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【視聴率】半沢直樹に”倍返し”された「ノーサイド・ゲーム」、櫻井翔登場の最終回で逆転トライなるか

TVドラマ「ノーサイド・ゲーム」がいよいよ最終回を迎えます。気になるその平均視聴率は、実は2013年に一世を風靡したドラマ「半沢直樹」の半分以下で推移。ドラマ制作陣も「半沢超え」は難しいとしても、少しでもそれに近付けるように奮闘してきたと思いますが、結果的には「半沢直樹」の平均視聴率(単純平均)は「ノーサイド・ゲーム」の2倍超えとなっており、半沢直樹風に言えば、"倍返し"されたともいえる状況です。

しかし、明日の最終回で注目すべき視聴率の指標があります。それは、「同一クールのドラマ」の中での視聴率競争。現在、ノーサイドゲームは2位を走っており、最終回の数値次第では、逆転して1位を飾ることも可能な状況です。(詳細は後述)

ところで、ここ数年の人気ドラマである「半沢直樹」、「下町ロケット」、「陸王」、そして「ノーサイド・ゲーム」には、いくつかの共通点があります。

※視聴率は、「Audience Rating TV」に公開されているデータを集計。

1.「半沢直樹」「ノーサイド・ゲーム」「下町ロケット」「陸王」の共通点

ここ数年で注目されてきた、これらのドラマに共通しているのは、全て池井戸潤氏の小説が原作となっていること。それに加えて、ドラマの演出は福澤諭吉の玄孫としても知られるTBSの福澤克雄ディレクターが担当している点。

さらに、放送枠が日曜21時(TBS日曜劇場)であることも共通しています。

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そこで今回は、「半沢直樹」以降の「池井戸×福澤」タッグのTBS日曜劇場のドラマについて、その視聴率を調べてみました。

2.「ノーサイド・ゲーム」はなんと最下位、「池井戸×福澤D」演出ドラマの視聴率

「池井戸×TBS福澤D」の演出ドラマの視聴率推移(初回~最終回)

「半沢直樹」以降、両氏のタッグによるTBSドラマは、「下町ロケット」「陸王」「ルーズヴェルトゲーム」「下町ロケット2」、そして「ノーサイド・ゲーム」の計6作品。これらの各ドラマの初回からの視聴率は下図の通りです。

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平均視聴率は、「半沢直樹」がダントツ1位の29.1%。その後大きく離れて、「下町ロケット」(18.6%)、「陸王」(16.0%)、「ルーズヴェルト・ゲーム」(14.5%)、「下町ロケット2」(13.5%)、そして「ノーサイド・ゲーム」の最終回を前にした平均視聴率は最下位の11.6%です。

上の視聴率チャートを見て、「半沢直樹」の群を抜く視聴率の高さが一目瞭然ですが、特筆すべきは、初回から右肩上がりで視聴率が上がっていることです。初回の視聴率だけを見れば、「半沢直樹」がトップであることに変わりませんが、他のドラマとの差もそれほど大きくはありません。

3. 半沢直樹は凄かった!初回から右肩上がりの視聴率、最終回に驚異の42.2%を記録

各ドラマの「平均視聴率」と「最高視聴率」

下記のチャートは、各ドラマの「平均視聴率」と「最高視聴率」を比較したものです。

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これを見ても、「半沢直樹」の最高視聴率の高さ、そして、最高視聴率と平均視聴率の”差の大きさ”が分かります。一方、「ノーサイド・ゲーム」は視聴率の低さに加えて、”最高視聴率と平均視聴率の差”が他のドラマに比べて小さいことも気になります。

各ドラマの「初回視聴率」と「最高視聴率」

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「半沢直樹」の最終回視聴率(=最高視聴率)は、驚異の42.2%で、初回視聴率(19.4%)の2倍超えです。筆者も当時ドラマを見ていましたが、職場でもプライベートでも半沢直樹の話題になることが多かった記憶があります。半沢直樹の名台詞「倍返し」は2013年の流行語大賞にもなりました。

4. やっぱり凄い「池井戸×福澤D」、同クールでは常に首位争い

ここまでの数値は、あくまで「池井戸×福澤D」ドラマの中での比較です。この高レベルの作品群の中では、「ノーサイド・ゲーム」は最下位となっていますが、「ノーサイド・ゲーム」を含めて、池井戸ドラマは、同一クールの中では、視聴率は常に首位争いをしています。具体的には、6つのドラマの内、「半沢直樹」「下町ロケット」がクール内で視聴率1位、他の4つが2位となっています。そして、「ノーサイド・ゲーム」も最終回の数値次第では、トップも狙えなくはない位置につけています。

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5. 最終回に桜井翔登場、逆転トライで首位奪還なるか、そしていよいよラグビーW杯開幕へ

各ドラマの平均視聴率(2019年7月~10月期)

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現在の首位はCX(フジテレビ)の”月9”枠「監察医 朝顔」で、ここまでの平均視聴率は12.40%で、あと2回の放送を残しています。対する「ノーサイド・ゲーム」は、9月15日(日)の最終回を前に、ここまでの平均視聴率は、11.6%。

もし「ノーサイド・ゲーム」が最終回で、20.0%の視聴率を獲得すれば、最終的な平均視聴率は12.44%となり、首位奪還となります。しかし、あと2回の放送を残している「監察医 朝顔」も視聴率を伸ばしてくる可能性は高く、「ノーサイド・ゲーム」にとって、最終回の視聴率20.0%は首位奪還のための最低ラインとも言えそうです。

最終回に櫻井翔登場、有終のタッチダウンで、いよいよラグビーW杯開幕へ

人気グループ・嵐の櫻井翔さんが15日放送の「ノーサイド・ゲーム」に出演することが発表されています。櫻井さんは、浜畑譲役で出演中のラグビー元日本代表キャプテン・廣瀬俊朗と慶應義塾大学の同級生。本人も幼稚舎時代にラグビーの経験があるようです。

そんな櫻井さんの援護射撃を受けて、視聴率首位奪還、そして、今月20日に開幕を控えたラグビーワールドカップ日本大会の盛り上がりにつながっていくことを期待しています。

(※本記事では、ドラマ各回の視聴率を「単純平均」した数値を使用しています。そのため、ビデオリサーチ社や他メディア等で公表される平均視聴率とは数値が異なる場合があります。)







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