【LIVE】USG 2020 "LIVE (in the) HOUSE 2"

ライブの感想なんてのは直後が1番ストレートに感じたもので、新曲というのは一聴目が1番新鮮で。

ここから暫くは一昨日書いた下書き。
ストレートで新鮮なやつ。



2020.8.22 Sat
open 19:00 / start 20:00


前回も前回で(セットリスト的にエース級揃い踏みのドリームセットリストだったし)、いつもとはちょっと違っていたが、今回はいつもよりもっと違った。
感覚としては明確に違った。

前回のはこちら。

ブログは書いているときは楽しいけど、投稿した瞬間黒歴史になって恥ずかしいので読まなくても平気。(と言いつつ貼るのね、どっちなんだよ)


まるでホールの指定席でライブを見るかのごとく自由に踊り狂って見たから要所要所の記憶しかない。楽しかった、僕の好きなロックバンドは最高だという気持ちだけは強く残っているけど。
記憶はなくても気持ちはあるって、何か歌詞とかにありそうじゃないですか?(少し恥ずかしいことを言ってるから誤魔化す)

まず今回のオンラインライブは先の投票で行われた31位〜70位の曲でセットリストが組まれた。1人3曲、前回はその投票の1位~30位に選ばれた曲で組まれたセットリストだった
僕の入れた曲は、フルカラープログラム,きみのもとへ,フライデイノベルス。
完全に決めた時の気分。
フルカラーは本人たちがやるところを久しく見ていないという気持ちがあった特別枠だけど、選曲の主たる狙いは「レアな曲で、今の気分」。

フルカラーはさすがに上位に来るだろう、同じことを思っている人も多いはずだと思っていました。そして1回目のLIVE (in the) HOUSEで、とても大切な位置で演奏された。寸分違わず最高だった。

『きみのもとへ』
肌感覚としては人気はあるけど、少なくともこの5年くらいはやってない…か、ほぼやってない…のでは。
まさか「MCなし!UNISON SQUARE GARDENです」からあのドラムイントロが聴けるなんて。(きみのもとへは結構良い順位だったこともあってか)ファンサービスがすぎた。
や〜〜嬉しかったし楽しかったな。

『フライデイノベルス』
個人的にとても好きな曲。
僕は「へぇーユニゾン好きなんだ?どの曲が好きなの?」と聞かれる度に「いや、全曲好きなバンドだから…」と濁して結局有名どころのシングル曲を言うようにしてる。1曲なんて到底決められない。
本音としては「バカヤロー全部好きだからバンドが好きなんだよとりあえず俺の1番気に入ってるアルバムを聴けサブスクにもあるぞ、6th Album Dr.Izzy」とデカい声で言いたい。
どのアルバムも好き、だけどDr.Izzyという6枚目のアルバムだけは何度繰り返し聴いても、何故か今でも飽きる瞬間が全く来る気配すらない特別なアルバム。
そのアルバムの1曲がフライデイノベルス。
実はライブで聴いたことがなかった。Izzyのツアーも、ftH6(ユニゾン好きな人にしか伝わらない表現ですみませんがどうせ根気よくここまで読んでくれる人は分かってくれるかな)も行けなかったからライブ音源でしか聴いてない。
それでもこの曲と、そのライブ音源が何故かとてつもなく好きだった。
いつかは絶対に生で聴きたいと思っていた。
そんな感じで待ち望んだフライデイノベルス、Ba.田淵がブログで、Dr.Izzyからは今回は2曲と言っていたから正直8割方諦めてた、たぶん70位にも入ってないんだろうなと。


LIVE (in the) HOUSE 2

誰が予想できたであろう、マスターボリュームのMVをセルフオマージュしたあのカメラワークを。これが1曲目だと。これめちゃくちゃやられたなと思いました。オンラインライブであることの強みを前面に出してきた仕掛けだなと。
MIDNIGHT JUNGLE、fake town babyと続くのも誰が予想できたか。

ここで一旦のブレイク。
Vo/Gt.斎藤が放った「今日もMCなし!」から続いたのはまさかのフライデイノベルス。
本当に70位に入ったの?嬉しすぎてあまり記憶がない。
優しさと皮肉めいた歌詞がポップさ全開のメロディーに乗せられる。知らない人は歌詞サイト見てサブスクでぜひ聴いてみて。
「美辞なる麗句は他所で吐くものだから」
なんだよこの歌詞超好きだよ。あとは2Bの歌詞もお気に入り。
3曲目までも楽しかったけど、ここで臨界点までテンションを持っていかれてここから記憶がほぼ飛びました…

Ladies and Gentlemen!
Boys and Girls!
Get ready! (in the)HOUSE!
like coffee!!
はい、こんなlike coffeeが聴ける日が来たからオンラインライブも悪いもんじゃない。

23:25までの記憶が楽しすぎてあまりなかった。このブロック本当に興奮が止まらなかった。

アコースティックコーナー
正直に言うと、決して飽きたわけではないけど、アコースティックコーナーの終盤で流れとしての集中力が若干落ちた。
いや、ぼくたちのしっぱいも、チャイルドフッド(アコースティックアレンジ超好き、大興奮…!!)も、未完成デイジーも曲単位では本当に良かったんだけど。こう言うととても嘘くさい。

しかしそこはさすがUNISON SQUARE GARDEN、飽きることはさせない。
貴雄のドラムソロでハッとより戻され、セッションで「え…?これ次の曲何?」と動揺させられてからはあっという間に終わってしまった。
セットリスト考えた人、日常的にセットリストのこと考えるのが趣味だと豪語するのは納得。毎度すごい。

マイノリティ・リポートもIzzyの中で特に気に入ってるからというのもあって、「は〜〜セッションからマイノリティかよ〜〜〜!!!最高!!!!!」
しかも続くのが何かが変わりそう…
最高、イントロで嬉しそうに手を突き上げる田淵の気持ちが本当に俺はよく分かる…
9mmに呼ばれた対バンで聴いたなぁ…
今回1曲しか選ばれなかったCITSだけど、これは来る気がしていたのでイントロからずっと飛び跳ねまくった。

10% roll, 10% romanceとCatch up, latencyは強烈にUNISON SQUARE GARDENらしさを突き付けてくる。
10%の底抜けたポップネス、これがMMMの始まりだったと思う。この速さが大好物。
Catch up, latencyを原点回帰というのは本人たちは嫌いらしいけど、「UNISON SQUARE GARDENらしさ」が溢れた曲。最高だったね…

crazy birthdayの荒れ狂う田淵はいつ見ても楽しそう、本人にそんな気はなくても、きっとファンの多くはそんな田淵を見て楽しくなってる。

先輩作家にこう言われるベース。楽しくなった田淵はきっと誰にも止められない。
ちなみにまだ買えるのでしょうか、Phantom Jokeの初回盤。MMMEという当時の直近のツアーのライブ音源が丸っと入っているのですが、crazy birthdayが最高にcrazyなのでまだ持ってない方いたらぜひレコメンドします。

オーケストラで締める発想、なかった。
完全にやられた。
終わり方、めちゃくちゃ美しくなかったですか?
この曲、アルバム出て即日フラゲして、1周しようと思ったのに気に入りすぎてなかなか次に進まないくらい聴きまくった1曲で。
「ポップ」と一括りにまとめるのは語彙力如何なものかと思うけど、形容のし難い多幸感が溢れている。
ライブでやる同期音源のイントロも健在。
斎藤の優しくて強い「嘘なんか『ありっこないけど』」が忘れられない、ここはかなり明確に覚えてる。
去年の舞洲での「僕がいて あなたがいて」を思い出した。

おまけ!Phantom Joke
たぶん数百回以上は聴いてるし、カラオケでは十数回歌ってるけど、それでもあのイントロを聴くと興奮がおさまらない。
改めて田淵智也がとんでもない曲を書くソングライターで、そしていつでも応えて見せてしまう斎藤宏介というギターボーカルと鈴木貴雄というドラムがどれだけ凄いのかと…



ということでここからがアーカイブを見てからの感想ですが…

マスターボリュームのMVオマージュやっぱ細かいところまでやべえなとか、ライトフライト幸せそうにやるなとか、サンポサキは初めて見たワンマンの一曲目だったから思い入れ強くなっちゃうなとか、フライデイノベルスと何かが変わりそうはやっぱり最高だぜ!とか、1回目と感想大して変わらなかったです。

いつもと違うと感じた最大の理由は、セットリストの異色さと、斎藤の笑顔が溢れていたことだと思います。
セットリストは言うまでもなく物好き連合が美味しいと思えてしまうものだった。
ただ、画面越しと感じてしまう瞬間は一瞬だけど確かにあった。
でもよく見える貴雄の表情と手元(貴雄はいつでも恍惚に満ちた表情でドラムを叩く)、いつもと変わらず楽しそうに弾き倒す田淵、斎藤が圧倒的に歌い上げ、幸せそうに笑って、そして時に歌えなくなってしまうあの感じ。これも確かにあった。
UNISON SQUARE GARDENは裏切らなかった(セットリストでは裏切られたがそれはいつものこと)。(赤裸々に書きすぎて恥ずかしくなってきた)

来月はfun time HOLIDAY ONLINE
オンラインで見る対バンはどんなものなのか、楽しみが尽きない。
アルバムも出る。

アルバムも出る…?



そう、終演後に新曲「世界はファンシー」のMVが公開された。

なんだこの曲…

どこか我々の知るUNISON SQUARE GARDENではないようなイントロからBメロ。
サビで「ユニゾンだ!」と思いそうで、でも「あれ…?」と首を傾げる。
そして気が付いたら終わっている。
でも一聴で「あ、これ好きだな」と感じた。

全然知らないバンドがこんな曲出しても好きになると思う。
へんてこが過ぎるけど、これリード曲なのマジで…?

YouTubeのコメント欄やTwitter覗いてみたらMVのおもしろポイントに言及している人は多かったけど…
いや、これPhantom Jokeとの親和性が高すぎないですか?
繋ぎ方はPhantom Joke→ 世界はファンシーなのか、世界はファンシー→Phantom Jokeなのか、それとも繋がらないのか、
アルバムが楽しみで仕方ない。

8th Album「Patrick Vegee」はこの『世界はファンシー』に加え、シングルの『春が来てぼくら』、『Catch up, latency』、『Phantom Joke』、そして先のオンラインライブで披露された『弥生町ロンリープラネット』しかまだ判明していない。
シングルはどれも毛色が強く、アルバムではきっと今までと違う聴こえ方がする。未発表の曲たちはどんな曲なのか。
それらが合わさってどんなアルバムになるのか、想像がつかない。楽しみで愛しい。

CIDER ROADではUNISON SQUARE GARDENのポップさを存分に出していた。
Catcher In The Spyはより戻しをかけるかの如くロックバンドだった。
Dr.IzzyはあまりにもUNISON SQUARE GARDENらしいアルバムだった。
MODE MOOD MODEは「わからずやには見えない魔法をもう一度」と言うに相応しい名盤だった。
Patrick Vegeeはどんなアルバムなのか。楽しみは尽きない。



長くなりました。
締め方がよく分からないので言いたいことを言います。

僕の好きなロックバンドは世界一カッコイイです。


(ライトフライトとぼくたちのしっぱいはサブスクなし、CD買えば聴ける)

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