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金融事務OLからネイリストへ──つまらない日常にネイルが”希望”をくれた

元金融会社の事務OL。トキメキをきっかけに、大胆にネイリストへ転身。現在は前職の先輩・山下さんとの共同経営をしている。

原玲菜さんのプロフィール

ネイリストになるまでは、金融会社の事務OLでした

かつてのわたしは、やりたいことがありませんでした。

高校卒業後に、金融業界の事務職で入社しています。志があったわけではありません。知人からお誘いを受け、「とりあえずやってみるか」といった感じです。

社会人になって、はじめて「稼ぐ」を経験。お金と心の余裕ができたので、ずっとやってみたかったジェルネイルを体験。

まさかここでの経験が、ターニングポイントになるとは知る由もありませんでした。

びっくりするくらい、きれいだったんです。とても感動しました。つまらなかった日々に、彩りを与えてくれたんです。

そういえば、「美術」が好きだったことを思い出しました。

消極的だったわたしにも、心ときめくものがあった。いやきっと、「わたしなんて」と心に蓋をしていたんだと思います。

ネイルに魅了されたわたしは、趣味でいいから、学びたいなあと思うように。夜間のスクールに通い、検定級1級を取得。本業を辞めるつもりはありませんでした。

実はこの時、お世話になった職場の社長が亡くなりました。

いろんなタイミングが重なって、なにかに挑戦したくなったんです。これを機に、転職することにしました。

きっと、給料が下がっても、仕事を辞めても、死にはしないなあ。

「大変だけど大丈夫?」という言葉に、揺らぎはしなかった

正直、怖かったです。

「未経験だし雇ってもらえなかったらどうしよう……」といった不安は、スクールに通っていた頃から付き纏いました。

ただ、案外、転職はスムーズでした。結果的に5社エントリーしましたが、どこも受かってしまって。

(それくらい、ネイリストの離職率が高いということを、後に知りましたが)

いろんなオーナーと話を重ねる中で、とあるサロンで技術を習得したいなと思うように。

ここなら成長できると、直感的に思えたんです。

ファストフードのような、回転率重視のサロンが意外にも多くて

実際に「うちはスピード命なので、技術習得なら別のサロンがおすすめです」と言われたころもあります。

だからこそ、前職のオーナーから「ストイックな人が多いから大変だと思うけれども、それでもついて来れそう?」と言われた時は、なにがなんでも頑張ろうと思えた。

全うできる環境があること自体、恵まれているんだと気づいたんです。

と同時に、素敵なネイリストになることを諦めたくなかったんだと思います。

下積み時代は、たのしかった

覚悟はしていたものの、修行期間はやはり大変でした。練習、練習、練習漬けな毎日。

はじめは、片っ端から友達にお願いして、技術モデルになってもらいました。オフケアから地道にやっていきました。

約1年間の下積みを経て、念願のネイリストに。

伝わりやすくお話しするために「修行」「下積み」と言っていますが、ネガティブな想いは微塵もありませんでした。

正直、たのしかったです。

やりたいことが、はじめて見つかったんです。がむしゃらに没頭していたあの日々は、いい思い出です。

コロナでサロンは大打撃。貢献度が反映されず、フリーランスへ

とは言っても……思い通りにいかないこともある。

ネイリストになって4年目に差し掛かった頃、コロナがやってきたのです。

会社の売上はがくんと下がりました。

ありがたいことに、指名のお客さんはどんどん増えました。トップネイリストにまで上り詰めたこともあります。

だけど、わたしの貢献度に反比例して、給料は激減。モヤモヤが一気に募っていきます。

ここで、フリーランスを考えはじめるようになりました。

どうせなら、尊敬する先輩・山下さんと一緒にはじめちゃおう。

わたしが「山下さんとなら絶対に大丈夫だと思うんです!」と説得し、2020年12月には二人で再スタートすることを決意しました。

山下さん・原さんの施術部屋

いまはシェアサロン『サロンビレッジ』で共同経営しています。

山下は次のnoteで登場予定です。合わせて読んでもらえると、よりわたし達の想いを知ってもらえるはずです。

共同経営も、ひとつの選択肢です

「共同経営ってどうなの?」と思う方もいると思うので、わたし達の運営スタイル・体験談を、かんたんにシェアできればと思います。

サロンビレッジの利用料は二人で折半。

自分の頑張り・売上がダイレクトに反映するので、すべて「自責」で考えられるようになりました。

また、一人ではじめるよりも、敷居がぐんと下がりました。

そして”共同経営のメリット”は、心強いパートナーが傍にいること。

先輩と切磋琢磨し合いながらも、同じ”ママネイリスト”なので、育児と仕事の両立がストレスなくできるんです。

これって、サロンに勤めていたらむずかしかったと思います。フリーランスならではの特権です。

結婚して子供が生まれ、ネイリストとしも自信が持てるように。幸い、独立の軌道も乗ってきました。

安定期に入りましたが、そこに胡座をかいてしまうと、きっとお客さまにも伝わってしまうはず。

流行りの移り変わりが速い業界です。

たくさんのお客さまに喜んでいただけるよう、常に先を見据えたネイルを研究し、お客さまの理想を一緒に叶えられたらと思います。


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原さんが運営する『atelier NOSSO』の詳細HPはこちら

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取材・文/ヌイ(@nui_nounai

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