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lose one's home ⑤

カプセルホテルの施設内は
充実していた。

地下には温泉、
飲食店も入っており、
漫画の読み放題スペースも
あった。

長期滞在している方も
チラホラ、

スーツをラックにかけている
人も多々居た。


出張かな。



風呂に入り、
カプセルの中で、
野球中継を見ながら、
くつろぐ。

今後どうなってしまうのか
検討もつかないが、

相変わらず 


ワクワクしていた。



アホだな。
本当。

その日の夜に、
たまたま

スペシャルドラマが放送された。


【ひとりぼっち-人と人を繋ぐ愛の物語-】

これがまた良かった。

橋田壽賀子ドラマっぽい
演出?で、

見入ってしまった。

途中疲れからか、

寝落ちしてしまい、
明日、Tverで視聴完了。

おにぎりがご縁で、
人と人が繋がる。


みんな何かを抱えて、
壁を乗り越えている最中。

そんな中で、
やはり
温かみを求めている事が

皆共通していた。

とても感動した。

次の日の朝は、

朝食を食べて、
チェックアウトの時間まで、
カプセルの中で
休みながら、英気を養った。

チェックアウト後、
すぐに喫茶店に行き、
夕方までに必要な書類を準備する。

この時に、

ふと、

ようやく助かる。


という様な
安堵感に包まれていた。

せっかく禁煙していたのに、
この時は
心を落ち着かせる為の
唯一の
カンフル剤になっていたから、
良しとした。

面接時刻に近づいてきたので、
近辺まで、
移動し、

時が経つのを待つ。

時刻になり、
面接地に向かう。

エレベーターがない、
階段で上がるタイプの
雑居ビルで
ヘロヘロになる。

ようやく到着し、
扉を開ける。

今までに経験した事のない、
未知の領域に足を踏み入れる
事ととなる。

良い事も、悪い事も
あった。

新鮮でもあり、
刺激的でも
あった。

後に記そう。

今は一旦
休憩。 


         第一章終了









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