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ぼくらは日本の主観的ウェルビーイングを爆上げする

シリーズAの資金調達をしました

みなさんこんにちは。mento CEOの木村です。

2022年4月6日、わたしたち株式会社mento(旧社名:株式会社ウゴク)はシリーズAの資金調達を発表しました。2019年10月のシードラウンドでの資金調達から約2年半、まいた種に丁寧に水をやり芽吹いた事業はすくすくと成長し若木になりました。これからみなさんの力を借りて風雪にも耐える立派な大木へと育てていきます。

良い節目なのでmentoのこれまでとこれからについてすこしだけポエムを。

未来の社員、コーチ、投資家など、様々な形でこれからmentoの仲間になってくださる方へ届くと嬉しいなと思って書いていきます。

派手なハードシングスはない。あるのはひたすら続く急な上り坂

すこしだけこの2年半について。

サービス立ち上げ当初は「あれ?なんかよくわからんけど伸びてるぞ?」という感じで勝手に成長していったのでうれしいやら気持ち悪いやらでしたが、案の定そんな成長もずっと続くべくもなく、2020年のパンデミックを契機にmentoは壁にぶつかります。

企業の研修費削減や人事の方のコロナ対応で、戦略上の柱として考えていた法人事業の開発が思うように進まず、チームはモメンタムを一時失い必死にもがいていました。

世にいうハードシングスのような大きな出来事があったわけではありません。いうれば急な上り坂を、気持ちを切らさずに登っていくような日々でした。

それでも自分たちの事業が社会にとって絶対に必要だという思いを支えに一歩一歩進んできた先に今があります。振り返れば2年で20倍の成長とシリーズAの資金調達を実現し、結果的には成果を残すことができました。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000048788.html

日本の主観的ウェルビーイングを世界No.1に

ここから先は今と未来の話を。

ぼくたちmentoは「夢中をふつうにする」をビジョンに掲げています。人がなにかに夢中になって生きることがあたりまえの世の中にしたい。そんな思いでメンバー全員が仕事をしています。

そして、mentoの使命であり存在意義は「コーチングとテクノロジーの力によって日本の主観的ウェルビーイングを世界No.1に」することです。

(ちなみにこのnoteのタイトルはミッションを決める過程で思いついた言葉であり、ミッションはより良い表現になりましたが、ウェルビーイングと爆上げのアンバランス感が気に入ったのでタイトルに使ってみました。笑)

本題に戻ると、国連SDSNが行った2022年度の世界幸福度調査では、主観的幸福度は先進国7カ国中最下位、全世界で見ても54位です。

引用元:https://kokai.jp/世界幸福度ランキング2022(world-happiness-report-2022)日本54位/

そして、この傾向は今に始まったことではなく、戦後から今現在まで変わらないと言われています。極端に言えば、この国は経済成長を優先し、人の幸せを置き去りにしてきました。

引用元:https://newspicks.com/news/3514045/body/

斜陽ぎみとはいえGDP世界第三位の経済大国日本。物質的には圧倒的に豊かであるはずの日本において、なぜここまで幸福度水準が低いのでしょうか。

この幸福度調査は多角的な観点から評価し総合的に点数が決まっていますが、「人生の選択の自由」が低い傾向にあると言われています

つまり、人生の重要な意思決定を自分でできている感覚を持てない人が日本には多いということを意味しています。これは、様々な文化的要因が考えられますが、私見では問題解決に偏った教育と終身雇用制度という高度経済成長期に工業化を推し進める上で成功したモデルを引きずり、個の創造性や自律性を犠牲にし続けた事が大きな要因ではないかと考えています。

また別の角度から見ていくと、神戸大学の研究では年収や学歴よりも自己決定が幸福に繋がっているという事がわかっています。

引用元:https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/news/2018_08_30_01.html

そうした背景から、私たちはこの国に”主体的選択”という習慣を取り戻すことで、真にウェルビーイングな社会を実現できると考えています。そして、その実現を支えてくれる重要な要素の一つが、第三者からの問いかけによって自己に向き合うことで幸福度が高まると学術的にも証明されたコーチングという技術だと確信しています。

コーチング市場をテクノロジーでリデザインする

日本にコーチングが輸入されて約20年。その魅力は多くの人に愛され、草の根的な広がりを見せてきました。しかしながら、大きな普及の鍵となる産業としての成功にはいくつか問題点を抱えています。

①資格ビジネス化問題

既存事業者の多くが、コーチングスクール業を主業としています。プロコーチを世に排出するという意味ではかけがえのない存在ですし、素晴らしいスクールがいくつもあることを知った上で市場構造を批判する意図であえて書きますが、スクールを出たコーチたちは殆どが継続的な顧客獲得できずにスキルを眠らせてしまいます。資本的リスクが少ないスクール業態ばかりが乱立し、肝心の需要の開発を行う事業者が少ないという問題がコーチング市場≒資格ビジネスとして歪めています。

②情報の非対称性問題

コーチングの情報は圧倒的に少なく、コーチとクライアントで格差が大きいため、クライアントにとっての購買難易度が限りなく高い商品です。一部には全くトレーニングを受けていない自称コーチやコーチとしての経験詐称をしている方、価格を釣り上げることで価値を高く見せるなど、多くの不透明性や不健全性が残っています。こうした問題は明らかに相対取引を中心としており、取引が分散しすぎて市場原理が機能していないことによるものだと考えています。

③効果の再現性問題

諸説ありますが、コーチングは元々人を育てることが極めてうまい人の対話のプラクティスを体系的にまとめるところ生まれたと言われており、スクールによるグラデーションはあれど未だにコーチングを学ぶプロセスは経験的でいわば”職人芸”の世界です。顧客にとっては誰に当たるか、どんな関わりをされるかで効果体感のブレが大きく、自分は良かったが人にすすめることはためらわれるという状況を生み出しています。

コーチング業界の問題を解決する鍵は、インターネットの力を借りて需要を開発し、市場としての機能を果たし、データを活用して再現性高いサービスへと昇華していくことです。わたしたちmentoのようなテクノロジーに明るい企業がリードすることでコーチング市場は生まれ変わり、本来持っているポテンシャルを爆発させると信じて疑いません。

より解像度の高いプロダクトビジョンは他のメンバーのnoteに譲ります。お楽しみに。

未来に生き、欠けているものを創ろう

「未来に生き、欠けているものを創る」Y Combinator 創業者 Paul Graham

https://www.slideshare.net/takaumada/paul-graham-advicesonstartups

欧米ではすでにコーチング市場は確立し、コーチングのユニコーン企業も生まれています。文化的背景は違えど、同じ現代社会を生きる人間が抱える問題に大差はなく、かならず日本でも同じ需要は顕在化するはずです。

来たるべき未来を信じ、必要だと思うものを自分たちの直感に従い創り上げていく。そんなワクワクするプロセスを一緒に楽しんでくれる仲間を募集しています。

すこしでも共感したり、気になると思った方は気軽に声をかけてください。今すぐにじゃなくてもちろん大丈夫です。ともに豊かでみずみずしい社会をつくりましょう。

▼採用情報はこちら

最後に

無知な僕が挑戦を続けられるのは、ひとえにビジョンを共にし、一緒に神輿を担いでくれた会社の仲間・コーチ・投資家・友人、そして愛する奥さんと息子のおかげです。言葉にすると月並みof the Yearがもらえるくらい月並みですが、心からそう思っています。そしてこれからもめちゃくちゃ頼りにしています。ありがとう。


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