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タイの秘境、クラビ。

タイは多くの人にとって、魅力的な観光地だ。物価が安く食べ物が美味しい。

タイに住む人々はいつもニコニコしていて穏やかな国民性である。

「微笑みの国」として多くの旅行者に愛されている。

タイといっても、ほとんどの日本人旅行者の行き先はプーケットやパタヤ、アユタヤといった人気スポットだろう。

今も多くの旅行者が「プーケット 行き方」「パタヤ ホテル」と、検索キーワードをGoogleに叩き込んでいるに違いない。

しかし、タイにはまだ多くの方に知られていない秘境がある。クラビだ。

まだ知られていない魅力的なタイの秘境。

僕は奇岩が隆々とした風景や、白亜紀に生えていそうな名前の知らない木々に囲まれた島が大好きだ。

まるでタイムスリップしたような錯覚に陥る。

タイで大型連休ソンクランが始まる1ヶ月前から、どこに旅行しようか考えていた。

仕事の隙間時間に「タイ 絶景」とGoogleで検索し、画像タブをクリックして一気に画像を漁る。

タイにはいくつもの綺麗な島々があるが、綺麗な海だけではピンとこない。
「どうせならもっと非現実的な空間に行きたい」と、つい欲が出てしまう。

「クラビはどうだろう」

実は3年前にピピ島に友人と出かけたことがあるが、クラビの他の島々にはまだ行ったことがない。

無意識に「クラビ 絶景」と検索してみると、そこは自分が求めていた景色が画面上に広がっていた。

”綺麗な景色”という言葉だけでは表現できない空間がそこには広がっている。

「クラビにしよう」

そう心に決めた数分後には、航空会社から予約完了メールの通知が届いていた。

飛行機とバスに乗るだけで秘境に到着

「秘境」と聞くと、どうしても現地に到着するまでに多大な苦労がかかると思われがちだ。

しかし、これまで多くの国を旅して感じるのは、なんだかんだアクセスの手段があるということだ。

クラビも例外ではなく、バンコクからのアクセスが良かった。

ドムアン空港からクラビ空港まで飛行機で1時間ほどで到着する。

今回は早朝のフライトであったため、離陸と同時に爆睡。
着陸時に生まれるGによって起こされた時には、すでにクラビに到着していた。

こじんまりとした空港だ。

クラビ空港から今回の宿泊地であるアオナンビーチまでは、車やバスでだいたい40分ほどかかる。

空港の到着ゲートから出ると、バス会社のブースがあった。

「どこ行くの?」

そのバス会社の元気なおばさんに突然尋ねられたので、咄嗟に「アオナンビーチ」と答えると、何も言わずチケットを渡し「150バーツ」と言ってきた。

タイの長距離移動で利用するバスやロットゥーの運賃はかなり安い。

だから個人手配で行く方がツアーで回るよりも格段に安く済むことがあるし、自分で旅を作っていく感覚が好きだから僕はツアーを頼まない。

クラビ空港から現地まで、バスに揺られること40分。

そこにはパソコンの画面内で見た景色が、眼前に広々と広がっている。

まるで恐竜時代にタイムスリップしたような気分に陥った。

これから2泊3日の小さく、かつ冒険に満ち溢れた旅が始まる。

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