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『エジソンの最先端のリクルーティング工房』ニュージャージー州ウエストオレンジ研究所

アメリカ・ニュージャージー州に、発明王、トーマス・アルバ・エジソンのウェストオレンジ研究所がある。
ニューヨークに行かれた人は、ぜひ、半日余裕があれば訪れるべき場所だ。特に新しいビジネスを創造する立場にある人は、この研究所はニュービジネスの聖地ともいえるだろう。

エジソンは1887年〜1931年の44年間(40歳〜享年84歳)、人生の半分をこの研究所で過ごしている。メンローパーク研究所で初期の発明をおこない、ビジネスの事業化と研究開発は、このウェストオレンジ研究所で行われた。エジソンにとって、ここは、職場であり、工房であり、家でもあり、寝室であった。近くにある本当の家は、シャワーを浴び、服を着替える為だけの場所だったようだ。

エジソンの書斎は、3層にわたる図書館の中心に堂々と位置している。そして、その机の横には、木造のシングルベッドが置いてある。そこで疲れたらエジソンはすぐ寝ていたという。仕事場だが、疲れたらすぐに寝て、そして起きて、仕事を続けた。もちろん、図書館だから何千もの書籍がある。しかし、どの本にもエジソンの手書きのメモ書きがぎっしりに驚いた。エジソンは本に直接、アイデアやひらめきを書き込んでいた。この研究所で働く世界から集まったエンジニアたちは、皆、エジソンのアイデアや発想のひらめきを共有することができたのだ。その中には、NECの創設者・岩垂邦彦や、NECを興した、東芝の創業者・藤岡市助なども含まれる。

当時の研究所は、全世界の科学書がすべて、そろっている世界最高のライブラリーがエジソンの研究所だった。エンジニアや発明家は、それらの知識と最先端の技術に触れたくて、世界の天才たちが集まってきた。今でいうところのGoogleがエンジニアの最高峰を集めるのと同じように、エジソンの周りでは世界最高のリクルーティングができた。それと同時にエジソンがすべての科学誌を取り寄せてそこに解説をしてシェアしていくので、本を読むだけではなく、プラス研究所のエジソン所長が思っているイマジネーションやアイデアも共有できたのだ。

人は給与だけでなく、未来を創造できる機会がある場所に魅力を感じることができる。実際にこのウエストオレンジから、電球はもとより、蓄音機の普及から生まれた、映画のビジネス、スタジオ、ゴム、電池、オカルト的な発明に至るまで生み出された。


ウエストオレンジ研究所での気づきに、エジソンの机マトリックスの棚になっている。いろんなアイデアを棚に放り込み、またそれを眺めてアイデアを思いつくという発想の為の「外脳」になっていたようだ。

また、タイムカードが導入されていて、そのタイムカードの打鍵のところに、Inter Busines Machines の刻印があった…。そうあのIBMは、こんな事務器からのスタートだったのだ。
他にも、工場内には、大きなローターが天井に渡り、そのローターにベルトを通して、旋盤の動力に変えていく。つまりベルトを通じて、エネルギーを動力に変えて各々の作業をするのだ。筆者には、そのベルトがかつてのEthernetの回線にみえて仕方がなかった…

Thomas Edison National Historical Park
211 Main Street West Orange, NJ 07052 U.S.A
https://www.nps.gov/edis/index.htm


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