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続・ドラクエ10を食わず嫌いな人に向けたテキスト

以前書いたドラクエ10の記事が予想外に読んでいただけたので、その波に乗って続編を書いてみよう、と思った訳ではなく、むしろ読まれ過ぎて(当社比)、何を期待されているのか分からなくなってビクビクしながら書いています。

読み返すと、前回の記事が2018年3月でバージョン4.1の頃でした。その後、順調にバージョンが進み、2019年6月現在、バージョン4はメインストーリーとしては完結し、エピローグなどを収めた4.5後期のリリースを残すのみ、というところまで時間が進んでいます。次期バージョンである5.0も年内リリースであることが先日発表されました。

その間に、僕のなかでもドラクエ10との関係に変化があり、実は以前ほどログインする機会は減っています。その最も大きな要因は仕事などで時間が取りづらくなったことなのですが、ちょっと飽きてきた、ということも否定はできません。(本当にやりたければ時間は作れるはず)

ただ、当時書いていた「ドラクエ10がオンラインゲームという理由で食わず嫌いなのは勿体ない」という思いは今でも変わりません。ストーリーはサブクエスト込みで全部クリアしていますし、毎日ではありませんが、基本的には毎週ログインして遊んでいます。

個人的に、去年とは少し違うスタンス(=ちょっと距離があいた関係)になったことをプラスに捉えて、今の地点からドラクエ10を眺めて思うことを書いてみようと思います。

まず、前回の記事で書かれていること自体は今読み返しても同意というか、同じ考えを持っています。なので同じことを繰り返しは書きません。

その上で、いくつかの観点で思うことを書いてみます。

バージョン4のメインストーリー

前述のように、バージョン4のメインストーリーは完結しました。エピローグ的なストーリーがあと1回追加されることになっています。

バージョン4が始まったのが、2017年11月ですので、もうだいぶ昔ですが、4.0当時は鮮烈な印象でした。新しいフィールドが想像以上に広大で、且つ、美しく、シナリオも起伏に富んでいて、掛け値なしで楽しめる内容でした。

その後に追加されたシナリオ(4.1以降)も、詳しくは書きませんが、バージョン3までの伏線を回収しながら、うまく作られていて、総じて満足できました。強いてネガティブなことを言えば、これまでと比べて物語の時間軸が複雑なので、物語の関係性を理解するのがやや難解だったかな、とは思います。リアルタイムで遊んでいた場合、続きのシナリオが配信されるまでの待ち時間が数ヶ月ずつあるので、その間にそれまでの話を忘れてしまい「あれ?前回どういう話だったっけ?」という感覚が毎回ありました。このあたりは、継続して拡張されていく、オンラインゲームならではだと思います。

ただ、この記事は主にドラクエ10をまだ食べていない人向けの記事なので、その意味ではこの懸念は杞憂です。なぜなら、現時点でメインストーリーはすべて配信済みなので、待ち時間なしで一気に遊べるからであり(一気じゃなくてもいいですが)、むしろバージョン4のシナリオを今なら十二分に堪能できるはずです。正直、うらやましい。

育てたキャラクターでずっと遊べる

前回も書きましたが、もともとドラクエ10は「ドラクエ・テーマパーク」をイメージして設計・開発されてきたと言われています。

今回、ややドラクエ10から離れてみて腑に落ちたのですが、没入してストーリーなりエンドコンテンツ(強敵との戦闘など)を遊ぶのとは違う「平和なドラクエ的世界でのふだん遊び」が緩やかになだらかに続いていくことを実感しています。

僕の場合、平日は仕事などで時間が取れないので、週末にログインして、毎週更新されるいくつかのコンテンツをフレンドと一緒に遊んでいます。パーティを組んで戦闘をしたり、フィールドに埋められた宝探しをしたり、クイズをしたり。そのひとつひとつは別にドラクエでなくてもいいかも知れないのですが、長い間育てた愛着のあるキャラクターを使って、良い意味でダラダラと遊べるのは、息の長いオンラインゲームならではではないかな、と思います。

例えば、ドラクエ11がどんなに面白かったとしても、ひととおりクリアしたら、遊ばなくなってしまう人は多いのではないでしょうか。オンラインゲームであるドラクエ10は、ストーリーもそれ以外の遊びも追加されていくので、育てたキャラクターをそのまま使い続けられます。僕の場合は7年間の付き合いになります。これはオフラインゲームだと、なかなかない体験ではないかと思います。

ちょっと飛躍しますが、いずれドラクエ10もサービスを終了する時が来ます。当初、最低10年は続けると言っていたので、あと3年くらいは安泰だと思いますが、それ以降はわかりません。商業活動である以上、それ自体は仕方がないのですが、そうなったとき、育てたキャラクターは消滅してしまうことになるので、想像するとなかなか悲しいです。「ペットロス」という言葉がありますが、少なからず「キャラクターロス」になるだろうな、という予感があります。言い換えると、それだけ思い入れのある体験ができます。

これから始めようと思う人へ

さて、ここまで読んできた、ドラクエ10を食わず嫌いであるけれど、ちょっと興味が出てきた人に向けて書きます。

ドラクエ10は紛うことなき、ドラクエのナンバリングタイトルです。

シリーズ唯一のオンラインゲームという特徴はありますが、決して色モノではなく、直系であり正統な10作目であり、未だに開発が続けられている最新作です。

ドラクエが好きなら、間違いなく楽しめるはずです。オンラインゲームのひとつの特徴である「他のプレイヤーとの遊び」は一切無視して、ひとりで遊んだとしても十分に楽しめます。ゲームデザイン上は他のプレイヤーと遊んだ方がより楽しめるようになっていますが、それと本来の面白さは別モノなので、それが気になるのであれば、他のプレイヤーとの遊びはいったん忘れて、純粋なドラクエとしてまずは遊んでみてください。それで十分に元は取れると思います。

さいごに

前回も書きましたが、バージョン4もふつうにドラクエ的なストーリーが展開されています。ナンバリング最新作であるドラクエ11を楽しめた人であれば、間違いなく楽しめる出来映えです。ドラクエ12の話も聞こえてきましたが、おそらくリリースは数年後だと思うので、もしまだドラクエ10を食べず嫌いでやり過ごしているなら、ほんの少し囓ってみることをおすすめします。きっと幸せになれるはず。7年分の積み重ねをまとめて遊べる、ものすごくボリューミーなドラクエの世界を濃厚に堪能できます。

試食方法 (加筆訂正)

もともと無料体験版が用意されていたのですが、体験版で遊べる範囲がものすごく拡がりました。具体的には、バーション2の終盤まで無料で遊べます。ボリューム的にナンバリングの1-2本分を無料で遊べる訳で、試食するには申し分ない量だと思います。(PS4版/Windows版/NintendoSwitch版)

また、バージョン1〜5を1本にまとめたお得なオールインワンパッケージ版もあります。試してみてもっと遊びたいと思ったらこちらがお得です。

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