、突然、Daniel Vassalloからメールが届きました。私はDanielを知っていました。彼は1年足らずでGumroadで$ 250,000以上を稼いだクリエイターでした。

彼はすでにGumroadを使っていたので、プロダクトが次に解決すべき問題を理解し、どのように手助けできるかについていくつかアイデアを持っていました。

私はGumroadが大好きで（さらに私はGumroadで生計を立てていて）、プロダクトスコーピングと戦略も好きで、会社のPMタスクを引き継ぐことができると思います。私は平均して1日あたり約2時間しか専念できませんが、毎日働けます。これが、あなたが考えているタイプのコミットメントであるかどうかはわかりませんが、もし、このやり方が機能する場所があるとしたら、それはGumroadです:)

ぴったりでした。Danielは私たちの新しいプロダクト責任者になりました。

Gumroadにとっても大きなことです。ダニエルがアマゾンでの仕事を辞める前は、彼は年間40万ドル以上を稼いでいました。私たちは彼に年間12万ドルしか支払っていません。

どうやって？彼は私たちのために週に10時間働いてるからです。彼はこう言っています。：

ほとんど誰もこのトレンドを（より多く稼ぐよりも）より少ない時間働けるチャンスとしてみていない。
（Gumroadがどの場所のメンバーにも同じ額の給与を払う、というツイートに対して）

給与

私たちは全員に役割に基づいて時給で支払います。範囲は、1時間あたり50ドル（カスタマーサポート）から250ドル（製品責任者）までさまざまです。

最近、私は世界中で給与レートを標準化しました。

このレートは、採用過程で合意されます。

1. フォームから応募する。

2. Gumroadでの高レベルの仕事に似た、無給の数時間のタスクを実施。例えば、大きな機能（Gumroad Membershipsなど）を小さいパーツに分けること、新機能に関連するスキーマを計画することや、ヘルプセンターの記事を作成することなど。

3. Gumroadでの日常業務に似た、有給の数週間の試用期間。これには、バグの修正、機能のリリース、サポートチケットへの回答などが含まれます。

社内では、全員に支払われる金額と平均労働時間を記載したドキュメントを保管しています。これにより、チームメンバーは報酬決定を行うときに私と同じくらい多くの情報を持って決めることができます。

また、「残業防止」レートもあります。週に20時間以上は、人々は通常の50％（半分）の時給で働き続けることができます。これにより、時給に対して、最高のレバレッジで仕事がなされ、必要に応じて、より働きたい人には働いてもらうことができます。

柔軟性と現金以外に、いかなる種類の特典もありません。

明確にしておくと、私たちは健康保険は提供していません。Gumroadで働くすべての人は、自分の保険と福利厚生に責任があります。さらに、全員、自分の電話、パソコン、インターネットや他に必要なものの支払いを自分で行います。

このシステムには他にも欠点があります。人々は自分の労働時間を記録しなければなりません。一部の人々は、彼らが少し多かれ少なかれ働くとしても、週に20時間として請求することによってこれを解決します。他の人はそれを15分刻みできっちり記録し、毎週、きっちりした請求書を送ってきます。

Danielがクォータータイムのプロダクト責任者として参加して以来、Randall Kannaがクォータータイムのコミュニティ責任者として参加し、Philip Kielyがクォータータイムのマーケティング責任者として参加しました。彼らはGumroadのクリエイターとしても成功しています。

ある時、こんなひらめきもありました。クリエイターはお金を稼ぐために何かを作るのではなく、なにかを作るためにお金を稼ぎます。このアイデアをGumroadでも採用してみてはどうでしょう？

これが、クリエイターエコノミー領域で働くということであるべきです。

「仕事の未来」は機能していない

最近、フルタイムのスタッフなしで大きくなるのは間違っていると感じたので、私はフルタイムの会社にすることについて会社全体にピッチしました。

誰も受け入れませんでした。

そのとき、私は、物事を「ふつう」の方法で進めるほうが気分がいいから、壊れていないものを修正しようとして、あたりまえをコピーしようとしていることに気づきました。

しかし、私たちがすでに持っていたものはメンバーの優先順位にとってよりいいものでした。グロースより自由、スピードより持続性、仕事より生活。

Gumroadのホームページは、Gumroadのクリエイターにとってのメリットについて明確に示しています。「9時5時の仕事から逃れよう。スーツを脱いでネクタイを外そう。通勤をやめよう。あなたの作品に支払ってもらおう。」

決まり文句かもしれませんが、私たちはクリエイターのために、クリエイターの会社を目指しています。

Meet the Gumroad team:

インターネットは新しい働き方を可能にしましたが、まだ私たちはその始まりを見ているにすぎません。仕事を機能させるには、さまざまな方法があります。私たちのものはその内の1つというだけです。

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ソース：No Meetings, No Deadlines, No Full-Time Employees

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