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藤田田(ふじた・でん)の複利計算をまねよう! 日本マクドナルド創業者 株式会社藤田商店

藤田田氏が創立したのが、日本のマクドナルド。
レイ・クロックと直談判して、有利な条件をひきだしたことはとても有名。

米国マクドナルド本社が50%、藤田田氏が10% 藤田商店が40%の出資で 50:50の出資。
ロイヤルティーは5%を2%に値引きさせ、1%が米国マクドナルド本社に、1%は藤田商店へ。

1971年7月に銀座三越で第1号店を開店。一時は3000店舗を超える一大チェーンに。直営1000店舗 FCは2000店舗

当初の契約は20年。それが10年延長し、30年に。2000年まで。それが再延長で30年に。2030年まで

2004年 藤田田氏が亡くなる。

いまだに、ポテトの利権は藤田商店の売上のメイン。ポテトの輸入権は藤田商店にある。

藤田田氏には、長男の藤田元 氏 と 次男の 藤田完 氏がいる。 現在の社長は 藤田 文 氏

決算公告を見て驚くのが…、毎年、資産の99%以上が利益剰余金であること!


2023年 令和5年  第63期決算公告 株式会社藤田商店
資産 483億円 
利益剰余金 481億円
当期純損失 ▲19億円

売上 15億円 (2023年2月現在 ※会社概要より)

https://catr.jp/settlements/053dc/300677
https://www.fujitashouten.net/company/



2022年 令和4年 第62期 決算公告 藤田商店
利益剰余金 501億円
当期純利益 3億円

2021年 令和3年 第61期 決算公告 藤田商店

利益剰余金 497億円
当期純利益 12億円

2020年 令和2年  第60期決算公告 株式会社藤田商店

利益剰余金は484億円
当期純利益18億円
https://twitter.com/kanpo_tremolo/status/1273157225176064003

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2019年 令和元年 第59期決算公告 株式会社藤田商店

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2019年 株式会社 藤田商店の貸借対照表BSバランスシート
資産合計は470億5,800万円
当期純利益は32.53億円  (6.9%) 
それに対しての、利益剰余金は466億700万円 (99%)
※当期純利益から税金を支払い利益剰余金として、コツコツと貯めることができる

利益剰余金とは…
企業が生み出した利益を積み立てたお金で、会社内部に蓄積されているものを指します。

株式会社 藤田商店の内部留保は99%というすごい数字

資産の運用方法は…
流動資産が398億円(84.6%)※1年以内に現金化できる資産として運用
固定資産が72億円(15.3%)

2018年9月、日本の企業の利益剰余金は、すでに446兆円 500兆円に及ぶ勢いだ。 GDP同等の内部留保だ。すでに法人税を支払った後の金額なので政府に権限はない。

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マクドナルドの隠れた莫大な権利ビジネスは『ポテト輸入権利』

1971年日本マクドナルド創業

□マクドナルドのFC契約は 異例の 50%  50% の出資。藤田氏が10%、藤田商店が40%出資   
□経営のアドバイスはうけるが、命令は受けない。日本流のビジネスを進める。
『マクド・ナルド 』の発音も日本人に発音しやすく3音節づづとした。

□日本 売上のロイヤリティーは1%  米マクドナルド本社と藤田商店へ
しかし、ロイヤリティそれよりもポテトの輸入権も獲得。店舗が増える度に仕入れからの売上が自動的に上がる。
しかし、『ポテト輸入権利』は現在でもその権利が生きている。

映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』でも紹介されているが、マクドナルドのFCの契約実態は、食品売上だけでなく、不動産を取得してFCにリースしているので、機材と家賃の収入が売上とは別の固定費として入手できる。不動産契約金が常にFCが変わる度に発生している。
FCビジネスのキモはすべて権利関係だ。FCの場所の大家さんでもあることがマクドナルドのビジネスモデルとなっている。
https://biz-journal.jp/2017/08/post_20116_2.html
直営店をフランチャイズに変えることと「マクドナルドは不動産業である」
https://zuuonline.com/archives/128675/2

直営比率は31% フランチャイズ店率は68% つまり68%からは家賃収入が発生している。

土地の所有者に店舗を建設させ,本部に賃貸 してもらい,それをさらにフランチャイジーに 40% 増の値段で賃貸する,という方式 を考案し,フランチャイジーを管理し,不動産業としての収入を確保し,レバレッジを かける方法で自己資金を使わずに多店舗展開を進めた。
https://doors.doshisha.ac.jp/duar/repository/ir/15507/017063050016.pdf

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https://ircms.irstreet.com/contents/data_file.php

2001年7月 JASDAQ上場し、1420万株を売却 611億円の創業者の上場利益

□米マクドナルド本社は、藤田氏の退任後も経営指導料を払い続けていた。
2002年12月期も、赤字に転落したのに藤田商店に約20億円の経営指導料を払っていた。

□2003年12月、藤田商店との「経営役務契約」の解消に踏み切り、日本マクドナルドが藤田商店に解約金62億4900万円を支払った。これで藤田商店との契約を解消
しかし、『ポテト輸入権利』である食材輸入会社 デン・フジタ は仕入れの度にライセンス料金が自動的にはいってくる。これが『自動化の利益』となる。

2004年4月21日、藤田田 心筋梗塞でこの世を去る 78歳。遺産総額は491億円

現在の藤田商会の資産合計は470億5,800万円だ…。
611億円の創業者の上場利益
遺産総額は491億円

これらの金額が複利計算で増えるということは…。

毎月5万円で1億円貯めるには…

藤田商店をはじめた時に100万円貯めるために、毎月5万円づつ貯金して100万円を20ヶ月で貯める。

1950年「旧住友銀行新橋支店で毎月5万円の定期預金を始めたこと」
「毎月の積立額は途中から10万円、その後15万円に増額して、
40年間以上にわたって一度も休まずに続けている」ことを話した。
https://biz-journal.jp/2015/03/post_9147_4.html

1950年 毎月5万円  10年   
5万円×12ヶ月=60万円
60万円×10年=600万円

1960年 毎月10万円 10年  
10万円×12ヶ月=120万円
120万円×10年=1200万円

1970年 毎月15万円  10年
15万円×12ヶ月=180万円
180万円×10年=1800万円

普通に貯めると、30年かけても、合計は3600万円にしかならない。
しかし、複利にするとマジックが働く…。

一番簡単な複利計算『72の法則』

72÷利率=2倍になる年数  複利計算
複利計算の概要は、72を年利でわることによって、何年で2倍になるのかがわかる!
当時の定期預金では、4%の利回りだったので、18年で金額は倍になっている。
単利で、3600万円も複利で1億円へと変わる。
何よりも資金は使えないけれども、余剰の資金をおいておくだけで1年で年利4%であれば必ず増えていく。

1%で運用:72÷1=72 約72年必要
2%で運用:72÷2=36 約36年必要
3%で運用:72÷3=24 約24年必要
4%で運用:72÷4=18 約18年必要
5%で運用:72÷5≒14 約14年必要
6%で運用:72÷6=12 約12年必要
7%で運用:72÷7≒10 約10年必要
8%で運用:72÷8=9  約9年必要
9%で運用:72÷9=8  約8年必要
10%で運用:72÷10≒7 約7年必要
https://www.bank-daiwa.co.jp/column/articles/2017/2017_43.html

ポイントは同じ金額を複利で増やすのではなく、3年ごとにレートを上げることによって1億円という金額が近くなる。計算上では5万円からスタートし3年毎に5万ずつ上げていくと複利の利息こみで30年で1億程度になる。

1億円になるには30年かかる、しかし、それが2億になるには10年、それを100年続けると…

「預金は複利で回り定期預金が1億2,000万円になるのに30年かかったが、
2億1,157万6654円(91年4月現在)になるのに10年間しかかかっていない。
今後、定期預金を続けていけば1億円増える期間がどんどん短縮する。
私は長男の元(藤田商店社長)に、『この貯金は私が死んだ後も100年続けてみろ!』と言っています。親、子、孫と3代にわたって続けることになると思いますが、私のように粘り強い日本人がひとりくらいいても面白いのではないか……」

藤田氏は人生が「仕事×時間=能力」であることをいち早く見抜き、
「定期預金を100年続ける生き方」を提案した。
そういう生き方をして、「銀行からも信用があるから、日本マクドナルドの成功がある」ということを、一番伝えたかったのだと思う。
https://biz-journal.jp/2015/03/post_9147_4.html

藤田田さんのすごいところは複利を100年単位で見ているところだった。

しかし、死んでしまってからの価値が、意味があるかないかはその人の価値判断だ…。

複利預金、複利投資のクセを子供の頃からつける 毎月200円からオトナは2000円から…

小学生から複利で貯金する癖をつけてみる。
たとえば、お小遣いが1000円あれば、2割の200円を『複利預金』する。
お小遣いの8割800円でやりくりをして、200円づつ預金するのだ。投資でもかまわない。収入のうちの2割を残せる『クセ』をつけることが大事。
借金をすることもなくなるだろうし、手数料のかかるお金に敏感になる。
たかだか200円だ。しかし、1年で2400円だ。
3%の運用だと、2400円×年利3%=72円の利息がつく…。
2年目は 元本は、2472円からスタートで+2400円で合計4872円だ
年利3%だと146円だ。消費税の8%や10%と比べると本当に利息って低い…。
3年目は4872円+2400円で7272円の年利3%は218円だ。7490円となる。

マクドナルドの藤田田氏は、ここの3年目で毎月200円の預金を400円に増やす。それまでにもちろん、お小遣いをあげておくことが大事だ。親以外からもお金を得る方法を考えてみよう。手作り商品をメルカリで売る…。ブログを書く、youtubeで動画を上げ続ける…。お小遣い以外の収益を発明するのだ。それが、起業の一番基本となる考え方だ。

4年目には400円×12ヶ月で4800円で 元金7490円を加えると1万2290円 3%で、利息は368円となり、1万2658円となる。

5年目にはさらに4800円足され、1万7458円で利息は、523円となる。

6年目には800円に増やす…。藤田田さんの複利ルールだ。

お父さん、お母さんがおこづかいをくれる理由

どうして、お父さんやお母さんが毎月、お小遣いをくれるのか?
それはあなたの毎月の生活をすごしやすくするためのものではない。

毎月そのお小遣いの中でやりくりできる能力をつけてくれるためのあなたへの『投資』なのである。

そう、お小遣いをもらい続けたお金を活かして、今度は、自分たちの未来の子供たちへ紡いでいくためのお金なんだ。

おこづかいをもらって、欲しいものを買うための努力をする。
お金は使うだけではなく、お金を働かせる方法もまなぶべきなのだ。

1年分のお小遣いの2割を、複利計算を試してみたいので、先にもらえないか?という交渉をしてみてもよいでしょう。
一瞬、怪訝なお父さんやお母さんも、この藤田田さんのお話を聞けば理解してくれるでしょう。

そのほうがあなたに対しての毎月の効果的な投資と判断してくれることでしょう。
成功を祈る!

※年利3%の金融商品を探すのも勉強。また、税金や手数料がどれだけかかるのかの計算も必須。 本当は金融の会社を自分でやるのが一番もうかることも理解できるはず。

家族で相談してどこで運用すればよいのかも検討していきましょう。
家族の投資担当の座は、それほど難しいポジションではありません。




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