道に迷った時にすると良いこと

組織人であれ、フリーランスであれ、ビジネスであれ、プライベートであれ、課題に対してどう取り組んだら良いのかわからず、迷子になってしまうことがあると思います。

そんな時は、慌てず騒がず、ノートを取り出して、やるべきことを書き出すことをオススメします。よく言われる手法であり、目新しい話ではないのですが、手垢にまみれているからこそ、安定した効果を発揮してくれる手法とも言えます。

仕事に限らず、もうどうしたら良いか分からなくなって、自分探しの旅に出るくらいなら、騙されたと思ってノートに書き出してみてください。まあ、答えではなく、自分探しの旅に出ること自体が目的なら止めませんけれどね。

以下は僕がよくやる手法について書きます。
細かいところは好きにアレンジしてしまって構いません。

ノートは何でも良い

まずはノートを用意しましょう。ノートは紙のノートでもデジタルでも構いません。使い慣れたものなら何でも良いですが、特にないなら、書いたり消したりするのが圧倒的に楽なので、デジタルがオススメです。僕はevernoteを使っていますが何でも構いません。メモ帳でもいいです。(いまでもWindowsってメモ帳あるの?)

目的とゴールを書き出してみる

さて、ノートが用意できたら、何が解決したらハッピーか、どうなりたいのか、目的を書き出しましょう。このノートは自分しか見ないので、見栄を張らずに素直に書きましょう。これがポイントです。誰も見ていません。格好つけずに、いま目の前にある悩みを解決するために必要なコアな目的を書きます。

目的を決めたら、次にゴールを決めましょう。目的とゴールって何が違うの?と思うかも知れませんが、厳密には違います。目的は、行動する理由であり、定性的な面がありますが、ゴールは、定量的に測れるものが妥当です。なぜなら曖昧なゴールは基準が不明確なので、結果として目指すべき場所が分からなくなります。場所が分からければ辿り着けません。

目的を「誰を」「いつまでに」「どのようにするのか」の構文で説明できるように分解すると「ゴール」になります。よく言われる話として「地域活性化」は目的やゴールではない、というものがあります。活性化する対象が誰で、それをどのようにすることを指すのかが説明されていないからです。活性化するのは地域住民なのか?観光客なのか?その人たちをどうすればゴールなのか?盛り上がれば良いのか?とかそういう感じです。おそらく地域活性化のケースの正しい目的は「地域の景気を良くする」で、ゴールは「地域住民の所得を5年以内に10%向上させる」とかそういうものではないでしょうか。

目的やゴール設定はモノゴトを明確する際の基本的な要素ですが、意外と目的設定を誤り、その後迷走することになる事例は世の中に多いと思います。ここは気合いを入れて、でも自分に素直に目的設定をしましょう。お金が欲しいとか、モテたいとか、そういう話で全然構いません。

書き出したら読み返してみて、本当に自分が辿り着きたいゴールがそこなのかを確認しましょう。違和感があるなら、まだ自分に素直になれていません。もう一度、振り返って違和感の原因を取り除きましょう。一般論として、課題解決までの労力の半分は課題設定であり、もう半分がその解決のための労力です。一般論と書きましたが、僕の個人的な感覚です。嘘をつきました。まあでも、大きくは外れていないと思います。迷子になるのは、課題が整理されておらず、結果、目指すべき目的を見失っていることが大半だと思います。

納得がいくまで、目的設定に時間を使いましょう。

やるべきことを書く

ここからが本番です。

ここでコツを教えます。これまでに書いた目的・ゴールは自分に素直に忠実に書いたもののはずです。つまり自分ゴトです。ですが、ここでいったん自分ゴトであることを忘れて、他人ゴトにしましょう。

ここに書かれている目的は赤の他人の目的・ゴールである。

さあ、他人の話なので、気楽に気兼ねなく、その目的・ゴールを達成するために必要なモノゴトを書き出しましょう。大変とか面倒くさいとか正論過ぎる!というツッコミは無視して書き出しましょう。正論とは正しいから正論なのです。

目的・ゴールが明確ならば、大抵の解決策は出せるものです。難しいのは「大変だなあ」という気持ちと戦うことです。多くの人間は怠け者なので、恥ずかしいことではありません。ただ、大変かどうかと、やるべきことが分かるか分からないかというのは無関係です。まずは、解決可能かどうかを見極めることを優先しましょう。

実行で悩むのはこの先です。それは迷子なのではなくて、やるかやらないかの世界であり、別の課題です。

もう迷子じゃない!

あとは、計画の肉付けをして行けば良いし、とりあえず動いてみて、動きながら計画を修正していくやり方もあります。気付いた人も多いと思いますが、つまりはこれはプロジェクト計画と同じ構造です。別の見方をすれば、KGIとKSFですね。プロジェクトマネジメントの技法が普遍的というより、そのくらいにプロジェクトマネジメントが世の中のあまねくモノゴトを内包していると言えると思います。大抵の約束ゴトはプロジェクトで置き換えられるし、不明確なモノゴトはプロジェクトという枠組みで再定義が可能です。そんな杓子定規な・・・と思うかも知れませんが、課題を解決したいならこの手法は非常に強力です。解決したくない、つまり、迷子でいることが実は嫌ではないのなら、そのまま迷子を楽しむのもそれはまた自由です。解決は目的ではなく、それもまた手法なので、悩むことを楽しむというのも本質的な目的だと思います。とかそういうことを書いて煙に巻きつつ、迷子を解消したいと思ったなら、こういうやり方があるよ、という話でした。


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やっほい!
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齋藤健太郎

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