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【イベントレポ】こばかなさんによるセルフコーチング入門【Nサロン 定例会】


Nサロンの本格始動。Nサロンは日経新聞とnoteを運営するピースオブケイクが運営するオンラインサロン。7月に本格始動を開始。オンラインメンバーと集中講座がそれぞれ選べ(両方でもかたっぽでもOK)オンラインメンバーのために月に一度定例会がある。



その、Nサロン本格始動!記念すべき第1回目の定例会、ゲストはあの
こばかなさん。

Nサロン、本格始動さすが最初っから豪華。最近ずっとTwitterで「こばかなさんのコーチングすごい!」とか拝見していたのでものすごい期待が高まる。


こばかなさんってどんな人?

THE GUILD のデザイナー、現在は8割くらいコーチングをやっているという。クライアントは主にTwitter経由でやってくるビジネスマンが多め。
相談内容は多岐にわたり、なんと恋愛相談に乗ったりもするそう。
(わたしもいつか恋愛を相談できるくらいになってみたい。今んところほんとうに悲しいくらい恋愛相談必要ない。)
色々有名だけど、わたし史上最大に有名なのはスケッチに関するnoteであの「こばかなスケッチ」ですね。
Twitterが趣味という彼女はなんと4万フォロワー以上抱える人気者。
そんな人呼んできちゃうNサロンありがたすぎる。

そんなこばかなさん、最近はTwitterでほんとによくコーチングって言葉とともに目にすることが増えた。
「こばかなさんのコーチング、うけてみたい」
みんな淡い期待を抱いている会場の空気を読んでファシリテーターを務めた水野さんが質問する
「どうやったらこばかなさんのコーチング受けられるんですかね?・・・」

「ここにいる人もDM送ってください、相談OKですよ」

「!!!!!」

オーディエンスの目の色が変わった瞬間だった。
これだけでもNサロン入った甲斐があるのではないか・・・


コーチングって何??

さて、コーチングってそもそもなに?カウンセリングとどう違うの?
大体「情報曖昧なまま」にしてしまうわたしはよくその違いがわかっていない。

こばかなさんはコーチングで
「相手に気づきを与えるためにたくさん質問する」のだそうで、
ビジネスで1on1で使われたり、教育の現場でも必要と言われているという。

目的を設定することで次のアクションが明確になる、
「いわばライ○ップのトレーナーのようなもの」

イメージとしては3ヶ月に1回会うような友達で
「会社やだー、やめたい」って言っているような人がコーチング案件の人で、コーチングって壁打ち相手で、相手のもモヤモヤを晴らすようなこと、という。

コーチングは心が元気な人が受けて、目的を設定するのに対し、カウンセリングは心が元気じゃない人がうけるもの。

ざっくりカウンセリングとの違いも説明。なるほどわかりやすい。

世の中は子羊であふれている

コーチングの相談内容で多いのがこの

やりたいことがわからない問題

なのだそう。

転職するか迷う。
この先仕事どうしよう。
自分の軸は何だろう?
自分の強みは何だろう?

みんなだいたい迷える子羊。
誰でも何かしらこういう感じで悩んだことがある。

大体99%の人はこの先死ぬまでのキャリアプランが明確に決まっていない、とこばかなさんは言う。

そんな迷える子羊だらけの世の中。コーチングの需要ってむちゃくちゃ多い。

なぜキャリアに悩むのか

そもそもみんなが言う「やりたいこと」って何なの?

やりたいことを考えたときに大体の人が頭に浮かぶのが

やりたいこと=好きなこと or 興味があること

この「好きなこと」とはやったことがあって楽しかったこと。

「興味があること」はやったことないけど、やってる人を見てて憧れること。

さらにそれは「行動しよう」と思えるか思えないかで分解されるという。

ただ、やりたいだけでは行動しようと思えない。
例えば、漫画家になりたい、作曲家になりたい、ハワイに移住したい、カフェ開業したい、YouTuberになりたい・・・などみんな一度は頭に浮かぶけど、実際に行動しないやりたい例はいくつも考えられる。

このやりたいことを実際にやろうと思うようになるには様々な条件があるとこばかなさんは気がついたという。

行動しようと思えるものは大きく3つくらい条件がそろったら実際にやろうと思えるようになるのだそうで

・自分が得意
・成功をイメージできる
・収入が安定する

確かに、コレそろったらやってみよっかなって頑張れる気がしてくる。

今の日本社会は収入が安定しないと生活できないルールで、収入が安定するという条件が最も優先されやすい。

「好きでもないけど仕事のためにやっている」というのが全国的に多い。

という。天気予報のような表現だ。

「好きなこと」は最も優先度が落とされやすい。それは全国的に会社員事例が多く、ロールモデルとして目にしやすいからで、なんとなく会社員を選びやすい。そうすると人数が増えて会社員文化が創られて、それを世の中が「こういうものだ」と推奨する。

確かに。

だからみんななんとなく会社員になっちゃって、なんとなくいやになっちゃって「転職するか〜」「好きなことしたいな〜」になるけど、条件がそろわないと行動できないっていう負のスパイラルに陥る・・・暗くて深い。

そもそも仕事選ぶ時点で楽しちゃってない?っていうところだ。楽しちゃったものは仕方がない。過去は振り返っても仕方がない。だからコーチングでなんとかしようっていうことなのか・・・。

やりたいことがわからないっていう人は

やりたい+行動できるモノをまだ見つけてない状態

てことなのだ。

なぜやりたいことがないと悩んでしまうのか

こばかなさんの深掘りの結果つらくなる訳は

・SNSの発展
・働き方の多様化
・学生と社会人のルールチェンジ

だという。

SNSの発展
SNSの発展で活躍している人が完全に可視化されてしまった。しかも、いろんな活躍の仕方があることが目に見えてわかってしまう世の中だ。さらにメディアで語られる成功ストーリー、完璧にうらやましい。

大体目立つ人にはわかりやすい軸がある。

話題を絞ってる人が目立つ

目立つ人に「いいね」が集まる

わかりやすくやりたいことがある人が賞賛されやすい

という構造だ。

働き方の多様化
転職が当たり前になった昨今、「○○の分野なら○○さん」みたいに尖ったモノがあった方が便利な世の中になった。

○○が得意!と自信を持って何か言えた方がよいとされるのだ。

学生と社会人のルールチェンジ

学生時代はゴールが明確だ。勉強、部活、就活・・・

「何かに打ち込んでいる自分が好き!」

学生時代はとかくゴールに向けてプロセスも道筋もやるべきことがクリアだ。キラキラとまぶしい。

それが就活の頃くらいからかっちりとしたゾーンじゃなくなっていく。

ゴールが曖昧になってくるのだ。

そして、社会へ出ると

学生の頃の強い人と社会人の強い人が変わってしまう

わかる〜むちゃくちゃわかる。
学生時代に強い人とつきあって結婚していざ、結婚相手も自分も社会に出たら「あれ?強くないけど?」ってなる。アレだわ。そんな個人的経験から深く納得してみたけれども

つまり、

やりたいことがあった方が社会的承認を得やすいし、自信を持ちやすいし、充実しやすい。だからやりたいことがない、って悩む。

ということだ。


なぜやりたいことが見つけられないのか

こばかなさんのキレッキレの分析はさらにつづく。
大体やりたいことが見つけられないって言うのは

・無意識にできないと感じる
・人間の怠惰な特性

から成り立っているという。
怠惰な特性・・・もう、ほんと、それの塊が人間だもの。(どっかで聞いたな)

無意識にできないと感じる
行動しようと思うための条件が一つでも欠けているとできないと感じていく。

できないと感じているうちに
「本当はやりたい」と思う本心までわからなくなってしまっているという。

恐ろしい。

こばかなさんはコーチングの中でそんな人に会うことも多く、話を聞いていくうちに「そういえば、学生の時のあの体験楽しかった・・・」なんてなるのだそうだ。

できない前提で考えがち

日本人の謙虚さって言うんですかね?わたしなんて・・・みたいなところも関係してるんじゃないかなって個人的には思う。

人間の怠惰な特性
あ〜もう、コレ言われたらもう「その通りです、怠惰です」って謝りたくなる。

こばかなさんによると

・損したくない
・変化したくない
・短期利益を選択する

この3つがあるという。

損したくない
人は期待値が高くないと実行したいと思えない。

例えばこの勉強したら絶対にこの大学に合格する!とかならやる。
絶対当たるなら宝くじ買うけど、みたいなやつ。

明らかにお得じゃないとやらないし、成功をイメージできないとやらないのだ。

変化したくない
現状維持は未来を想像しやすいので不満があっても安心感がある。
そうするとやんわりとした不安が続くだけだ。
やんわりとした不安、恐ろしい言葉だ。

現状維持の言い訳は・・・

時間がない
お金がない
まだ早い
もう遅い

客観的に考えたら時間あるし、お金ってそもそもそんな必要ないし・・・でも本人としてはそう感じてることが多いという。

短期の利益を選択する

現在の利益や損失回避、歯医者へ行ったら虫歯治るけど今行きたくないみたいな問題。

どんな行動にもこれはあって、
本当はジム行きたい。
早起きしたい。
Twitter、ゲームやっちゃう。(やめたい)・・・

ああ、耳が痛い。

根本的解決をすればいいと頭ではわかっているけど、直近で苦労してまで長期的にやりたいことを実現しようとなかなか思えないのが人間なのだ。

損したくない、
変化したくない、
短期利益を得ようとする
=自信を持つための努力ができず、やりたいと思えることが見つけられない

ここまで本当に、人間って・・・な悲しみタイムが続いてきた。

しかし、こばかなさんはこっからがすごかった。



モヤモヤするときどうすればよいのか

ここまでどん底に突き落とされて(失礼)会場どんより、Nサロンこんな落とすとこ?みたいな空気。

一度落としてからあげてくる、この演出、見習いたい。(どういう場面で?)

・何にモヤっているかを言語化する
・情報収集する

完璧迷える子羊たちに希望の光が差した瞬間だった。

この二つで大体スッキリする、という。

不安をとりあえず書き出してみる
書き出し慣れてない人は「モヤり候補」でもいいから、ちょっとでもいいから「ん?」と思うことを世の中にだしてみる。

目の前のメモ帳でいい、人に見せなくていい。

選択肢を書き出す
何かに迷っているときは大体選択肢が5つ未満くらいあるのだそうだ。
多くの人がその選択肢自体を整理できていない。だから書き出す。

こばかなさんはコーチングのとき大体これをやるのだそうだ。
ここ、おさえてればエアこばかなコーチング受けたも同然である。
(そんなことはない)

こばかなさんはコーチングの時、クライアントの言うことを全力でメモるのだそうだ。わたし、全力メモなら得意だ・・・わたしのことはまぁ、どうでもいい。

選択肢を書き出すと起こるのが

なんとなく最初に思いついた選択肢の中で迷い続ける問題

これは「あるある」で、トレードオフに悩むという。

そこで

「選択肢、コレってほんとにトレードオフなのか??」

そこを疑うとよいらしい。

つまりA案とB案で悩んでいるけどウルトラC案があるんじゃないの?という発想だ。

情報収集をする

・調べる
・人に聞く
・本を読む
・とりあえずやる

調べることでメリットとデメリットが整理されやすくなり選択されやすくなる。

人に聞く、とりあえずやるというのも実体験で情報量が最も多く手に入るので検証という意味ですごく有効だという。

この辺はデザイナーらしい考察。

悩むのは情報量がないから。

けんすうさんや堀江さんも大体言ってることは同じで、抽象化すると「行動しろ」っていうこと。やった方が実際早い。

確かに。(もはや「確かに」しか出てこない、納得しかない)

だんだん確信に迫ってきた。

やりたいことを見つける時のメインルートは

A)すきルート
とりあえずやる

やりたいやつだとわかる

ガチでやる

B)他人にめっちゃ憧れる
ガチでやるオンリー

学生は経験値がないので基本Bのルートをとることになるが、大人ってAルート推奨だし、きっかけは「収入が安定する」っていうのでよい。

この後にやってみたらすごい好きだった、につながるかもしれない。もしくはやってみたら好きになったになるかもしれない。

昨年の8月にコーチングをはじめたこばかなさんは爆速でコーチングを仕事に切り替えてきたという。そんな彼女の行動力はすさまじい。

情報力格差は行動力格差

とりあえずやってみようというマインドはレバレッジがききやすい、
やっちまったことで開かれたことがあった。

勇気いるけど、予定決めたら後はやるだけになるので行動力が勝手につくような仕組みを意識した。

実際にやった人から出る言葉は刺さる。

やってみないと自分に向いているかどうかはわからないので、小さく試すのはオススメ。

小さくなら最初の一歩踏み出せそうだ。

でもね、そんなにうまくはいかないもの。

本気でやろうと思えることを見つけるというのはめちゃくちゃハードル高い。そもそも簡単に見つかると思わない方がいい。
やりたいこと見つけたい人の場合は「探そう」くらいの気持ちでいた方がよい。

こういうマインドなら、焦らずじっくりと探せそうだ。

さらにヒントを与え続けてくれるこばかなさん

・やらなきゃ、をなくす
・理想の生活を考えてみる
・どうすればできるかを考える

日常の生活の中で、「やらなきゃな〜」って言うのをなくしていく。
つまり、さくっと行動しちゃう。
そして理想の生活ベースを考える。

考えついたら「それ、どうしたらできるかな」っていうのを根本的に自分自身に問い続ける。

そうするとセルフコーチングになる。

それでも悩んだらコーチング
(こばかなさんはDMで依頼可能((._.)φ。。。)

みんなメモる手が止まらない熱い時間だった。みんな迷える子羊だった。
今回の定例会のトークイベントで少し自分に自信が持てるって思える人もいただろうし、わたしもものすごく俯瞰して考えを進められた。

「とりあえずやってみよう」派のわたしはよく
「で、結局なにやってんの?」と理解されないことも多い。

ちょっと今日のコーチングの話を聞いて自分的にやってることに自信沸いてきた気もする。多動の言い訳を得た。

「やりたいこと、わかんねぇし」が口癖の弊息子にもコーチング強くおすすめしてみよう。壁打ち大事。

気がついたら6000字超えてしまった。
それだけこのイベントは熱かった。

朝、どうしてもレポート書きたくて子どもの朝ご飯は食パン焼いただけ、後ほったらかしでパソコンに向かっている。

便利だ、パソコンに向かっていると「かーさんは仕事してる」感が出る。

そして、さすが「書けるようになる」Nサロン。

爆速レポートアップされてるのでご紹介

ということで、Nサロン本格始動したわけですけど、次回はなんとわたしがNサロン1期で感動してnote書いた黒田さんがゲスト!

この定例会に参加するだけでもかなりのお得感あると思うんだけど・・・(宣伝か)


今後、ちょっとNサロンネタが増えることをお許しください。

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