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仕事をするということ

長く会社組織に勤めているので、一緒に働く仲間が会社を辞める場面に遭遇することがそれなりの回数になる。話をする機会があれば、常に念頭に置いていることがある。

それは「無理に引き留めることはしない」ということ。転職をするにしても、しないにしても、その善し悪しは誰にもわからないし、その責任を負えるのは本人だけだと強く思っているからである。自分はその責任を負えないのだから、こちらの勝手な都合で慰留工作をすることはしない。できない。もちろん、相談に乗って欲しい、ということであれば、できる限りの相談には乗る。でもそれは、結局は僕の意見や視点を伝えるだけであり、その選択をするのは本人しかあり得ない。

今回は「仕事をすること」について考えてみたい。

なぜ仕事をするのか

重いテーマである。これだけで本が書けそうだし、実際そういう本はたくさんありそうだけれど、僕はそういう本はあんまり好きではないのでほとんど読んだことがない。

仕事をする理由はさまざまあるだろうけど、最大の理由は経済的なものだろう。経済的な問題がクリアになっているなら、仕事内容そのものに目的があるか、または、仕事に付随する何かに目的があると思われる。例えば、成長したい、人と一緒に行動したい、などである。

このあたりを整理して行くと(僕が)眠たくなってくるので、それはさておいて、もっと個人的で曖昧な話を書こうと思う。

壮大で知的な暇つぶし

僕個人が仕事をする理由の第一位は、経済的な理由である。仮に死ぬまでお金のことを気にしなくて良いなら、僕の仕事に対するスタンスは間違いなく変わるだろう。ただ、同時に、仕事を一切放り投げるかというと、たぶんそれはしないのではないか、と思っている。思っているだけなので、実際のところはわからない。(実験してみたいので誰かお金をください)

ここからは仮の話である。思うに自分は、経済的な理由を除くと、仕事とは一生を掛けた暇つぶしだと思っている。こう書くといい加減な気持ちで仕事に臨んでいるように受け取られるかも知れないけれど、そもそも人間の一生なんて宇宙的時間空間からみたら誤差みたいなものである。どうせ過ごすなら、できるだけ有意義に過ごしたい。つまり有益なことに時間を使いたい。

ただ、経済的な問題は解決している前提なので、ここでいう有益とは、知的好奇心を満足させるものという意味合いである。別の言い方をすると自己満足と言っても良いと思う。いずれにしても、仕事をするのはこの種の満足を得るためであり、そのために悩んだり苦労したり疲労したりしながら行動するのである。マゾなのかと思うが、多かれ少なかれそういうことに快感を覚える遺伝子が人間にはあるのだろう。

どういう仕事で満足するのか

これは人に依って異なるだろう。なので引き続き自分の話を書く。

僕は人に言われて行動するのが苦手である。これは仕事に限らない。できる限り全体を見渡し、最も効率的、もしくは、最も効果的と思われる方策を自分で考えて行動したい。もちろん簡単に100点満点の方策など考え出せないので、まずはベターなものを考えて、実際にやりながら改善していく。この過程が楽しいのだと思う。

よく聞く話として、長く続いた仕事が完了したときに仕事の満足感を得る人は多いようである。確かに僕も長く続いたプロジェクトが終わるのは楽しい。ただ、正確に言うと、それは「ホッとした」という安心の方が近く、真に楽しいのは計画通りに物事が進んでいくことや、事態の変化や目測を誤ったことに対応して計画を変更し、それがうまく行った時である。つまり、PDCAが回っている状態のことであり、こちらの方が数倍楽しい。

仕組みに支配されるのではなく仕組みをつくる

組織とは仕組みであり、世の中もまた仕組みである。この世界は数々の仕組みで構成され成り立っている。仕組みは有史以来存在し、都度状況にあわせて改善し続けられて今に至る。世の中の仕事は、既製の仕組みに乗っかる仕事と、新たな仕組みを作る仕事のふたつに分けられる。このふたつしかない。

ただし、入れ子の構造になっているので、ある仕組みの下にはさらに大きな仕組みが存在する。新しい仕組みを作ったとしても、もっと大きな仕組みの上に乗っていることになる。最後は誰かの手の上で踊っているのである。ただ、別にそれが嫌だとか悔しいとかそういう話ではない。仕組みとは本来、そういう感情とは無関係であり、基本的にはより良くするために存在している。(何が「良い」のか、という話は面倒なので省略)

話を戻すと、僕は自分ができる範囲の中で仕組みを作る仕事をしていたい。これは経済的な問題が解決したあとも続けたい、壮大で知的な暇つぶしになると思っている。実は、単純作業を黙々とやるのも好きなのだけど、それは経済的な問題が解決したら、趣味として自分で勝手にやればよいので、仕事にする必要はない。仕組みはシステムであり、ある程度の規模のシステムに関与した方が面白いので、何らかの仕事のカタチとして関わって行きたいと思う。

何を大切に仕事をするのか

現時点において、僕の経済的な問題が解消される見込みは当面ないので、今回の話は妄想の話である。ただ、何を大切に仕事をするのか、ということは仕事をする際の大きなモチベーションであり、お金のためだけに仕事を長く続けるのはそれはそれで難しいものだとも思う。「経済的な理由以外でなぜ仕事をするのか?」それを改めて考えてみることは、仕事を少しでも有意義にし、質を高め、結果として得たい成果に近づくことにも繋がるはずである。

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齋藤健太郎

2000年頃からデジタル界隈で生計を立てている人。主な生息地は横浜と銀座。基本的に日々を楽しく過ごしたい人です。 2003年にビジネス・アーキテクツ社へ参画、2011年からネットイヤーグループ社に在籍。企業のビジネスをデジタルで何とかして盛り立てるお仕事。

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