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lose one's home ③

祖母宅付近にある、
いつも寄るお気に入りの公園があって、
そこで一休みする事にした。

池の近くに小休憩出来る場があって、

一旦荷物を置き、

ベンチに座り
ただぼーっと池を眺めていた。


朝のラジオ体操の音が鳴り始める。 


タン〜タンタタッタッタッタッ
〜♩〜♫〜🎶


ゾロゾロとじぃさん、ばぁさんが
集まり始めて、
雑談を交えながら
曲に合わせて、
体操し始める。

結構な人数が集まり始めた。

同調圧力ではないけど、

ホラ、お兄さんも
体操しなさいよ?
気分が晴れるわよ?

と言われてる様な気がしたけど、

意地でもするまいかっ!


とジーっとその様子を眺めていた。

まだ早いですよ
自分には。
おこがましくて。

と心の中で
アンサーを返す。

しばらくすると、
音が鳴り止み、
一気に解散。

あ、朝マックしよっかな。


コインランドリーの開店時刻まで、
まだまだ時間はある。

また大荷物を抱えて、
ズルズルと。

こんな状況なのに
何故か
ワクワクしていた。

池からエールを送られてる様な
そんな気がしてた。

朝マックはとても優雅だった。

ひとまず、
洗濯できてなかった、
パーカーとか
靴下とか下着類を洗おうと


洗濯機にぶち込む。


待ってる間、色々と考える。

何故か、
今までに自分がして来た
過ちが
頭の中でグルグル回り始める。


悔い改めなければ行けない。


そう思った。

細かくは覚えていないけど。

もう一度悔い改めて、
前に進みなさい。

神からそう言われてる気がし
た。

洗濯が終わり、
眠気が酷かったから 
昔住んでた隣町まで、
歩いて、

漫喫(自遊空間)でゆっくりしよう。

そう思った。

太陽が照り、
その日の天気は良好だった。

信じられない状況だったけど、
何故か希望に満ち溢れていた。

どうにかなるんじゃないかっ
て。

腰の痛みがあったから、
ゆっくりゆっくり
目的地まで歩く。

商店街まで辿り着き、

昔、同棲してた時に
よく買い物来てたな〜

と懐かしみながら、
漫喫に辿り着く。

地下だったから
一苦労だったけど、
小部屋になっていて、
鍵付きだから、

ゆっくり眠れた。

飯は近くのコンビニで
買い込んで、
部屋で食べた。

こういう時の
映画は格別だ。

感傷に浸れる
ベストな映画作品と
よくこういう時に巡り合う。

『流浪の月』
を観た。

とても印象深い作品だった。

主人公と
自分を照らし合わせる 
事で、
少し、辛さが半減された。


俺も得体の知れない
何かに振り回され、
翻弄されている
気がして仕方がなかった。

けど何だかワクワクしていた。

冒険家の気分だったのかなw

やっぱりアホだわ
君は。















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