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メルカリの1on1 Workshopに行ってきた話

昨日はメルカリさん主催の1on1 Workshopへ行ってきました!内容的には普段社内のマネージャー向けに行われているもので、生っぽい話もたくさん聞けて勉強になったので、備忘録としてまとめたいと思います。

要約すると

●Workshopのテーマは「Expectation Alignment(期待値の整合)」
●組織が急拡大する中で、従業員と経営の期待をすり合わせることが重要だと学んだ
●期待は一方的に伝えるものではなく、日々のコミュニケーションを通じて形成されるものだからこそ1on1の質の向上に力を入れている

Expectation Alignmentってなんだ

今回のWorkshop主催者であるメルカリ石黒さんのnoteから引用します。正確には引用の引用です。

従業員の主観的実体験が、その人の期待していた職場体験とどれだけ一致するかを指します。
「60名→1700名」組織拡大の真ん中にいた僕がメルカリで向き合う次の壁

Workshopでは、採用時の期待と入社後の実情とのギャップについてだけでなく、働いているなかでも会社の成長に伴い期待のギャップは生まれるので、いかにそれを埋めていくのかという前提でお話されていました。

シンプルに言うと従業員と経営がお互いに求めていることを理解し、現場で自律的にアウトプットできるように期待を丁寧にすり合わせましょう。というお話です。

これって皆がプロフェッショナルとして、自分の頭で考えて成果を出すために行動をしていく中で、組織問題が発生するのは常に期待がずれるからである、という考え方で、裏返すとみんな能力高いし、誰もサボりたいとか足を引っ張りたいわけじゃないよね、という暗黙の前提が有るので、かなり高次の組織だよなあ、と小並感を持ちました。

なぜ1on1なのか?

では、期待値をすり合わせるためになんで1on1なのかというと、正しい期待はトップダウンでは形成されず、一人ひとりの行動に落ちるまでには腹落ちが必要。そのために日々のコミュニケーションから生まれるマネージャーとメンバーの関係性こそが、腹落ちするまで話せる関係こそが期待の一致にダイレクトに効いてくるから、だと理解しました。

更に言うと、組織が大きくなるなかでも権限委譲をしっかりと行いスピード感を保つために、現場で自律的かつ再現性をもって期待をすり合わせてくれる仕組みを根付かせるための1on1なのだと思います。

GO BOLDに代表される、社外まで浸透したバリューがあり、明確な目標設定があったとしても、現場レベルまで落ちた時に極端に言えば「もっとGO BOLDにやってください」「なので次の目標はこれで頼むよ」だと納得感がなくて行動できない人が出てくる。だからこそ、その間の文脈を紡ぐのはミドルマネジメントの役割であり、1on1で築いた関係性が役に立つという話でした。

あなたの1on1は正解?不正解?

ここまでは考え方で、途中からは参加者が1on1について「我がごと」にしていくための問いがいくつか投げかけられたのが印象的でした。

たとえば、

・あなたは1on1は何を目的に行っているのか?
・メンバーのことをどこまで深く知っているか?生い立ちは、人柄は、何に関心がある?
・アジェンダは決めているか?あえて決めていないのか?だとしたら何故か?
・自分が受けた1on1では、正直に考えを伝えられているか?気付きは得られているか?

など。

もちろん絶対的な正解はないものの、問いを通じて一人ひとりが質の高い1on1について内省を深めることができるようになっていました。

マネージャー自身に課題感がないところから受講する場合も多いのでこのような形式をとっているようで、単純な座学よりもこういったプログラムの一手間を加えることで、しっかりと効果を生む時間にしようという人事のみなさんの本気感を感じます。

ちなみにワークショップは2部構成になっており、第2部はHOW編で傾聴・質問スキルなどを学ぶ実践的な内容になっているそうで、コーチングのエッセンスが取り入れられているとのことでした。大事なので2度いいますが、1on1力を高めるためにコーチングを取り入れられています!!

マネージャーとして色々なバリエーションのアプローチができることが重要だと考えており、1つの武器としてコーチングのアプローチが有効だと考えられているそうです。(いいぞ!もっとやってくれ!)

おわりに

前職が1on1大好きなリクルートだったこともあり、新卒から1on1をやるのが当たり前の文化で育ってきた僕としては、逆に意図してカルチャーを根付かせようというアプローチ自体が新鮮なのと同時に、惰性で行うのではなく目的設定と効果を生むためのオリジナルの研修までやりきるところに、成長と変化に適応できるメルカリさんの強さを感じました。

最後に宣伝ですが、弊社でコーチングサービスを提供しているので、1on1力を高めるためにコーチングを取り入れたい!という企業さんがいらっしゃれば、ぜひTwitterFacebookなどでお気軽にご相談ください!


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