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【絵本 いたずらきかんしゃちゅうちゅう】

CHOO CHOO THE STORY OF A LITTLE ENGINE WHO RAN AWAY
***にげだした ちいさな 機関車の物語***生きる喜び  Dear Virginia

【並べて楽しい絵本の世界】Dear Virginia②


あるところに ちいさな
きかんしゃが ありました
なまえは ちゅうちゅうと いいました
まっくろくて、ぴかぴか ひかっていて、
きれいな かわいい 
きかんしゃでした。

ちゅうちゅうはとても大切に 丁寧に 手入れをしてもらっていましたけど、たくさんのお客さんの乗った 重い客車を引っ張って、小さな町 から大きな町まで、トンネルをぬけ国道を横切り 、行ったり来たりするのに、ちょっとばかりうんざりしてしまいます。

自分ひとりで走ったら どんなにすてきだろう、まちの人が私だけをながめたら、なんて早くて、かわいい、すてきな機関車だと 言うだろうと想像します。

そしてちゅうちゅうは威勢良く逃げ出して大騒動を引き起こします!

まっ黒でぴかぴか光ったかわいい機関車
ダイナミックに描かれた冒険
躍動感にあふれています。

とても気持ち良く読める本です
文字の配列デザインもアソビゴコロ満載!

この本、私は誰かに読んでもらいたいです。
読んでくれる声を聴きながら、絵に集中して本を見たいです。

どうしても、自分で読んでいると、文か絵のどちらかになってしまうから。


見返しには ちゅうちゅうの活躍する町の全体図が、本文の木炭の世界とは違って、やさしい色づかいで描かれています。

絵本にはこのように見返しに物語の世界の全体図や、地図などが描かれていることが多く、絵本の大きな楽しみのひとつですね。
海へと続く川やそこに浮かぶボート
大きな町へと渡る橋
海の沖に浮かぶ船と えんとつから出るけむり
ピンク色の屋根の駅
赤い煙突の家々、ゆきかう人々
緑の畑、そこで働く馬

さぁ、おはなしのはじまりはじまり
この可愛い見返しの風景から、いっきに木炭画が躍る
ちゅうちゅうの爆走がはじまります。
木炭で描かれた、白と黒の世界ですが、いきいきとした表現が、いっきに心をつかんで、こどももおとなも 物語の中にひきこまれていきます。

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                                              写真 福音館書店HPより

さて、ちゅうちゅうは飛び出したはいいものの、やがて古い線路に迷い込んでしまい、すっかり疲れて座り込んでしまいます。ちゅう・・・・・・

みんなに助けられて、うちへ かえる とちゅうで、ちゅうちゅうは言います。

わたしは、もう にげだしたり しません
にげても、あまり おもしろいことは ないんですもの
これからは、たくさんの ひとを いっぱい のせた
きゃくしゃや、にもつをつんだ かしゃをひいて、
ちいさな まちから おおきな まちまで、
いったりきたり いったりきたりしますよ

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バージニア・リー・バートンの絵本に触れるとき、そのたぐいまれな表現に圧倒されます。その秘密に触れたくて、2冊の本を読みました。

彼女の半生、素晴らしい伴侶、子どもたちとの素敵な触れ合い
魅惑的な生活がわかります。テキスタイルデザイナーとしての彼女、ダンスをするバージニアにも出会えます。
本当に輝かしい才能あふれる女性です。

読んでいただきありがとうございます。

Dear Virginia①



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