お疲れ様でございます。少し早いですけれども、今年も一年大変お世話になりました。12月は出張に次ぐ出張で、本社であまりお会いすることが出来ませんでしたが、手術された腰の調子はその後いかがでしょうか。寒さも一段と厳しくなって参りましたので、くれぐれもお身体にはご自愛ください。私はと申しますと、お陰様で充実した日々を送らせていただいております。出張先の全国各地、決まったコンビニおにぎりとペットボトルのお茶のセットで食事を済ませている間に、見たかったTHE Wも、NUMBER GIRLの解散ライブもいつの間にか終わってしまいました。ライブについては毎年参加しておりましたZAZEN BOYS、今年も行く予定をしておりましたが、これまた出張の都合で行かれず。不足していた向井秀徳成分を朝からスッキリで補えたのは思わぬ幸運でしたが、予定とは全く違った年の瀬となりました。ただそのようなことは今となってはどうでも良いのです。私が何よりお伝えしたいのは、この文章を書いているのが、出張先の東京から大阪へ戻る新幹線の中だということ。そして今まさにこの時間、M-1グランプリ2022が放送中であるという事実でございます。当然録画はしておりますが、同番組はお笑い界の歴史に残る一年でも特に大きなイベントとして、毎年心待ちにして見ておりました。今年も本編はもとより、敗者復活からそのお祭り感と熱を一日通して楽しもうと呑気に浮かれておりました中、突然の一本の電話にてこのようなスケジュールに変わってしまったこと、本当に今でも信じられません。急な出張には慣れておりましたが、何故かM-1グランプリは生で見られるだろうと甚だ油断をしておりました。部長から日程を聞かされた時は、その日が今日だとはすぐに気付けなかったのです。了承した5分後、私は深い絶望と虚無感に打ちひしがれました。先週の土日も金沢へ出ており、年末特有のこの忙しさから、休日も出張の対象として例外ではないと十分覚悟と理解をしていたつもりでしたのに。やはり自分に都合の良いように物事を考えてしまっている証拠ですね。反省せねばなりません。仕事自体ももう少し早く終われば、そのまま東京でホテルをとって、ということも可能でしたが、終わって時計を見た時にはすでに19時半を過ぎておりました。訪れていた赤坂から、決勝の舞台のテレビ朝日がある六本木までは地下鉄で15分だそうです。距離としては目と鼻の先ですのに、何故か見られない。隔靴掻痒とはこのことです。不思議な話ですよね。明日は代休をいただいておりますので、今日も帰宅しましたらすぐに録画を見ようとは思いますが、それまでに結果を知ってしまってはいよいよ私は憤死してしまいます。それを防ぐためにも、この新幹線内の行動は制限しなければなりません。まずは今、触っておりますスマートフォン。これは危険すぎます。ネタバレするための機械と言っても過言ではありません。聞いてもないのに我先に結果を発信したがるYahoo!ニュース等は完全に遮断しなければなりませんし、Twitterを始めとするSNSの類は、誰が何を呟いて、流れ弾がいつ頭を撃ち抜くか全くもって分からない。良かれと思ってかLINEでその話をしてくるような輩がいたら、今後のその人との付き合い方をも考えねばなりません。noteは視聴後に感想を書く方こそ沢山いらっしゃるとは思いますが、リアルタイムで結果を逐一投稿するような使い方は少なそうですので、今こうしてどうにか開いている状況で、放送終了までにはここも速やかに立ち去る予定でございます。東京-大阪間の2時間半、私はスマートフォンからの通知を全てオフにして、イヤホンで他の乗客たちの会話からも耳を塞ぎ、心を無にした修行僧のように、この文章を書き続けるしか道はないのでございます。去年の夏ごろでしたでしょうか、初めて2人で飲みに連れて行っていただいた時、偶然M-1グランプリの話になりましたね。そこで初めて部長もお笑いがお好きなことを知りました。過去一番、印象に残っている大会はという私からの質問に、ブラックマヨネーズと答えられた時は、この人は信頼できる人だと思ったものです。また最近のオススメの芸人について聞かれた時、私はキュウというコンビが面白いですと答えました。部長ももちろん今、番組をご覧になっているのでしょうからご存知かとは思いますが、そのキュウは今年、ストレートで決勝に上がりました。ネタはいかがでしたか。面白かったですか。結構私も見る目、ありますでしょう。去年勝ち上がってくれれば、生で見られましたのにね。いやあ、私もその晴れ舞台を一目見たかった。…申し訳ありません。長々と、まるで恨み節のように書いてしまいました。決して部長を責めているわけではございません。本当です。業務上こうしたことがあるのは分かりきったことで、仕事より一つのテレビ番組を優先するなど言語道断。部下として、社会人として、職務を全うするのは至極当然のことでございます。この文章は、外界の情報をシャットダウンして、ただ座っているだけの現状が耐えられなくなって、何となく書き始めたら筆が止まらなくなっただけの取るに足らないものなのです。はい、本当に恨んでなどおりません。部長はきっと今ごろ、ご家族と炬燵にでも入って楽しくM-1グランプリをご覧になっているんだろうなと、ただ思っているだけです。そんなことを言っている間に、放送時間的にはファイナリスト3組が決まった頃ですかね。どのコンビに決まったんでしょうかね。キュウは残れたんでしょうか。私も最近知ったのですが、2人とも愛知出身らしいですよ。偶然、乗車中の新幹線が名古屋駅に着いたので思い出しました。私、今、名古屋にいるんです。面白いですよね、部長。ここ笑いどころですよ。あと、これは今後のためと申しますか、どういうわけでもないのですが、クイズ☆正解は一年後という、年に一度の特番が年末にありまして、私、こちらは死んでもリアルタイムで視聴したいと考えております。本当にどういうわけでもないのですが、ご承知おきいただければ幸いに存じます。放送日は12月30日です。もう仕事納めもしている頃ですし、深夜の放送なので流石に大丈夫だとは思いますが、何となく念のためです。同時ネット局もM-1グランプリほど多くはないかと思いますので、地方出張だと辛そうですね、はい。また次にお会いするのは来週になりますかね。是非、生でご覧になったであろう部長の今年のM-1グランプリの講評をお聞かせいただければ嬉しく思います。今年も残り少ないですが、引き続きよろしくお願い申し上げます。最後にもう一つだけ、やっぱりもう一つだけ聞かせて下さい。部長。この出張、私でなければならなかったんですかね。もし、そうでなかったら。そうでなかったらですよ。人選、考えてくれ。