おさるさんというと温泉に浸かっている姿を想像する方も多いのではないでしょうか？でも実は、自然界の猿はめったに温泉に入ることはないそうです。

この記事ではおさると温泉の関係についてまとめました。

さるが温泉好きと言うのはウソ？

本来、さるは水が苦手なようです。
水を飲むときも全身で浸からず口だけつけて飲む事が多いです。

さるが入る温泉で有名な地獄谷野猿公苑も、入浴しているのは冬場だけです。冬場であってもなかなか入浴するのは勇気がいるようで、温泉のまわりでウロウロしている姿をよく見かけます。

さるが温泉に入るようになった理由

地獄谷野猿公苑では野生のさるたちが入浴している姿を楽しむことができます。しかし、さるが入浴するようになったのは1960年代以降のことです。

きっかけは「後楽館」という旅館の人間用露天風呂にやんちゃな子猿が入浴したのが始まりで、それを真似したおさるさんが次々入るようになったとか。

温泉に浸かるさるが増えて来たことを受け、さる専用の温泉が作られたそうです。

後楽館は現在も営業中の宿ですので興味のある方はとまってみるのも良いかもしれません。

入浴がさるにもたらす効果

温泉に浸かっているおさるさんはとても気持ちよさそうです。

さるが入浴する理由は厳しい寒さによるストレス軽減と考えられています。ときには氷点下10度を下回るような環境を生き抜くための術なんですね。

ちなみに、さるの体毛は脂分が多く水を吸いにくいことと、汗腺が少ないため湯冷めしにくいそうです。

とはいえ濡れてベチャベチャになっているおさるさんを見ると若干心配になります。冬毛で顔はモコモコしているのに体だけペチャンコになっているおさるさんはなんとも言えずシュールです。

温泉に入るのはメスか子どものさるだけ！？

実は温泉に入るさるはメスか子猿がほとんどで、オスザルはめったに入浴しないそうです。

その理由は
・濡れて体がしぼむのがイヤだから
・群れを守るために常に臨戦状態でいるため
・シンプルに水が怖い、臆病
など、色々考えられていますが実際のところはおさるさんに聞いてみないことには確かなことはわかりません。

そんなわけで、おさるさんの温泉は実質女湯のみということですね。

野生のさるが温泉につかる「地獄谷野猿公苑」

さて、ここまでおさるさんと温泉について書いてきましたが、ここまで読んで実際におさるさんに会いたくなった方もいるのではないでしょうか？

野生のさるが入浴する姿を見られる場所は「地獄谷野猿公苑」のみと言われています。（もし他の場所をご存じの方がいましたら、ぜひ教えて下さい）

冬場はおさるさん見たさに、国内外からたくさんの観光客が訪れています。

地獄谷野猿公苑についてはこちらの記事にまとめていますので、もしよければ読んでみてください。

ちなみに、野生ではありませんが日光の「おさるランド」でも入浴する猿を見ることができるそうです。まだ私は行ったことがないので、いつか訪ねてみたいなぁと思っています。

まとめ

ここまで猿と温泉についてまとめてきました。
案外知らなかったことも多いのではないでしょうか？

ニホンザルは非常に魅力多い生き物ですので、その魅力が少しでも多くの人に伝われば嬉しいです。

参考（さらに学びたい人へ）