シュウメイ|軌跡を残し、次につなげる

成果だけでなく、失敗も含めた経験を語れる人が好きな編集者・テクニカルライター/テクノロ…

シュウメイ|軌跡を残し、次につなげる

成果だけでなく、失敗も含めた経験を語れる人が好きな編集者・テクニカルライター/テクノロジーとクリエイターの軌跡に着目し、知見や技術を次代に残していけるようなコンテンツを創っていきたいです。

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最近の記事

汗をかいた時間が礎となる。【一枚の刻み-289-】

*** 先日から進めていた、やや重めの原稿を書き上げた。 インタビューでいろんな面白い話を聞けていたが、文字数の都合上、カットする部分が多かった。 こういうことはよくあることが、なるべくカットは避けたい。 インタビューでは、記事のテーマに沿って話を聞きつつも、できる限り話の流れにまかせて脱線もしながら進めている。 脱線した方が面白い話に繋がることも多々あるので、本筋から離れ過ぎないところ、テーマとの関連付けを意識して話を進める。 このように書くと簡単だが、実際に話を聞く流

    • 風通しの良さも、吹く風による。【一枚の刻み-288-】

      *** オフィス移転からまもなく半年。 外部の方から新オフィスの印象を聞かれることが多い。 「新しいオフィスはいかがですか?」という問いに対して、「めっちゃ狭くなりました」と率直な感想を述べる。 これを横で聞いた同僚が「狭くなったじゃなくて、コンパクトになっただろう」と口をはさむ。 物は言いようで、聞こえのいい言葉を使うべきと彼は言いたいのだが、ここで「コンパクト」は適切でない。 実際のところ、機能的な制限や支障がないように小さくまとめたのでなく、とても働きにくい狭さを

      • 気になった扉は開けてみる。【一枚の刻み-287-】

        *** クラシックコンサートに行ってみた。 自分の行動圏内にいい感じのホールがあったのに、行ったことがなかった。 それが今年の年頭、あるジャズバンドのライブでホールを訪れたのを機に興味を持ち始めた。 クラシックに関する知識はほぼ無く、学校の行事として行ったコンサートや音楽の授業程度のことしか知らない。 だが、ピアニストの清塚信也さんの番組を見たり、Apple Music Classicalで聴く機会が増えたこともあり、興味は高まっていった。 そして、京都市交響楽団のス

        • 年度末、ただのぼやき。【一枚の刻み-286-】

          *** 忙殺された3月が終わる。 タスクが多いのはいつものことだが、予想外の案件が追加されていった影響が大きい。これに加えて、他部署のサポートへの求めもあった。 これらのタスクは、急きょ湧き上がってきたことで、こちらに選択権はない。 やるかやらないか、ではあるが会社員として、それなりの経験を積んだ立場としては、「やらない」の選択はない。もし、「やらない」を選択すると、あとでいろいろ面倒なことを言う人の格好の言い分になるからだ。 積み重なったタスクに加えて、社内の同調圧力

        汗をかいた時間が礎となる。【一枚の刻み-289-】

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        • 一枚の刻み
          58本
        • 一枚の刻み -Stack 1-
          230本
          ¥23,000
        • 勝手にトリセツ
          2本
        • エンゲキ・デイズ -ある劇作家の話-
          4本
        • 40代でリ・デザインする自分のミライ
          7本

        記事

          踏み出してみて、そこから。【一枚の刻み-285-】

          *** 足を踏み出してみるものだ。 今週は新たな方々との出会いがあった。 友人が主催する交流会に参加したが、これがなかなかよかった。 10名程度の人数というのも、ちょうどいい。 それぞれの距離も近いので、名前と顔を覚えやすい。 これがもっと大人数で流動していたら、挨拶だけで終わったり、話す人が固定してしまう懸念がある。 これまでの経験では、ほぼそのパターンだった。 そのせいか、事前の気分としては、あまり乗り気ではなかった。 ちょうど仕事でバタバタしていたこともあり、こ

          踏み出してみて、そこから。【一枚の刻み-285-】

          ゆるいから、長いのかも。【一枚の刻み-284-】

          *** あの人、どうしてるかな。 今週、ふと思うことがあった。 特定の誰かということでなく、いくつかのお顔を思い浮かべた。 どなたもだいぶお目にかかっていない。 それぞれ別の出会いから始まり、ゆるく長く繋がっている方々。 分人という考え方がある。 これには共感していて、自分の中に好きな分人や、表に出てきてほしくない分人がいる。 思い浮かべた方々との分人は、嫌いじゃない。 彼らが素晴らしいのは間違いないが、その関係性での自分でいたいとも思った。 彼らを思い浮かべたのは、

          ゆるいから、長いのかも。【一枚の刻み-284-】

          心ざわつく中でのゆるさが。【一枚の刻み-283-】

          *** フリーザの復活に絶望するも、謎の青年が一刀両断。 数ある名シーンの中で、なぜかこのシーンを思い出した。 遠い昔の話なのに、いまだに当時の週刊少年ジャンプで読んだときの衝撃が残っている。 Dr.スランプ、ドラゴンボール、そしてドラゴンクエスト。 鳥山明先生の世界にどっぷりつかって、どれだけの時間を楽しませてもらえたことか。 あの無駄のない線とタッチが好きだった。 シリアスな展開と思いきや、時折のゆる~い世界観も心地よかった。 ハラハラドキドキと心が動くものの、決し

          心ざわつく中でのゆるさが。【一枚の刻み-283-】

          コーナーに追い込んだところで。【一枚の刻み-282-】

          *** Aさんの原稿、良くないです。 Aさんの原稿をチェックしたBさんが、僕に声をかけてきた。 中途入社して1年余りのAさんが主担当のプロジェクトに、Bさんと私がサポートしている。 ベテランのBさんは、自分が目にしたものしか信用しないタイプ。 だからAさんが問題ないとした原稿についても、その言葉を真に受けず、Bさんが自ら確認して評価を下しているわけだ。 この後の展開は見えている。 Bさんは僕や周りのスタッフ、上長も巻き込んで、Aさんの原稿に問題があると騒ぎ立て、Bさんを

          コーナーに追い込んだところで。【一枚の刻み-282-】

          故きを温ねて、そこから… 【一枚の刻み-281-】

          *** 古典を読み直してみるか。 最近、この思いが高まってきている。 源氏物語や枕草子に関心が向いていたのに加えて、万葉集も気になってきた。 学生時代に触れたものの、あくまで授業の一項目という認識で、文学作品として読んだわけではない。 今思えば、作者に申し訳ない感じだが、当時は遠い昔の名作よりも、今、書かれているものにしか興味がなかった。 そんな自分が大河ドラマや作品の翻訳者の話に触れたことで、作品に関心を向けるようになった。 何とも影響の受けやすい、ミーハーな感じは

          故きを温ねて、そこから… 【一枚の刻み-281-】

          間違いは、間違いなのか。 【一枚の刻み-280-】

          *** 人は間違う。 間違う前提で考えてみると、世界の見え方が変わってくるのではないか。 校正者の牟田都子さんの講演を聴講して、印象深く残った考え。 ドキュメントの制作のみならず、最近はドキュメントの校正を行うことが増えた。 校正は日常であり、責任重めの業務の1つでもある自分にとって、牟田さんの言葉は重い。 「間違ってはならない」という圧が、周囲の人や自分の中からかかってきて、息苦しさを感じていた。 その中で長年やっていると、自分が耐えるだけでなく、自分が感じていた圧を

          間違いは、間違いなのか。 【一枚の刻み-280-】

          広がっていく中で、変わらないこと。 【一枚の刻み-279-】

          *** プロダクトが好き。 テクニカルライターという仕事を続けてきた原動力は何かと問われたら、この思いに尽きる。 新しく考案されたモノやサービスに触れると、「これで、どうなるのかな?」とワクワクする。 この関心はモノやサービスに留まらず、それを考案した企画者や開発者にも向いている。開発秘話などの記事制作を通じて、その人にご苦労やプロダクトへの思いを伺うのが、これまた楽しい。 自分には思いも及ばぬ世界を知り、そんな背景から生み出されたプロダクト。この経緯を、もっと世間の人

          広がっていく中で、変わらないこと。 【一枚の刻み-279-】

          思い通りにいかないかも、だけど。 【一枚の刻み-278-】

          *** GPTsが気になってきた。 ChatGPTについては日常的に使っていたものの、GPTsにまで手が回っていなかったのが正直なところ。 それがGPT Storeも登場して周りもざわついてくると、気になってくるというもの。 GPTsに手が回っていなかったのは、自分の勉強不足が最も大きな理由。 しかし、自分にとって便利なAIというのが、あまりイメージできていないというのもある。 それが、いろんなGPTsがシェアされてきたことで、自分が欲しいAIの形が以前に比べてイメージ

          思い通りにいかないかも、だけど。 【一枚の刻み-278-】

          シェルフを買ってみたら… 【一枚の刻み-277-】

          *** シェルフを買った。 キッチン周りの収納を良くしようと思って購入。 最下段の棚にはこれを置いて、中段にはお酒も置こうか…など、 納品前から期待値が上がり、楽しみでしょうがなかった。 商品が到着してすぐさま、組み立てに取り掛かる。 組立説明書を読みながら、まず、側面部材に最下段の棚板を取り付ける。 棚板に付いている金具と側面部材を取り付ける構造になっており、この要領を説明図で確認したところ。 「あれ?」 組立要領を3点の手順図で図示されていた内容が分からない。 少

          シェルフを買ってみたら… 【一枚の刻み-277-】

          続けるために、やったこと。 【一枚の刻み-276-】

          *** 今年は、やりたいことがたくさんある。 その一つがランニング。 もともと日常化していたが、昨年はあまり走れなかったため、かなり走力が落ちている。 これを元に戻したい。 日常化するには時間がかかるだろうが、何とかなるだろうと思っている。 日常化ということでは、Apple Watchなどでのフィジカルデータの計測については、かれこれ10年以上やってる。 健康のことを考えてというより、そもそも10数年前にランニングの心拍トレーニングを始めるため、デバイスを購入したことが

          続けるために、やったこと。 【一枚の刻み-276-】

          動きたいときに、動くだけ。 【一枚の刻み-275-】

          *** 多くの方の話を聞く週となった。 業務が実稼働し、先週までの正月感はどこへやらとなったが、いろんな話ができて充実していた。 年末年始に読書などで少しはインプットの時間をとっていたが、人と話して生の声を聴くと、印象に残る情報量が違う。 そして、仕事以外にも、音楽Liveやスポーツ観戦に行ったり、新年会に参加したりと、人と顔を合わす機会も多かった。 この状況が続き過ぎるのはしんどいけれど、まったく無いのも寂しいものだし、逆に苦しくなるかもしれない。 この数年を経て思っ

          動きたいときに、動くだけ。 【一枚の刻み-275-】

          挑む年だから、シンプルに。 【一枚の刻み-274-】

          *** シンプルにいこう。 今年は、このマインドを大切にしたい。 これまで、特にここ数年は、あれこれ考え悩み、一喜一憂することも多かった。 だから悔いがあったというわけではないが、考えたあげく最初に思ったことを選択することが多かった。 考え悩むプロセスを経ることは大切だが、ここ数年の考え悩む時間に疲れてしまったというのもある。 それが昨年のある頃に、「もう、あれこれ悩むのええやん」となった。 それからは何だかすっきりした気分で事を進めることができるようになった。 このい

          挑む年だから、シンプルに。 【一枚の刻み-274-】