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私のリスキリング

社会人になって、それなりの時間が経過した。
すでに新人ではなくなった。若手と言えるかも怪しい。中堅社員と言っても良い立場になった。
そんな今だからこそ、『リスキリング』という言葉について考えてみたいと思う。

今回は私のリスキリングのモチベーションと、具体的なリスキリングの方法について書いてみる。



リスキリングとは?

本記事を書くにあたり、まずはリスキリングについて調べてみた。

経産省はリスキリングを後押ししている。(リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
経産省によるとリスキリングとは

「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」

https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_jinzai/pdf/002_02_02.pdf

とのことである。

「新しい職業に就くために」という文言を見るに、国としても近年のキャリアの考え方を取り込み、転職を見据えたリスキリングを支援しているようだ。
また、「今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に対応するために」という文言には昨今の「働かないおじさん」問題が影響しているように感じる。(参考記事)


リスキリングのモチベーション

私の話に戻すと、実は私は入社数年後から常に学び続けている。
以前の記事にも書いたが、学ぶことを習慣化して毎年資格試験を受けるようにしている。

リスキリングというより継続学習に近い。
そのモチベーションは、とにかく周囲と比べて劣っているというコンプレックスである。

私はザ・日本企業に勤める会社員で、割とラッキーで就職できた人間である。

周囲には、とにかく頭の良い人間が多かった。
誰もが知る有名大学の人員は当たり前で、その中でも選りすぐりの人間という印象だ。

入社数年後、とにかく自分がこの環境で生き抜くためには何をすべきかを考えた。
答えとして出てきたのが、とにかく先を見据えて学ぶ事である。

それ以来、将来的に必要になるスキルを考え、身に着けるべき知識は何か常に考えるようになった。

もともと週1以上で足を運んでいた書店で、技術書をとにかく見て回った。
流行りの技術は何か、実用的な技術は何か、と様々考えながら技術書を手に取って眺め、役に立ちそうな本は迷わず買う。

周囲の人が知っている内容で、自分が分からない事があると不安になる。
このため、同期や先輩、後輩との会話で分からなかった技術用語はとにかく調べる。

これらを今も昔も継続し続け、陳腐化しないように、常に知識を新しくすることを心がけるようになった。

私のリスキリング手順

とにかく分からない事、新しい事を学ぼうと考えてから、少しずつ自分が分かること・分からないことが区別できるようになった。
私は分からない事を優先付けして以下の手順で学ぶようにしている。

本やWebから情報をインプットする

まずは書店で適当な本を見つける。
大事なのは、最後までやり切れる分量の本を選ぶこと。

最初は薄めで良いので、本に触れてみることが大事だと考えている。
1週目はすべてを理解しなくても良く、とにかく最後まで読み切ることを心がける。
本で足りない部分はWebで情報検索をして解説記事などを読む。

関連する資格試験があれば、試験を受験する

ある程度理解が進んだら資格試験を受けてみる。
逆に資格試験を申し込んでモチベーションを上げてから本を読むこともある。

リスキリングの目標として資格試験の合格を目指す。
資格の良いところは客観的に自分のスキルを示す指標になることである。
「とにかく知識を身に着ける」というモチベーションは維持しにくい。
分からなかった問題が分かるようになり、自分の能力が伸びている感覚を得ることで、モチベーションを維持できるようになる。

合格できれば良いが、合格できない場合も知識は手元に残る。
不合格でも再試験に臨めば、さらに知識の定着が図れる。

実用技術はオンラインサービスで、さらに学ぶ

資格勉強をただ繰り返すだけでは、プログラミングなどの技術は身につかない。
ある程度の周辺技術が身に着いた感覚があれば、オンラインサービスを使う。
私は Udemy というオンラインの動画サービスを使用している。

動画サービスの良いところは、学習環境の立ち上げから面倒を見てくれることである。
仕組みは分からなくても、学習環境が立ち上がれば、動くものが出来上がる。

一度動くものができれば、そこから少し動作を変えたり、動作を追加することは何とかできる。
そういった試行錯誤を繰り返すことで、徐々に技術が身についていく。

複数の習得知識を掛け合わせてアウトプットする

ある程度、手が動くようになったら、学んだことを総結集してアウトプットに臨む。
アウトプットとしては、qiita zenn などのプラットフォームを使っている。

上記は技術系に寄ってしまっているが、単純にブログなどでも良いと思う。
出来れば人の目につくところ、何人が見ているか、他の人からのコメントがもらえる場所が良い。

私がアウトプットする場合は、他の人が少しでも楽になるアウトプットは何か、を考えるようにしている。
非常に単純な事でも良く、とにかく人が「ここを参考にしよう」と思えるアウトプットが出せないかを考えて、何かを作ってみる。

上記を繰り返す

ある程度、慣れてきたら上記を繰り返す。
ある分野に詳しくなると、次はこれを知りたい・やりたい、という事が増えてくる。
繰り返していくうちに、やりたいこともやれることも増えていく。

リスキリングのモチベーション維持は難しい。
常に学び続けることに疲れた場合は、一度学ぶことから離れることもある。

しばらくすると、分からないと自覚する場面が増えて、自然と学ぶモチベーションが上がってくる。
最近、このサイクルが出来上がって、やっと学ぶことが習慣化できたように感じる。

夜が明けるように少しずつ分かることが増えてきた

自分が知らないことを学ぶ決意をして、長い時間が過ぎた。
いまだに周囲と比べて自分が劣っている感覚は抜けない。
私は、この感覚が抜けない限りは学び続けると思う。

富士山に登った時の人の列。周囲含めて高いところ目指す環境に居たいですね。

もしこの感覚がなくなった場合、その時は自分ではなく環境を変えるべき時なのかもしれない。

#私の学び直し

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