表現の意味
具体、が苦手だ。「形・姿を備えること」そうしたら本来それらを持たなかった本物が固定されてしまうから
姿をあらわすってなんて苦しいことだろう、と思ってしまう。それは本物ではないただの一部なのに
言葉も絵も、表現はすべてそう
表現は思想にいつまでも追いつけない。それでいいのだけど
表現はこわい。追いつけていないのに、本物じゃないのに外に出すことだから。他人に知られてしまうことだから
だから、まるで本物をすべて表現できているかのように表現している人をみると、うらやましい気持ちになる
形のないものに形を与えるの、救いのようでいて残酷だなとも思う。それが悪いことだというわけではないけど
でも形にするから他人に伝えられるようになるんだよね。形がなければ自己完結でおわるのだ
この気持ちを伝えたい、と思って形にするのに、それが不完全なせいで本物が伝わらない
でも完全に伝えられるなら、それは自分である意味も他人である意味もなくなってしまう。
だから伝わらないことがよいのだし、伝えよう受け取ろうとするのがよいのだ。わかりあえない絶望があるから、自分と他人を大切に思いやり合えるのだ
そう信じないとやっていられない
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?