信頼を勝ち取るための方法

当たり前のことを書きますが、人の信頼を得られると、色々とモノゴトを進めやすいです。同じことをするにしても断然スムーズになります。

もちろん、信頼を得るのはそれまでの行為の積み重ねなので、一朝一夕にできるものではないですし、そもそも信頼を得ることで享受できるメリットを目的として信頼を勝ち取りにいくというのは本末転倒と言えます。信頼を裏切る行為と言えなくもありません。

ただ、信頼を得るためのコツはあるし、先に結論を書いてしまうと、結局、信頼を得るためには、それに見合う行動をする必要があります。裏技でも何でもありません。

むしろ、どうせ行動するなら、人の信頼を得ておいた方が良いし、逆説的には、どういう行動が人の信頼を失うのか、ということを理解することが信頼を得る上ではものすごく近道になると言えます。

人の信頼はたやすく失うことを知る

信頼を得られない人の多くは、知らず知らずのうちに、人の信頼を裏切っています。そのことに気がつくだけでも相当な改善があります。意図的に裏切っているならともかくとして、どういうことが失点に繋がり、最終的に人の信頼を失っていくのかを知っていることで、無駄に信頼を失うことを避け、結果として信頼を積み重ねていくことができるようになります。

基本的に人の希望は叶える

いきなり身も蓋もない話で恐縮ですが、人の希望にはなるべく応えていきましょう。「人のことなんて考えていられるか」という人はここまでです。おつかれさまでした。信頼とは別の道で生きていくのもまた人生です。

そうではない場合も、もちろん応えられる範囲で構いません。無理をする必要はないです。というか、無理をして安請け合いしてはいけません。

過大な期待は抱かせない

できない約束をして、結局応えられなければ、期待を裏切ることになります。裏切るつもりはなく、仮に無理を承知で約束してくれたことを相手が理解していたとしても、約束があれば期待をしてしまうのが人間です。約束しなければ済んだ失点を重ねることは誰のためにもなりません。

と書くとそこはかとなく冷たい感じですね(笑)。時には無理を承知で約束をした方が良いこともあるでしょう。その場合、無理だとわかったら素直に謝りましょう。

期待値をコントロールする

ここで大事なことを書きます。相手の期待値を把握しましょう。いわゆる「期待値コントロール」というものです。相手が何を期待しているのか?、そして自分が応えられるのは何か?これを整理します。この2つのギャップが大きいと、お互いに悪気はないのに「なんだかうまく行かない」ということが往々にして起きます。

コントロールされた期待に応える

相手の期待を理解し、その中で自分が十分に応えられるものを選り分けて、その期待に応えましょう。逆に言えば、応えられない期待はスコープアウトさせます。

またこう書くと冷たい感じですが、応えられない期待に「できる」と応える方が、相手を裏切ることになるし、自分もつらくなります。ちょっと極論かも知れないですが、信頼されるかどうかどうかは期待に対する応対の成果でしかないと言えます。だからこそ、期待値のコントロールが大切です。できる期待に応える、できない期待は断りましょう。

うーん、やっぱりなんだか冷徹で計算高い話になってきますね(笑)。まあ、そもそもテーマからして打算的なんですけど。ただ、断るにしても断り方があります。

断り方こそが大切

できない期待は断ると書きました。これは事実です。できもしないことをできると言ってはいけません。ただ、だからといって、「できない」と言うだけでは芸がありません。できるかぎり他のやり方を考えましょう。

相手の期待通りではないとしても、「こういうやり方ならできる」「これならどうか」という対案を考えて提示します。そして、その対案が如何に優れているかをプレゼンテーションしましょう。これこそが「コントロール」たる所以です。コントロールとは、受動ではなく、能動なのです。

期待通りに応えること、期待とは異なるけど対案を示すこと、まったく無理なら素直に断ること、この使い分けがすべてを決めると言っても過言ではありません。想像してみてください。自分の期待を相手に伝える際、この対応をしてくる人間が最も信頼できるはずです。

人の言いなりなるのではない

そしてもうひとつ大切なことがあります。それは自分の信念を持つことです。これもまた想像してみればわかると思いますが、もし自分の言いことを何でも聞いてくれる人が居たとすれば、ありがたい話ではあります。でも、それは明け透けに言えば便利なだけであり、信頼とは別のものです。

その人の信念、つまり正義があり、判断基準を持っている上で、こちらの期待に応えたり、対案を出してくれたり、それも無理なら明確に断ってくれるから、その人のことを信頼できるのだと思います。一方的に依存している人間関係の中では生まれてきづらいものだと言えるでしょう。

まとめ

相手からの信頼を得るためには、「期待値をコントロールすること」と「明確な信念を持つこと」だと書きました。これらをベースとした行動を積み重ねていくことで、徐々に、でも確実に信頼は高めることができます。

別の書き方をすると「誠実さ」です。また身も蓋もないことを書いていますが、一方で誠実であることを実践しようとすると、意外と難しいのではないでしょうか。それを分解して書いたのが本稿です。

誠実にコミュニケーションを積み重ねていくこと。それは、明確な基準を持ち、嘘をつかず、誤魔化さず、言いづらいことも正直に話をすることです。こんなことを書いていますが、僕自身、実践できているとは言い難く、簡単な話ではないと思います。ただ、だからこそ人から信頼されることには価値があるのです。一朝一夕にできることではないからこそ、人から信頼されればこれほどまで心強いことはないですし、逆に信頼できる相手が居ることもまたとても心強い状態と言えます。

ハウツー的にお手軽にできる話ではないですが、とはいえ気をつけるべきコツは書けたと思います。これは仕事でも、友だちでも、恋愛でも、家族でも、いろいろな人間関係に当てはまる話です。嘘の信頼はいずれ壊れますが、誠意と信念を持ってコミュニケーションして行けば、気がついた頃には堅い信頼を構築できると思います。


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