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カメラの爆速上達方法

こんにちはKou(@ko_ref)です。
僕がカメラを初めて半年が経った節目に、感じることを書いていきます。

デジタルカメラの時代になってから勉強せずとも写真が撮れるようになったのですが、その反面カメラに対する向上心を腐らせている気がしてなりません。カメラを始めたての頃は「カメラは撮れば撮るほど上手くなる」「写真はセンスが全て」だと勘違いしてひたすらに撮っている人が多いのではないでしょうか。

半年経った今思うのは、写真にセンスは必要ないということ。もちろんセンスは写真に出ますが、センスで勝負できるようになるのは一定以上の技術を身につけ経験を積んだ後です。始めたての人にもセンスを持った人は山ほどいますが、技術を身につける前に飽きてやめてしまうのがほとんどです。それではせっかくいいカメラを買ったのに勿体無くないですか?

今回は、カメラ歴半年の僕がカメラ初心者向けに、爆速かつ誰でもカメラが上達する方法についてお話ししたいと思います。

この記事を書いているKouがどんな写真を撮っているかはInstagramTwitterに投稿している写真を見ていただければなと思います。


1.初心者と熟達者の違いは何か

熟達者は構図パターンや視点、表現技法などの知識・技術の膨大な引き出しを持っています。そして撮影時にその膨大な引き出しの中から適切な設定や表現を瞬時にアウトプットすることができる経験を持ち合わせています。

反対に、初心者には知識・技術・経験が圧倒的に足りません。例えば、フリッカー現象について知らない初心者はイルミネーションを綺麗に撮ることができませんが、知っている熟達者は綺麗に撮ることができます。

今回のnoteで伝えたいのは知識・技術・経験を蓄えていくことが上手くなる唯一の方法で、かつもっとも早い方法であるということです。

初心者は熟達者に比べ、圧倒的に知識・技術・経験が不足している
知識・技術・経験を蓄えることが上達の唯一の方法で最も早い方法

2.知識・技術のインプット

知識・技術・経験がないと書きましたが、経験だけはカメラ歴に依存するので、こればかりは撮り続けないことには身につきません。爆速で上達するにはまず知識・技術の膨大なインプットをすることが先決です。

私の場合、カメラを購入する2ヶ月前からインプットを始めました。ありがたいことにYouTubeにはプロカメラマンが自分の知識・技術を紹介する動画がたくさんあり、カメラ雑誌やSNSにもたくさんのが知識や技術が載っています。活用しない手はないはずです。

では、具体的にどんな知識を入れたら良いのか。
まず大前提として、露出の三角形を理解すること。露出の三角形に対する理解がない方は100%上達しません。次に、露出の三角形と写真の表現の関係(F値とボケ量・光芒の形状、手ブレするシャッタースピード、ISO感度とノイズ)を理解してください。
実はこれらを理解するだけでも飛躍的に写真が変わります。

次は、上手な人の写真を見てその写真を自分が撮れるか、撮れないならばどういった知識・技術を理解する必要があるのか分析します。例えば、下の私の写真を見て「どうなってるの?」と思った方、「ああ、超秒間ズームね」と判断できた方の間には、超秒間ズームという技術があったかなかったかの差があります。

大前提:露出の三角形の理解・露出の三角形と写真表現の関係の理解
 以降:上手い人の写真を見て、その写真を撮るのに必要な技術は何か分析
    足りない知識について勉強してインプットを繰り返す

3.アウトプットと習慣化

先の知識のインプットは常にし続けていく必要がありますが、同時にアウトプットすることも重要です。アウトプットが蓄積していくことで経験になります。ここでアウトプットとは「撮影時、膨大なインプットから適切な選択すること」を意味します。アウトプットをし続けていくことで習慣化できればみるみる上達していきます。熟達者は習慣化できているので無意識のうちに膨大なインプットから最適解を選択することができるのです。

まずは、マニュアル設定で写真が撮れることを目標にしましょう。このアウトプットによって露出の三角形に対する理解が深まっていきます。マニュアルで適正露出で撮れるようになったら次は、各撮影モードのメリットを理解します。シャッタースピード優先・絞り優先・プログラムオートなど。それぞれの利点を理解することで、状況に応じて適切なモードを選択することが出来ます。

マニュアル設定で撮れるようになったら、あとはインプットでいれた知識・技術をひたすらアウトプットしていくだけです。超秒間ズーム・流し撮り・多重露光・ローアングル。インプットした知識や技術は実際に写真を撮って初めて自分のものになります。

大前提:露出の三角形を理解し、マニュアルで撮れるように訓練する
 以降:インプットした技術を実際に写真を撮って、実践してみる

4.上手い人の写真を分析する

ここまでの2項目でようやく、カメラのオートモードなしに自分だけの力で露出の三角形を制御して撮影できるようになりました。

次は、上手い人の写真をただ見るのではなく、分析することでさらにインプットを増やしていきます。これは2章のインプットにも関連するのですが、上手い人の写真は技術がいっぱい詰まっています。

具体的にどう分析するのかですが、下の写真を例にしてみます。

圧縮効果が感じられる→望遠側の焦点距離
パンフォーカス→F値大
木々が風に揺られてぶれている・光線が伸びている→長秒間露光→三脚使用(実際には近くの木に固定しています)
ノイズ少→ISO感度低
透明人間→超秒間露光の半分の時間だけ露光しているor多重露光(実際には前者)

長秒間露光で被写体が動くと透明人間のようになるということがこの写真から読み取れれば、透明人間写真の撮り方をインプットできたことになります。また、カメラ設定についても分析結果から再現してアウトプットできれば、これで一つ知識・技術が増えたことになります。

実は、この写真は偶然撮れたのではなくて、上手い人の透明人間写真を分析、インプットして撮影しました。

このようにして、すでにある写真をただ眺めるのではなく、分析して再現するところまですることで着実に自分の技術として蓄えられていきます。

上手い人の写真を分析して知識・技術としてインプットする
実際に撮影(アウトプット)してみて、参考にした写真と同じような写真が撮れれば、一つ成長したことになる

5.個性・センスはどうしたら磨けるのか

知識・技術が少ない初心者の写真にはセンスは100%現れてこないと思います。センスはいわば個性と同義だと思いますし、磨き方は人それぞれ違う物だと思います。ただ、個性・センスがその人の生い立ちや環境、聴く音楽、趣味趣向によって異なっている気がして、そこにヒントがあるのかもしれません。

まとめ

なんか当たり前のこと言ってない?こいつって感じですが、上達に勉強は欠かせないと思います。爆速で上達するには、学校の勉強と一緒で「膨大な知識をインプットして、問題が出された時に瞬時に知識をアウトプットできるように習慣化すること」が正攻法だと思います。勉強せずに「カメラ上手くならない〜」っていう人は授業受けずにテスト受けてるみたいなもんなわけです。

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