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東山奈央10th アニバーサリーライブ「Special Thanks!フェスティバル」感想 #東山奈央キャラソンライブ

2020年12月5日に開催された東山奈央10th アニバーサリーライブ「Special Thanks!フェスティバル」に参加しました。こちらは東山奈央さんの声優10周年を記念した企画の一つとして開催されたライブになります。他にも声優10周年企画として、今までに歌ったキャラクターソングや作品から曲を集めたキャラクターソングベストアルバム「Special Thanks!」や、期間限定YouTubeチャンネル企画などがありました。ライブは12月5日と6日の2日間開催でしたが、1日目は現地で、2日目は配信で参加しました。

なおぼうのライブに参加するのは2回目。前回の2019年9月7日の東山奈央 1st TOUR “LIVE Infinity”の感想で「オールキャラソンライブがあったらいいのになぁ」みたいなことを書いていたら、キャラソンアルバム発売、そしてキャラソンライブが現実のものになるとは…。

参加メンバーも前回のライブと同じです。
みなさんの感想はこちらから→ゆーりさんタイヤヤさん

そして、個人的には2020年2月以来の現地参加のライブになります。コロナが流行りだしてから参加するライブがいくつも中止、延期になり…。オンラインライブやイベントもいくつかありましたが、やっぱり現地でライブに参加したいという気持ちが募る日々だったので、念願のライブ参加になりました。着席観覧、発声なしなど以前のライブとはレギュレーションが異なる部分もありますが、多くの人の協力によってやっと開催できたライブなのだと思います。

会場は東京都江東区有明の東京ガーデンシアターです。2020年6月に開館し、7月に柿落としされたばかりの新しいイベントホールになります。こちらは有明ガーデンという商業施設に併設されたイベント会場で、有明ガーデンはその他にもショッピングモール、ホテル、温泉などが併設されており、ここで1日過ごせるのではと思えるほどの充実した施設になっています。いつかライブ終わりに温泉に入って帰るなんてしてみたいですね…。
また、12月3日には関東最大級の売り場面積となる無印良品もオープンしており、当日はオープンしてから初めての週末ということもあって入場するための長い列ができていました。入場までの時間をお台場の方で過ごしていたのであまり有明ガーデンを回ることはできませんでしたが、今度行く機会があればぶらぶらと散歩もしてみたいですね。
店内ではアルバム「Special Thanks!」の収録曲が流れていました。もしかして東京ガーデンシアターでライブをやるアーティストの曲を流すようにしているのでしょうか。親子連れも多い店内でよく見知った声優さんの声が聞こえるのはちょっと気恥ずかしくもありますが、ライブに向けての気持ちも自然と上がります。

今回の、というよりはコロナ後のライブの大きな変更点としてはやはり感染症対策でしょうか。ライブが楽しみという気持ちもありましたが、実際問題として今後どのようにライブなどの興行を開催していくのかというところにも興味がありました。事前に氏名と座席を「ご来場事前登録フォーム」に登録し、出発前に検温も済ませました。もちろんマスクも着用しています。
そして、会場に入る前にまずCOCOAのインストールのチェックがありました。参加要項に必須と書かれていたとはいえ、チェックまであったのは少し驚き。(連れの中にはインストールしただけでセッティングしていなかった人もいましたが…)
COCOAのチェックの後は体温の確認。映画館のチェックとは違い、立ち止まる必要がなくウォークスルーでもモニターでチェックできるような体制になっていました。各種チェックだけで時間が結構とられてしまうので、入場から開演の時間も1時間半ほどと長めにとられていました。
そうしてやっとチケットの確認。イープラスのスマチケは初めて使いましたが、二本指でスライドさせるのがわからず、係の人に聞きながらやりました…。紙のチケットだと係の方にもぎってもらうのではなく、自分でもぎる形式になっていたようです。

エスカレーターで3階まで上り、いよいよ会場内へ。立体的な構造になっていてかなり高低差のある会場ですが、その分どの位置からでもステージが見やすそう。取ったチケットがweb先行ということで少し遠目の席でしたが、前から2番目であったり、座席が間引いてあるのもあり、目の前がかなり開けていて見やすく感じました。この辺りで会場に来ていることを実感して少し涙ぐみました…。
ただ、3階ということもあって正面のスクリーンの上部が若干見切れてしまう席だったことだけが残念。まぁ仕方がないですね。左右の座席にはカバーがかかっており、使用不可になっていました。あまり喋り声は聞こえないもののの、久々のライブにそわそわと浮足立っているような雰囲気を感じます。また、換気もしっかりされているようでコートを脱ぐと少し肌寒く感じました。
ステージ全体はアルバムのジャケットをイメージした、カラフルなプレゼントボックスが積み重なるような装飾になっています。注意事項のアナウンスが流れ、会場が暗くなり、いよいよライブが始まります。念願の生ライブ…!!

セットリストは公式発表のものではないので、間違いなどございましたら申し訳ございません。
また、1日目のアーカイブは見ていないので記憶がやや曖昧な部分がございますがご了承ください。

01. 進め! 金剛型四姉妹(艦隊これくしょん-艦これ-/金剛、比叡、榛名、霧島)
ステージの前にスクリーンがかかっており、そこに巨大な金剛型4姉妹のシルエットが映し出され、なおぼうが登場します。いきなりスケールの大きな演出と、生の音圧と、ライティングに圧倒されて…生のライブに参加しているんだということを強く感じて、1曲目でぐちゃぐちゃに泣いてしまいました。艦これやったことないんですが…。4色に彩られた煙が勢いよく吹き出たり、コールはないもののとても賑やか。4人のキャラクターを歌い分けるさまを目の前で見られて会場のテンションも上がります。
衣装はアルバムのジャケットでも着ていたモノクロのかわいいワンピース。どんな色のキャラクターでもまとえるような演技の幅広さが込められているのかなぁと思っています。

02. わたしいろダリア(ハロー!!きんいろモザイク/九条カレン)
バックにきんモザの映像を流しながら元気に歌い上げます。ありがとうフラド…。こうやってアニメ映像を後ろに流しながらというのはワンマンでは珍しいのかなと思います。angelaもオールアニソンライブ「aNI-SONG」でアニメ映像を使った演出がありましたが、各所方面へ確認を取るのが大変だったとか…。ここでステージ上のプレゼントボックスが回転して、中からダンサーさんが現れたのでちょっとびっくり。
(実は金剛型でベソベソに泣いていて若干記憶が怪しい…)

03. Secret Cafe(東山奈央のドリーム*シアター/桃山奈央)
「東山奈央のドリーム*シアター」は2017年まで放送されていたラジオ番組です。私は詳しくは知らないのですが、ゆーりさんがなおぼうに出会ったきっかけと聞いていたので、曲は聞いたことがありました。曲を歌うだけでなく、曲の途中でラジオ番組のようにおたよりを読み上げたり、他のキャラクターにも触れたりと、とても愛を感じるような演出になっていました。

04. Silent Hacker(マクロスΔ/ライナ・プラウナー)
先ほどの可愛らしい声から一転、ウィスパーボイスでクールに歌い上げます。曲によってキャラクターを演じ分けていて、正に声優の本領発揮といったところ。

05. Respect? < LOVE!!(はたらく魔王さま!/佐々木千穂)
コールするところを拍手に変えることで、発声ができない中でもみんなで盛り上がる方法を考えてくれているんだなと嬉しい気持ちになりました。また、はた魔の音楽制作はランティスですがアニメ映像が演出で使われており、レーベル外でもバックアップがあるのは嬉しいですね。フラスタも来ていましたし、ありがたい限りです…。

06. とうめいな、みずうみ(GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり/レレイ・ラ・レレーナ)
白いスモークの中で滔々と歌う姿が印象的でした。GATEは岸田の曲しか知らないのですが、一気に作品の世界観に引き込まれました。

07. Expose(蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-/八月一日静)
ダンサーさんによるショーケースを挟んで、衣装もメタリックでクールな雰囲気に変わりました。こちらはスタイリッシュなダンスナンバーで、元々四月一日いおり(CV:津田美波さん)とのデュエット曲なので今回は歌わないかもしれないなぁと始まる前に思っていましたが、是非聴きたいなぁと思っていた曲だったので、イントロがかかった瞬間とても嬉しかったです。アルペジオは「ブルー・フィールド」だけ知っていますが、曲が刺さることはわかってるんだ…。

08. ReSTART“THE WORLD”(Logos Art Form in Dark)(トリニティセブン/リーゼロッテ=シャルロック)
スピード感のあるダンスナンバーが続きます。キャラクターソングということで元々振り付けはなかったはずで、今回のライブのために振りをつけて練習したのだと思うとその完成度に驚きます。また、途中で手持ちカメラも登場。ダンサーさんの間を縫うようにして間近から見る映像は迫力あるものになっていました。

09. ニセモノ注意報(終焉ノ栞プロジェクト/B子)
なおぼうは真ん中に立って歌っていますが、左右のスクリーンにはステージの至る所で歌う姿が映し出されています。私たちが見ているのはドッペルゲンガー…?
つまり、ステージを組み上げた後に別途撮影した映像を左右のスクリーンに映し出していたのだと思いますが、時間もない中ようやったなと…。位置を決めて撮影するだけでなく、それを編集した上で使用するのは綿密に計画していないとできない演出だと思います。また、演出もとんでもないのですが、BPMが滅茶苦茶に早いこの曲を生で歌い切るのにも圧倒されました。

10. にんげんのうた(まおゆう魔王勇者/メイド妹)
先ほどの衝撃から覚めない中、手前に下ろされたスクリーンに昔話のような絵が映し出され、そのスクリーン越しに再び登場します。ガラッと雰囲気が変わり、いい意味で先ほどの曲と気持ちが切り替えられてよかったです。小さい女の子の声もいい。

11. エブリデイワールド-Ballade Arrange-Yui Solo Ver(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続/由比ヶ浜結衣)
プレゼントボックスの中で早着替えをして、バラードアレンジのエブリデイワールドを披露。じっくり聴き入りました。

12. 春擬き(TVアニメ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続』OP)
続けてこちらも俺ガイルのOPカバー。カバー曲は歌い終わった後のMCで関係者の方やカバー元の方に感謝を伝えるのが印象的でした。にんげんのうたとエブリデイワールドの間のMCで「濃い曲も多いですが〜」みたいな内容もありましたが、ひとつひとつが濃いっていうかここは重い…。

13. これから(OVA『たまゆら~卒業写真~』主題歌)
「春擬き」と同じく、アルバムの初回限定版のボーナストラックに入っていたカバーです。竹原の写真がバックの映像に使われていて、暖かい気持ちになりました。

14. キミとボクのミライ(グランブルーファンタジー/ルリア)
さて、ラストスパートということでここからは盛り上がる曲が続いていきます。衣装もプレゼントボックスのようなカラフルなものに早着替え。というか今回衣装が4種類とめっちゃ多くないですかね?そしてちらりと見えるへそ…。
前回のLIVE Infinityでも歌われていましたが、グラブルの曲は体が覚えていますね。本来であればコールをする曲ですが、思っていたより「コールできなくて辛い!」という気持ちはありませんでした。それよりも生でパフォーマンスを見て、聞いて、感じられることがただただ嬉しいという気持ちの方が大きかったんだと思います。

15. SHINY DAYS(TVアニメ『ゆるキャン△』OP)
テントは飛ばなかったけど風で飛ばされそうになっていました。途中でダンサーさんが手持ちカメラで撮影した映像も使われており、自撮りのようなアングルはちょっと新鮮。曲中では自転車で走り抜ける人もいたり、マシュマロを焼いたり、焼いたマシュマロをギターのOmmyさんとベースの黒須さんに食べさせたり…、とにかくわちゃわちゃと楽しいステージでした。ゆるキャン△は原作だけ読んだことがあるのでそのうちアニメも見ます、きっと…。

16. Jumping!!(きんいろモザイク/九条カレン from Rhodanthe*
ここでバンド紹介。バンドメンバーは歌手としての活動の時とは異なるメンバーになっています(Ommyさんだけ共通)。個人的に黒須さんはリスアニ!Live、イマジュンさんはアニサマバンドというイメージがありますが、幅広い楽曲に対応できる人という選出なのかなぁと思いました。
また、バンド紹介の最後にあった「オールキャスト東山奈央でお送りします!」という紹介がすごくよかったです。まさに東山奈央キャラクターフェスといったところ。

振り付けもRhodanthe*のものと一緒で、1人でも他のメンバーの分まで背負ったようなパワーを感じるパフォーマンスでした。

17. 一度だけの恋なら(マクロスΔ/ライナ・プラウナー from ワルキューレ)
先述のSilent Hackerも然り、マクロスの曲ってなんかクセになりますね…。原曲のメインボーカルはJUNNAさんなので、なおぼうメインで聴けるのは貴重かもしれません。

18. ここからはじまる物語(異国迷路のクロワーゼ The Animation/湯音)
今回声が出せない状況ということもあり、一体感を高める企画として「なおぼうと一緒にキャラソンライブで歌おう!合唱プロジェクト」というものがありました。事前に1フレーズを録画してもらったものを送ってもらい、「ここからはじまる物語」の演出で使用するというもの。

実は企画をきちんと確認しておらず、実際映し出されると画面いっぱいのファンの姿にちょっとびっくりしてしまいました。はじめこそ面食らったものの、次第に自分たちからも声を送っているような気持ちになれて、いい企画だったなと思います。

【アンコール】

En1. お願いマッスル(TVアニメ『ダンベル何キロ持てる?』OP)
普段のアンコールの声なら途中で早くなっても誰かがリセットするものですが、今回拍手だけでどんどん早くなっていくのが少し面白かったです。舞台が明るくなり、再び登場したかと思うと歌い始めたのはまさかの「お願いマッスル」!作品に出ていたことを知らなかったのですが、キレキレのパフォーマンスでした。曲中のトレーニングは手を合わせて「スペシャルサンクスポーズ」で、どんなトレーニングにするかは原曲を歌っているファイルーズあいさんと石川界人さんにも相談したそうです。すごく楽しかったですが、これはコールしたかったなぁ…。

En2. 不可思議のカルテ(TVアニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』ED)
先ほどの「お願いマッスル」もアルバムに収録されていない今日だけのサプライズ曲だったのですが、「もう一曲新しめの曲を…」ということで歌われたのが青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ないの「不可思議のカルテ」です。作曲がfox capture planのカワイヒデヒロさんなんですが、元々個人的に好きで、青ブタの音楽を手掛けていたのは知っていたのですがまさか聴けるとは思わず…。おそらく初めて聴いたのですが、ふわふわと浮いたようなメロディがすごく好きです。作品の舞台も神奈川の湘南でよく知っている地域なので、あらためて見てみようかなぁと。

En3. 風にまかせて(異国迷路のクロワーゼ The Animation/湯音)
再びアルバム収録曲に戻り、異国迷路のクロワーゼから「風にまかせて」を披露。クロワーゼもアニメ映像でしたね。作品の穏やかな雰囲気と曲が相まってじんときてしまいました。

En4. ハッピークレセント(神のみぞ知るセカイ/中川かのん)
最後はやはり思い入れのあるかのんちゃんの曲で。会場のサイリウムも黄色を振っている人が多く、アニメと現実がつながっているような気持ちになりました。

そういえば、最後の曲で銀テープが発射されることも、普段のライブではある(観客側が勝手にやっているだけですが)三本締めもありませんでした。銀テープは公演が終わった後に配る人がいるので、それを避けるためでしょうか。理由はわかりますがやや寂しい…。

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会場を出るとデジタルポスターが一面に輝いていました。

【2日目】

2日目は配信で視聴しました。元々その予定でしたが、1日目の盛り上がりを見て購入したりもできるので配信ありというのも便利だなと感じています。
個人的に嬉しかったのが月がきれいの「fragile」がCDより長い尺で披露されたこと。元々1番しか歌っていなかったので、その続きが聴けて驚きつつもとても嬉しかったです。いつかフル尺で音源化をお願いいたします…。隣で見ていたゆーりさんが突然頭を打ちつけ始めてそれはちょっと怖かったり。
また、「ユメトユメ」の2番で佐倉綾音さんがサプライズで登場。昨日の巻いたトークはなんだったのかと思うくらい二人で思い出を喋り倒し、アンコールではなんと「Snow halation」を披露。あやねるもなおぼうもμ'sの妹役という繋がりがあったことをここで知りました。声は出せなくても、ラスサビで会場が見事にオレンジに染まっていました。
また、1日目とは違いアンコールで歌われた「ここからはじまる物語」のコーラスが、より会場全体が歌っているように感じられました。


まとめ
現地は最高でした。本当にその一言に尽きます。コロナ感染者が再び増えている最中の開催で、今までのライブとは異なる状況でたくさんの工夫や配慮をしてやっと開催できたライブでした。声は出せないものの拍手や頷きで思いを伝えたり、ファンもようやく会えたということもあって、いつも以上に気持ちを伝えられたんじゃないかなぁと思っています。スタッフの方々も日々不安の中で準備していたと思うのですが、無事こうやって開催できたことに本当に感謝の気持ちしかないです。
東山奈央として10年声優活動をして、300曲以上のキャラクターソングを歌って、今までに出会えたキャラクターと作品に感謝の気持ちを伝えるというのがあってのアルバム「Special Thanks!」であり、10th アニバーサリーライブ「Special Thanks!フェスティバル」だったと思うのですが、ファンとしては開催してくれたこと、こうやって生で伝える機会を作ってくれたことに感謝してもしきれないくらいです。
これをきっかけに新しい作品に触れる人もいるかと思います。披露された曲、作品への愛を強く強く感じたライブでした。

また、久々の現地ライブに参加して、もちろん歌が好きなのもありますが、ライトや映像、演出すべてが自分の心を震わせて、本当にライブが好きだったんだなと強く感じました。声は出せなくても周りの人が見入っている空気や、楽しんでいるさまを感じるのも好きなんです。今までのオンラインライブではそれをどうしても感じにくくて、物足りなさを感じてしまう部分だったのかなと思います。今回できたんだから他のも開催してよ、なんて軽々しくは言えないですが、早くみんなで会場に集まれるように今はひっそりステイホームすることにします…。

次はクリスマスに参加した青嵐の舞台ですかね。ではー!

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