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日本選手権、2次予選がはじまるよ

皆さんこんにちは。毎日観たい試合がたくさんで嬉しい悲鳴の毎日ですね。28日から始まった1次予選も今日で終わり、いよいよ2次予選が明日から始まります。

先にお知らせします。今回は文字ばっかです。白黒です。


2次予選の展望

ここまでの試合結果は、ある程度予想の範囲内の結果かなと私は思っています。男子も女子もおおよそランキング順、上がったチームの中で多少の変動はありましたが、上がるところが上がったかな、という印象です。

2次予選は1次予選で直接対戦のあった相手との結果は持ち越しで、別ブロックのチームと試合します。なので3試合ですね。例に挙げると、1次予選全勝のLOCOSOLAREは2勝を持ち越しますので、明日から行われる2次予選の対戦成績が2勝1敗になったとすると、2次予選までの結果は4勝1敗となるわけです。
2次予選までの結果で上位3チームが決勝トーナメントに進出します。2位と3位が準決勝、1位は直接決勝に進出します。そのため、まずは3つに入ること、できれば1位で上がりたいというのが、各チームの目指すところになるかと思います。

女子

いずれもチーム名(持ち越す勝敗数)で記載しています。

Aブロック1位   フォルティウス(1-1)
3チームが拮抗する形となった中で、ホームの強豪は予選で1敗するも、DSCの結果1位で1次予選を通過。3チームともにも言えることですが、2次予選この1敗がどう影響するでしょうか。勝敗が並びそうな気配があるので、1次予選通過チームの中で1番DSCが良いことはアドバンテージになりそうです。

Aブロック2位   中部電力(1-1)
北澤選手の1発が結構決まっている印象の中部電力。ここぞという場面で決まり続けると、そのままチームの勢いに繋がっていくと思います。

Aブロック3位    SC軽井沢クラブ(1-1)
前回大会準優勝のSC軽井沢クラブ。ランキングでは他のチームからは下がりますが、準優勝の力をしっかり見せていると思います。全体的に若いチームながら、カナダでの武者修行で力をつけてきていますね。

Bブロック1位    LOCOSOLARE(2-0)
カナダから帰ってきたばかりで、コンディショニングの面でどうかなという点で注目していましたが、さすがと言える試合運びで全勝で1次予選を通過。北海道銀行との試合は、接戦となっても焦らないあたりに経験値の高さが伺えました。2次予選がスタートする前に強豪との締まった試合はいい影響となりそうです。

Bブロック2位   北海道銀行(1-1)
大きく崩れることなく、1敗のみで1次予選を通過。オーダーにサプライズもありましたが、どのオーダーでも戦えることはチームの強みになると思います。勝負どころを見極められれば一気に勢いづくんじゃないかなと観ていて思いました。

Bブロック3位    LOCOSOLARE.S(0-2)
苦しみながらも、しっかり勝ち星は積んで2次予選に進出しています。2敗スタートですが、ここからの巻き返しなるか、注目です。

男子

Cブロック1位 LOCOSOLARE(2-0)
今大会絶好調のドラゴン改めLOCOSOLARE。初戦の接戦をものにした勢いのまま1次予選リーグ1位で上がってきました。勢いのある若者って、止められない感じありますよね。

Cブロック2位    TM Karuizawa(1-1)
国内ランキング1位のTM Karuizawaは、1次予選最終戦で北見協会に勝って1敗で留まりました。世界のY.Morozumi選手、相変わらずアグレッシブで1番次の一手が読めないチーム(小穴調べ)なので、次は何やるかな〜というのを楽しみに観ています。

Cブロック3位   北見協会 (0-2)
昨年準優勝の北見協会は2敗しましたが、とはいえ強豪ひしめくCブロックをギリギリの試合も競り勝って2次予選に駒を進めました。

Dブロック1位 コンサドーレ(2-0)
ホームでの日本選手権、しっかり調子を上げてきていそうです。観れたのは1試合だけでしたが、苦しい時の清水選手が決まっていたので、簡単には崩れないなという印象でした。あと阿部選手のソフトウエイトがまじピッタリ。曲がりが欲しいところでギリギリ攻められていたので強いな、と思いました。0敗ではありますが、若干DSCが他より良くないので、できるだけ上で粘りたいですね。

Dブロック2位 SC軽井沢クラブ(1-1)
2連覇の王者SC軽井沢クラブはこの位置での予選通過。ホームのコンサドーレ相手に予選で敗北しましたが、ここから調子は上げてくるでしょう。どんな試合になるか楽しみです。

Dブロック3位 SC軽井沢クラブJr.(0-2)
Dブロック3つ目の枠を獲得したのはSC軽井沢クラブJr.。ここから先はより厳しい戦いになるとは思いますが、きっとこれからのカーリング界を引っ張って行く世代にはぜひ頑張ってほしいところです。トップチームといいアイスでガンガン試合出来る機会って、そうそうない。


決勝トーナメントに向けて

10→6→3チームに絞られていきます。男女いずれも、トップのチームは0敗で上がっています。
DSCも大事な要素になってくるので、試合前から気が抜けません。実力が拮抗しているほど、0.9勝分の価値になります。

女子

1勝1敗のチームが4つと、大混戦の模様ですので、唯一無敗のLOCOSOLAREが1歩リード。まずは1敗グループ同士の中でどこが耐えられるかは注目ポイントです。私の予想では、2敗がたくさん出てきてDSC勝負になるんじゃないかと思っています。

男子

男子は綺麗に勝敗が出ているので、1敗までで耐えられるチームが何チームいるかが焦点になってきそうです。女子に比べて2敗のチームは厳しい戦いになりそうですが、それでも2敗で耐えていればチャンスはありそうです。

超個人的注目ポイント

2次予選の進み方

少々レギュレーションは違いますが、ミックスダブルスも今年はこんなような感じで進むので、星の積み方や流れなど、注目して見ています。
ここまでの感じは、予選からシビアな戦いになるなという印象です。

ハイライト

毎日ハイライト楽しみにしています。わりとしっかり決まらなかったショットも入ってるので、流れが追いやすいです。

アイスと石の変化

通常、大会が進むにつれて石の曲がりは少なくなっていきます。そのため近年は予選の途中で追加の研磨をしたりしなかったりします。それだけ曲がりを維持するというのは難しいことなのだと思います。

この微妙な変化は、戦い方にも影響します。
「これくらい曲がりがあれば、ガードの裏の石も直接下げられる」
「この曲がりだと前から飛ばさないと裏の石は動かせない」
など、主に裏の石の動かし方が変わります。それに伴い、ガードに高さのベストポジションも変わるので、適応していくことが必要です。曲がらないアイスでは、まずライン上に乗せることが大事。曲がるアイスではラインに乗せることに加え、距離が離れすぎているとガードにならないため、いい距離感も大事です。ただし近すぎると当然前から飛ばすのも簡単になるので、「いい距離感」であることが重要。

曲がりの変化は滑り方にも影響します。試合中、選手たちはよくホグライン間の時間、通称「ホグホグ」を測って滑りを認識しています。当たり前ではありますが、このホグホグ間、曲がりが少なければ走行距離が短くなり、曲がりが大きければ長くなります。ということは、同じ速さで投げた時に、曲がりが少なければ滑りがちで、大きければ止まりやすいということです。弧の長さをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。

挙げ出すとキリがないのですが、この微妙な変化をアイスメーカーも調整して、おそらくできるだけフラットな条件になるように試行錯誤してるのだと思います。(有難い限り)

「経験」と言ってしまえばヒトコトですが、この微妙な変化をし始めたタイミングで、またその変化の前に予測して、対応できるかどうかが選手たちの腕の見せどころでもあります。いわゆるアイスリーディングです。アイスリーディングが、曲がりを管理するスキップだけの仕事ではないことが、伝わりましたでしょうか。曲がり、滑り、ブレイクポイント、掃き出してからのスイープの効き具合、諸々全てが影響し合っています。

長くなって恐縮ですが、この変化がもたらすそれぞれのチームへの影響にも注目しています。後半は、ベースのアイスの癖が出がちなので、ホームチームがよく知っているアイスの癖がチラッと出てきたり出てこなかったりします。どうなるかな。

山梨からは以上です。超個人的見解かつ超遠方からの画面越し観戦なので、できるだけ事実に基づいて書いていますが、イマジネーションな部分もありますゆえ、あしからず。

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