私の大切な居場所

今日はバイトの送別会だった。

この時期は毎年、大学の卒業を機にバイトを辞める先輩たちの送別会を開いている。今回は私も送られる側だ。

大学を卒業するわけではないけど、一緒に送って頂けることになった。卒業生への恒例の色紙も今回は10枚と、大勢の先輩を送り出した。そしてまさか私まで色紙を貰えるとは思わず、とてもとても嬉しかった。

でも、私は晴れやかに送られるのではない。自分の道により向き合うためにバイトを辞めるんだ。

私の退職理由は学業に専念するため。

バイトだったらよくある理由だと思うけど、私のバイト先は大体卒業するまで続けている人が多かったから途中リタイアということになる。

バイトを言い訳にしたくないと思いながら、いつしか足枷となってしまうまで学業を疎かにしてしまったのは紛れもなく私のせいだ。

でも、色紙に書かれた言葉には「バイトで無理させすぎてしまって申し訳なかったね」と言ってくれたり、「学業大変だと思うけどがんばって」と労いの言葉もたくさんあって、私のほうが申し訳なく、不甲斐ない気持ちだというのに、温かい気持ちにさせてくれる言葉ばかりだった。

このバイトで良かった。

後輩たちはひっきりになしに寂しいと言ってくれるし、バイトで飲みに行くこともよくあったので、飲みに行きましょう!といろんな人が言ってくれて、充分すぎるほどの愛情を感じさせてもらって

本当に・・・バイトに入ったことは後悔してない。

思えば、入って三か月くらいは散々な思いもした。今でも当時の私を知っている人たちからは「絶対三か月で辞めると思ってた」と言われるくらい厳しい言葉を浴びせられたこともあって怒られて泣くなんて小学生以来!なんてこともあった。今でこそあのとき鍛えてくれてよかったと思うけど、周りから見ても目に余るものがあったようで、ここまで続けてこれた私に周りが驚いているほどだった。

だから三か月で辞めてやろうとも思いながらも、三か月で辞めた根性ないやつと思われるのが私は嫌で、今まで続けてきたんだけど、続けて1年経ったくらいから職場の人も少しずつ入れ替わりが起きて、環境も変わっていって、今バイトを辞めるのが寂しいと思うようになったんだ。

嬉しかったり、申し訳なかったり、寂しかったり。

たくさんの感情をアルバイトで感じることができたことは、私にとって間違いなく良き思い出となり、人生への経験値にもなったし、なにより幸せなことになった。

色紙を見ると、落ち着いたらいつでも戻っておいでと書いてある。

わたしは

きっと戻ることはない。

でも辞めても私の居場所はそこにある。

だから思いっきり自分の道に向かって進んでいける。

勉強だけじゃなくて、書くことに向き合えるようになったのも辞めて時間が出来た分、やりたいことを明確にすることができたから。

その分勉強しろよって話ではあるんだけど・・・。

初めはマイナスだった出来事も、きっかけができたならあとは全部プラスにしていくんだ。


私の居場所へ最大の感謝を。

「お世話になりました。」



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