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セレンディピティによる豊かな日常

セレンディピティという言葉があります。

セレンディピティ(serendipity)とは、素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。(引用元:Wikipedia)

この言葉、UXデザインやマーケティングの世界でもたまに使われます。

求めているサービスやプロダクト、あるいは情報を探していく過程で、別のものに気付く体験。そこから拡がる新しい世界。嫌らしく言い換えれば、レコメンドや追客です。

以前にも書きましたが、僕はマーケティングとは無理矢理追いかけて売上だけを追い求めるものではなく、求めるもの同士をどう結びつけるか、その技術であると思っているので、その観点で言えば、セレンディピティをどう実現するか、そしてその先に、潜在的な欲求を顕在化させ、求めるもの同士をつなぎ合わせるのか。押しつけがましいものでなく、最終的な選択権はあくまでユーザ側にあるのであれば、そのデザインには価値があると思います。

今日の高度に情報化され最適化された世の中では、目当てのお気に入りのものを最短経路で手に入れることが容易になり、人との出会いすらフォローとブロックとレコメンドにより最適化されていき、その反面、結果として予定調和的な出会いばかりになってしまったように感じます。

履歴や傾向から辿れるコンテクストからではなく、ランダムな偶然から生まれる出会い。もともとは多くの出会いがそうであったように、最適化されていない出会いをどう創出するか。この逆行的で倒錯的な欲求を叶えるために、どういう行動をして行くか。

デザインする側の腕の見せどころでもありますが、一方で生活者として、日常を生きやすくするためのポイントとしては、いつものルーティーンから一歩足を踏み出してみる、その勇気と冒険心ではないか。一駅手前で電車を降りてみる、いつもと違うお店に入ってみる、なかよしではない人と話してみる、何か新しいことをはじめてみる、そういう行動がセレンディピティを生み、それが小確幸になり、その連なりが日常をほんのり豊かにして行くのではないでしょうか。行動するのはいつでもよく、すべては自分に掛かっています。

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齋藤健太郎

2000年頃からデジタル界隈で生計を立てている人。主な生息地は横浜と銀座。基本的に日々を楽しく過ごしたい人です。 2003年にビジネス・アーキテクツ社へ参画、2011年からネットイヤーグループ社に在籍。企業のビジネスをデジタルで何とかして盛り立てるお仕事。

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