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milktub結成多分30周年記念公演「M30」感想 #milktub

2021年7月23日に開催された『milktub結成多分30周年記念公演「M30」』に参加しました。
https://milktubm30.peatix.com/?lang=ja
その名の通り、今回のライブはmilktubの結成(多分)30周年記念のライブとなっています。2016年の25周年は多分じゃなかったのに、5年の間に何があったんだ…。
milktubのライブは2019年のランティス祭りぶり、ワンマンライブはそれこそ5年前の25周年記念、M25ぶりの参加となりました。
2019年にMUSICUS!が完成した後、milktubと流田Projectでの全国聖地巡礼ライブツアーが予定されていましたが、新型コロナウイルスの影響を鑑み延期・中止が決定。本当はここで下北沢ReGにも行けるはずだったのですが……。
その後、2020年10月4日にmilktubと流田Projectの無観客・無料配信LIVEが開催されました。
もちろんこの配信LIVEも無茶苦茶楽しかったのですが、どうしても感じたのは「またライブハウスでわちゃわちゃやりたいよな」という気持ち。それは見ている側も、ステージに立つ側も感じていたのではないかと思います。
そして、2021年7月23日、待ちに待った有観客ライブ、M30が開催される運びになりました。

ライブハウスに足を運ぶのも2019年10月19日のFaylanワンマン以来でした。どうしても観客同士で距離を保つことが難しい環境ではあるので、もう少しコロナが落ち着いてからになるかと思っていましたが、ライブハウスにはやはりホールでのライブにはない楽しみもあるので嬉しい限りでした。
今回の会場はSHIBUYA DIVE。2020年12月末にオープンしたばかりの、とても綺麗なライブハウスです。外見もぱっと見お洒落なビルのよう。コロナウイルスの影響でライブがなかなか開催できない状況となってしまい、クローズしてしまうライブハウスも多かったので、大変な時期のオープンとなってしまいましたが心強く感じます。場所はちょうど渋谷駅と恵比寿駅の間で、駅から少し歩いた場所にあります。

当日7月23日はなんと東京2020オリンピックの開会式。念の為渋谷駅の混乱を避け、恵比寿駅からのんびり歩いて行くことにしました。道中でちらほらとOVERDRIVEのアパレルグッズを持っている人を見かけました。Tシャツやタオルなどライブで定番のグッズはもちろん、シャツやバッグなども手がけているので、フェス系のライブに行くとOVERDRIVEグッズを持っている人はよく見かけるような気がします。

さて、駅から15分ほど歩き会場についたので、開場前の物販でお目当てのものをさくっと買います。普段は過去に買ったTシャツを着ていくことが多いのですが、今回は周年ということと支援の気持ちも含めてTシャツとマフラータオル、ラバーバンドを購入。また、今回は声が出せない代わりにワンマンライブでは初のペンライトが物販にありました。普段のライブではペンライトはそもそも持ち込み不可なので、まさにこの状況下だからこそ。

物販もさほど時間もかからず買え、開場周りでたむろするには暑すぎるので近くのスタバに逃げ込みました。渋谷駅方面にまで移動しましたが、思っていたよりも混乱はない様子でした。盛り上がっていたとしてもハチ公口の方だと思うので、恵比寿側だからそうでもなかったのかもしれません。TOKYOフラペチーノおいしかったです。

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入場時間になったので会場の方に戻ります。PeatixでQRコードを出し、入場する前に手指消毒とペットボトルの回収がありました。TシャツはM30のを着ている人が多いですが、M25や20step VoltexのTシャツも見かけます。20step Voltexなんかそれこそ10年前のTシャツになるのですが、milktubのTシャツはぺらぺらしていないので、普段使いしていてもヘタることがなくて助かっています。バーカウンターでドリンクを受け取り、ステージのある地下へ。ライブハウスに来るのが久々すぎて、地下の会場に行ってからロッカーがないことに気づき、上に戻ってクロークに預けるなどばたばたとしてしまいました……。会場には座席はありませんでしたが、足元に印が一定間隔で貼られており、そちらに合わせて立つように案内されました。いつもの詰められるだけ入れるというわけではなかったですが、座席ありのライブに比べれば他の人との間隔が近く、この距離感もなんだか久しぶりです。
開演前のBGMはエロゲの曲が多く……いや待機中にメチャ恋らんまんが流れるって何……?ステージと観客の間にフィルターのようなものもなく、十分近く感じられました。また、ステージの後ろには30周年ロゴの印刷された大きな布が掲げられ、これも前のライブと同じで、ライブハウスに来たんだという気持ちがつのりしみじみと嬉しくなります。


さて、いつもの出囃子が流れ、歓声こそないものの熱い手拍子とペンライトで迎えられ、いよいよライブが始まります。
今回のライブは普段のmilktub楽曲に加え、エロゲソングのカバーもありのバラエティ豊かなセットリストとなりました。エロゲソングのカバーはライブ名と同じタイトルを冠した30周年記念アルバム「M30」にも収録されるものとなっています。アレンジは異なるようなので、ライブバージョンとアルバムバージョンと2度楽しめてお得です。

01.Make Me Happy
今回はmilktubライブでは初のペンライトが許可されているのもあり、最初から点灯させている人も多かったです。ペンライトカラーも丁寧に決まっておりましたが、ざっと見赤が多い印象でした。

02.成るがまま騒ぐまま
TVアニメ『有頂天家族2』OP
ラストはみんなで合唱するのですが、今回はできないのでせめて口パクで……。

03.バカ・ゴー・ホーム
TVアニメ『バカとテストと召喚獣』ED
途中の歌詞が「夜空に輝くサイリウム光ってる」に変わっており、勝手にアニサマを感じてアツくなりました。

04.甘えん坊将軍
さて、この曲は途中でbambooさんがサイキックを披露する茶番があります。bambooさんが「カーッ!」とやると観客側が(普段は声を出しながら)うわーっと後ろにのけぞるというものなのですが、「ここまでが2021年7月までのmilktubで……」と一言おき、今年はその場で帯回しのようにくるくると回って欲しいと……。これはこれで動きを少なくする配慮だったのかもしれませんが、一斉にくるくる回り出すのはちょっと面白かったです。

05.月曜はキライ
OVA『バカとテストと召喚獣 〜祭〜』ED
「Monday!」を連呼しながら手をわきわき。休みの翌日は休みにするべきだ!

06.チェリーレッドのピストル(カバー/佐藤ひろ美)
PCゲーム『FOLKLORE JAM』OP
聞いたことのない曲でしたが、bambooさん曰くエロゲソングで一番好きな曲とのこと。カバーアルバムを手に入れたらじっくり聞いてみようかと思います。

07.スポーツカレー
今回、現地参加チケットの他に応援チケットがありました。こちらは参加はできない代わりに現地への差し入れと特別動画が送られてくるコースとなっています。こういうところがクラウドファンディングで手慣れているなというか、ファンからお金を集めるのがうまいなというか……。納得した上でお金が出せるラインをきっちり心得ていて安心します。スポーツカレーと鳥久を差し入れるチケットで、鳥久の方は定休日やオリンピック開会式の影響などがあり、別のお弁当となってしまいましたが、こうやって行けなくてもライブに何かしらの形で貢献できるのは嬉しいですよね。

さて、その応援チケットのところに「セットリストにはカレーをテーマにした曲を数年ぶりにやったりします。」とあり、間違いなくやるだろうなと身構えていたこの曲。曲が始まると何とも言わずにペンライトがどんどん黄色に染まっていって面白かったです。

08.ダ・カーポ 〜第2ボタンの誓い〜(カバー/yozuca*)
PCゲーム『D.C. 〜ダ・カーポ〜』OP
こちらもペンライトがピンク色に染まって綺麗でした。

09.Rumbling hearts(カバー/栗林みな実)
PCゲーム『君が望む永遠』OP
言わずと知れた名曲、君のぞのオープニングです。流石にエロゲに詳しくない自分でも知っているレベルの名曲です。このカバーが本当によかった。バンドアレンジとbambooさんのエモーショナルな歌声がすごくマッチしていました。

10.コテカ
しっとりした2曲を終え、milktubにも名バラードがあるんだぞというMCからのこれ。曲はいいんですが、タイトルが……。気になる方は自己責任で調べてみてください。ちなみに結構な下ネタです。

11.Fu-kin hi-kin 2021
元は15周年アルバムに収録されている「Fu-kin Hi-kin 2008」という曲ですが、その元をたどるとPCゲーム『V.G.Adventure』の主題歌「Fu-kin Hi-kin Everyday」となっています。
曲が始まるとなんかいかついダンサーが2人出てきた!?曲中でビシビシポーズ決めてて普通に笑ってしまいました。声出せないのに!
お二人は東葛トレーニーズだそうです。ちなみに正体は一番星☆光さんと藤田和哉さん(花井是清に波形レベルでそっくりな人)。途中で片方がマイクを奪って歌っていたのはそういうことか……。2人ともガタイがいいので、相対的にbambooさんが小さく見えました。

また、歌の後のMCで「キレてるよ!」とかをフリップで出していた人にも触れていました。声が出せないなりに面白いことを考える人もいるし、そういった人を面白がって受け入れる土壌も素敵だなぁと改めて感じたり。

12.さくらんぼキッス〜爆発だも〜ん〜(カバー/KOTOKO)
PCゲーム『カラフルキッス 〜12コの胸キュン!〜』OP
そしてねっとり始まるさくらんぼキッス。声出せないのに!普通に苦しいぐらい笑ったんだけど!「すきすきすkiss」に合わせて披露されるキュートでしんどいダンスをどうにかして見てもらいたい、最高に頭がおかしかった。

13.EverGreen
「今日はお前らの分まで声出すからな」で、響け鐘の音!!

14.Ashberry(カバー/NANA)
PCゲーム『エーデルワイス』OP
原曲はNANAさんですが、AiRIさんもカバーしています。milktubでもアコースティックアルバムで歌っています。あまりに馴染むのでそういえばロックアレンジでは歌ってなかったな……と思い出すまで時間がかかりました。

15.鐘ノ音ヘブン
ゲーム『グリーングリーン(PS2版)』ED
わっしょい、わっしょーいできないのがつらい…!

16.Happy Go!!
PCゲーム『エーデルワイス』ED
そして、締めくくりの久々のワンツーイヤホイコール!30年おめでとう!基本ワンマンでしかやらないので本当に久しぶりにやりました。
バンドメンバーはもちろんカメラマンさんにまでコールを披露していただきました。この一体感がいいですね。

【アンコール】
En1.グリーングリーン(カバー/NANA)
PCゲーム『グリーングリーン』OP
声が出せない状況なので、アンコールもコールではなく手拍子で。途中からどんどんスピードが速くなり、もはや拍手ぐらいのスピードになってしまい、そのたび仕切り直すのが面白かったです。そして、「手拍子だからいつ出てくればわからなかった……」と再びbambooさんが登場。ライブの翌日48歳になるということで、個人的に立てていた目標の話や著書のお話をされていました。
バンドメンバーを呼び込み、先ほどダンサーをしていた一番星☆光さんも登場。ランティス祭りではギター?な操縦桿を手にしていたので、実際にギターを弾く姿は本当いつぶりに見るんだろう……というか見たことあるのか……流石にあるよね……?
「ここからは緑でお願い」という言葉通り、続く3曲はPCゲーム『グリーングリーン』からのカバーです。

En2.Like a Green(カバー/UR@N)
PCゲーム『グリーングリーン2 恋のスペシャルサマー』OP
久々に思いっきり首ふりまくった…。

En3.ハローグッバイ(カバー/佐藤ひろ美)
PCゲーム『グリーングリーン3 ハローグッバイ』OP
milktub流のお別れは悲しい別れじゃなく、笑顔のお別れで。
この曲も名曲ですよね。佐藤ひろ美さんのラストライブが懐かしい…。

En4.有頂天人生
実は元々予定されていたセットリストにはなかった曲。MCでやらないと仰っていたので、途中でテンションが上がって突っ込んだのか、なんにせよ今聞きたい曲だったのでテンションぶち上がりました。
「面白くない世の中面白くすればいいさ」前と全く同じようにとはいかなくなったところで、それをただ嘆くのではなく、その状況の中でもどうやったら面白くできるのか、楽しい時間を作れるのか、そういうマインドを持ちたいなと改めて背中を押されたような気持ちになりました。

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まとめ
bambooさんの「やっと日常が戻ってきたような気持ち」という言葉が心に残っています。ライブの準備をして、搬入をして、セッティングをして、お客さんを呼び込んで……。今まで当たり前のようにやってきたことが急になくなることで、想像できないくらいの喪失感があったと思います。
昨年の無観客ライブからしばらく時間が経ち、モッシュや発声のない以前とは異なる形ではありましたが、ペンライトを振り回して楽しむことができましたし、ライブハウスでの距離感だからこその楽しい時間を少しでも取り戻せたような気がします。
楽観的なことは何も言えませんが、またいつかこうやってライブハウスに集って、声を出して楽しめるような日が来ることを切に願っています。
抱枕奇祭もまた参加したいですし……。
今は30周年アルバム「M30」が楽しみです。ではー!

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