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【白T】メディア論

白Tを長らく購入していなかったのだが、久しぶりに注文した。

V ネックの3枚入りパックTを2袋。Vネックの白Tはサイズ感と首周りの処理の違いから、お気に入りが2つあるんだけど、①FRUIT OF THE ROOMの探しているのが見つからなかった、②Hanesが安くなってた理由から、今回はHanesに。(自分が思っているのと型違ったらどうしよう。。。)

最後に購入したのはおそらく2013年くらいかな、そのときにあれこれ10枚以上試して買ってたから今日に至るまで買い増しはなかった。カレーこぼしたりで、汚れたら非常用雑巾として利用してたらいつの間にか残り1枚になっていた。

白Tについて

あるデザイナーの方が黒Tについて語られている投稿があったので、自分も白Tについてこれを気に語りたいと思った。

白Tに限らずTシャツは自分の中で特別な存在で、メッセージを示すためのある種メディアに近い。ユニフォーム的な側面というよりも自分の場合は、あるTシャツを着るということは、フェイスブック上で意見を表明したり、インスタで画像をアップしたりするのと同様な位置づけである。

そんな中、白Tを選んで着ているのは以下の4つが大きな理由かなと。

・洗濯のしやすさ
・親父の影響

・無骨さへの憧れ
・白紙

洗濯のしやすさ

僕の中では汚れにくさと同様に、適当にガシガシ洗って着てても着古感が出ないというのがすごく大きな理由である。コットンのTシャツで黒やカーキだとどうしてもそこが難しい。
加えて、汗をかいたときに知らないうちに、背中に塩がふいたりするのが恐いからも知れない。デフォルトで他の人より清潔感無いので、その辺は死守したい。

親父の影響

親父がよく「かっこいいやつは何を着てもかっこいいんだ。男は中身だ」みたいな話を良くしていたので、その精神論が刷り込まれいてるんだと思う。もちろん親父は白Tばかり着ていた。

無骨さへの憧れ

昔はひょろ長くて顔も薄く中性的だったので、その反動で無骨な男らしさみたいなのに憧れていた。(今は昔の繊細さなんて微塵に感じない。なんでこんなに大きくなってしまったのか)
ポール・ニューマンが好きなんだけど、古き良きアメリカって感じの白Tにジーンズってスタイルを髪伸びたタイミングでやってみたら、意外と周りからの反応が悪くなかった(気がする)。

白紙

さてこの話を進めるとメディア論に行き着くのだが、僕はいつもメッセージを発信したいわけではない。うるさい街宣車のようにいつも街なかを大声出して歩くほどの気力はない。

白Tが意味するのは「ノーメッセージ」、白紙である。

一時期流行ったノームコアのスタンスに近いのかも知れない。自分はカテゴライズに対して潔癖なところがあってラベリングされるのを非常に嫌う。中途半端なTシャツを着てカテゴライズされるくらいなら、いっそ白Tでくくられるほうがマシだ。

白Tを着ているときは、その日特別なコンセプトがないと思ってもらっていいと思う。

ファッションの仕事をしている人に比べると月とスッポンなんだろうけど、自分は服を選ぶのが比較的好きな方だ。その日に着ていくものを朝考えるのはそんなに苦痛なことではない。

なので考えごとをしていてそこに時間を割けないときなど、もしもの時のゲートキーパーとして白Tが鉄板テンプレとしていつもスタンバイしているのである。

そういう風に考えると、思考投入を支える一つのツールとして、ある意味で白Tは僕のユニフォームなのかも知れない。

最後まで読んでいただきありがとうございました。 書籍の購入など、さらなる情報発信のために使わせていただきます!