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劇場レポート(ネタバレあり)

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観劇した作品の感想置き場。
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舞台 レベッカ

ミュージカル界の帝王、山口祐一郎さんが主演されると聞いて観に行った作品。

いつも観に行く作品の決め手となるのは好きな役者さんが出演されているかが大きく占めていて、つぎに作品自体の好み、演出家、上演される劇場が好きかどうかと続きます。

以前はしらみつぶしに空いている時間を埋めるように観劇していた年もあったんだけど、バイトを辞めたら1年も経たずに「待った」がかかりました。当たり前・・・。

それで

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舞台『罪と罰』

だいぶ時が経ってしまった観劇の感想を今月中に書き切れたら・・・!

罪と罰

原作・ロシアの文豪フョードル・ドストエフスキー
演出・フィリップ・ブリーン
劇場・シアターコクーン
主演・三浦春馬
上演時間・3時間30分(休憩20分を含む)

主人公の青年 ラスコリニコフのかかげる"正義"は「人類が救われ、その行為が必要ならば、法を犯す権利がある」という独自の理論をもとに行われ、実際に悪徳質屋の老婆を

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日本に新たなミュージカルが誕生した【ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレートコメット・オブ・1812】

日本に新たなミュージカルが誕生した【ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレートコメット・オブ・1812】

待ちに待った日本初ブロードウェイミュージカル
池袋の東京芸術劇場で上演中の

『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』

を観劇しました!

『グレートコメット』は、

オフ・ブロードウェイで上演されたものがブロードウェイに進出、さらにはトニー賞で最多12部門でノミネートされた作品で、世界10大小説のうちのロシア文学『戦争と平和』の一部を題材にした作品。

原作

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二重思考、言葉の規制で感情は支配される。

二重思考、言葉の規制で感情は支配される。

絶対に裏切らない自信を私たちは持ち続けることができるのだろうか。

忽然とデータから個人の情報が消えたとき、それでもなお、その人は存在していたと言えるのだろうか。

「わたし/ぼくの記憶に、彼/彼女は存在しているから」と・・・。

記憶は操作される。操作できる。

何処に真実があるのか、真実とは何か。支配された空間の中ではその答えを見つけることはできるのか?

知らずに同じ行動を繰り返

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【舞台】マディソン郡の橋

【舞台】マディソン郡の橋

一瞬で自分を変えてしまうのが恋。
変わらない気持ちにさせてくれるのが愛。

東京・シアタークリエで3月21日まで公演中の『マディソン郡の橋』を観劇しました。

くやしいくらいに切なくて愛しくて、クリエの劇場にいるはずなのに、マディソンの農場の陽気な空気を感じているような柔らかな気持ちにさせてくれるミュージカルが初演を迎えました。

<あらすじ>舞台は緑豊かなアイオワ州のウィンターセット。農場を

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初演を超えた。エネルギッシュなフレンチ・ミュージカルで魅せる『1789-バスティーユの恋人たち-』

初演を超えた。エネルギッシュなフレンチ・ミュージカルで魅せる『1789-バスティーユの恋人たち-』

2016年に日本初演を迎え、今回2年ぶりの再演となる帝国劇場にて上演中のミュージカル『1789-バスティーユの恋人たち-』。

フランス革命の起きる時代、近代ヨーロッパでの運命的な愛の物語、そして自由・平等・博愛を求める若き民衆の物語を国民がGWで沸いている中!ウキウキも有頂天になりながら帝劇に足を運び観劇してきました。

2年前の初演時同様、主人公のロナン役は小池徹平さん、加藤和樹さん(Wキ

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心底に隠された影の感情はエンターテイメントで生きる-【舞台】ZERO TOPIA

心底に隠された影の感情はエンターテイメントで生きる-【舞台】ZERO TOPIA

誰だって自分の心の痛みには触れたくないし触れられたくない。それも人に言えないような奥底に眠る深い悲しみは本来であれば隠されるべき感情。

もし心の奥底をさらけ出すきっかけがあったら、私は苦しみを受け止め、憎しみや怒りの矛先を秘め、許すことができるのだろうか。

先日、東京・赤坂にある赤坂ACTシアターで観劇した岸谷五朗さん、寺脇康文さんが主宰する演劇ユニット、地球ゴージャスプロデュース公演 Vol

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【舞台】江戸は燃えているか

三谷幸喜さん、あなたって人は・・・。思わず演出・脚本を手掛けた人に感動してしまう幕末エンターテイメント。稀に見る爽快な面白さだった。

<あらすじ>
時は慶応四年。
鳥羽伏見の戦いで幕府軍に勝利した西郷吉之助(隆盛)率いる官軍(新政府軍)は、江戸城総攻撃のために、東海道を進んできていた。
西郷としては、無駄に血を流さずにを江戸城を受け渡してもらえるなら、こんなに嬉しいことはない。そこで幕府側の代表

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【観劇】ブロードウェイと銃弾【ミュージカル】

2月26日、東京・有楽町の日生劇場で『ブロードウェイと銃弾』を観劇しました。舞台セットから本場ブロードウェイを思わせるギラギラなネオンと開演前の賑やかなお客さんたちの様子に私の大好きな空気を感じました。(私はブロードウェイに行ったことないんですけどね!)シェイクスピアの厳かな雰囲気のミュージカルも大好物ですが、派手なセットにコメディとラブ&ピースなお話のミュージカルも大好きなので、今回は私にとって

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