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カメラ初心者、オートからの脱却

こんにちはKou(@ko_ref)です。

今回はカメラ初心者脱却の第一歩、「オートからの脱却」についてお話ししたいと思います。前回の記事において、オートは向上心を腐らせるという主張をしました。

ここでいうオートモードは初心者向けに用意されたモードのことを指していて、夜景モードやポートレートモードなどです。初心者向けの機種には充実すぎるくらいにオートモードが充実しています。そのせいもあって、人を撮るときはポートレートモード、夜は夜景モードで撮れば良いという考えに至ってしまいます。この状態が向上心がなくなってしまった状態だと言えます。

この状態に陥っている方に一つ知ってほしいことは、オートモードで撮る写真はマニュアルで撮れる、反対にマニュアルモードで撮る写真はオートでは撮れないということです。これから先、カメラが上手くなりたいのであればマニュアルで撮れるようになることは必須条件です。

プロカメラマンからすればマニュアルで撮れることは当たり前なのです。デジタルカメラマガジンなどは撮影者の撮影モードが記載されていますが、マニュアルや絞り優先で撮影している方しかいらっしゃいません。カメラが上達する大前提として、マニュアルで適正露出で撮れることは必須条件なのです。(絞り優先モードもオートモードなのは承知していますが、ここではマニュアルモードとして扱います。)

オートで撮る写真はマニュアルで撮れる
マニュアルで撮る写真はオートでは撮れない

0.自分がカメラ初心者かどうか

僕の思う初心者は撮影モードをAutoしか使っていない方です。Autoモードはボタンを押せば写真が撮れるスマホカメラの延長でしかないと思っています。

今のカメラには、初心者がカメラに手を出しやすいようにエンジニアの努力の結晶であるAutoモードが搭載されています。カメラ会社はカメラが売れれば売れるほど儲かるので一番人口の多い初心者を対象にした使いやすいカメラを発売するわけです。その中で開発されたのがAutoモードなのです。

初心者がカメラを購入する動機は、「スマホカメラの性能に満足できなくなったから」「一眼レフの写りは綺麗だと聞いたから」がほとんどだと思います。そして、店員さんにオススメされたカメラを買い、Autoモードのまま何気なく写真を撮ります。そこで撮った写真の画質の良さに満足する。ファインダー覗く自分かっこいい。なんかうまく撮れないなあと思っても「プロが使っているカメラは高いからいい写真が撮れるのは当たり前。うまく撮れなくても使ってる一眼レフの性能が悪いだけ。」とカメラ性能のせいにします。この時点で一生カメラ初心者決定です。

Autoで撮って画質のいい写真に満足している方 = スマホカメラの延長
カメラの下手さをカメラ性能のせいにする = 初心者の典型例

1.Autoから脱却してみる

カメラのモードをManualにするだけで初心者ではなくなります。ですが、Manualにしただけでは真っ暗な写真が撮れたり、真っ白な写真が撮れたり、ぶれた写真が撮れるだけです。ではどうしたらManualでちゃんとした写真が撮れるか。

2.露出を理解する

写真はもともとフィルムという光に反応する素材に光を当てて撮っていました。デジタルカメラも同じで、光をセンサーが感知することで写真になります。フィルムやセンサーに光を当てることを露光・露出と言います。

ここで重要なのが、当てる光の量を適切にすることです。これを適正露出と言います。適正な量を露出させないと暗すぎる写真(露出アンダー)や明るすぎる写真(露出オーバー)になってしまいます。(↓暗すぎる写真の例:フィルムに十分な光が当たっていない)

露光/露出:フィルムやセンサーに光を当てること
適正露出:フィルムやセンサーに当てる光を適切にすること
適正露出にするには「露出の三角形」を理解することが必要

露出をコントロールするパラメータは3つあって、それが「絞り・シャッタースピード・ISO感度」です。Autoモードではこれらの3つすべてを自動で設定して適正にしてくれているのです。Manualではこれを全て自分で設定します。

簡単に説明すると、

   絞り/F値  :光が通過する面積(数字が小さいほど面積大)
シャッタースピード:光が通過する時間(数字が大きいほど時間長)
    ISO感度  :フィルムやセンサーがどれだけ光を吸収するか
          (数字が大きいほどよく吸収する)

細かいことは僕が説明するより「露出の三角形」で検索してGoogle先生に教わった方がより詳しいと思います。

3.露出の三角形を理解すると何ができる?

絞りはボケの量、シャッタースピードはブレの量、ISO感度はノイズの量に関係しています。

絞りをコントロールして大きくボカしたり

シャッタースピードを長くして光線を描いたり

このように、露出の三角形を理解することで写真に自分の表現力を吹き込むことができるようになります。

4.初心者脱却の鍵は「Manualで適正露出」

以上の理由から、Manualで適正露出が撮れるようになることが第一の関門で最大の関門だと考えています。まずは騙されたと思ってManualで撮ってみてください。初めは、暗い写真や明るい写真を量産します。ですが、それでも続けてみて適正に撮れるようになれば初心者脱却です。

第一関門 Manualで適正露出で撮れるようになる

まとめ

具体的にマニュアルで撮る方法については、今後noteにも書こうと思っていますが、教本やインターネットの記事を見る方が丁寧で適切だと思います。このnoteでマニュアルで撮ってみようと思っていただけたらいいなと思います。




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