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日本ミックスダブルスカーリング選手権2024を振り返って

皆さんこんにちは。大会が終わってはや1週間。記憶が怪しくなる前に、そして気持ちがフレッシュなうちに書こうと思います。



大会結果

〇1次予選
中島・臼井 9-4 WIN

チーム井戸 13-3 WIN
この試合の配信はありませんでした。

仁平・清水 9-3 WIN

チーム松原 11-3 WIN
この試合の配信はありませんでした。

Ozeki・Aoki 7-6 WIN

1次予選 5勝0敗 グループ1位通過

〇2次予選
小野寺・前田 5-4 WIN

SC軽井沢クラブ 4-9 LOSE

札幌国際大学 7-3 WIN

松村・谷田 11-10 WIN

2次予選 5勝1敗 (1次予選の結果を一部持ち越し)
2位通過

〇決勝トーナメント
準決勝
小野寺・前田 6-11 LOSE
予選2位と3位による準決勝で敗退したため、今大会は3位で終了しました。

大会の感想

試合のこと

とにかく悔しかった。できる準備は全部してきたつもりでした。実際予選でも、劣勢の試合もありましたが、逆転して星数を伸ばせたりしたのは、これまでしてきた準備のおかげだったと思います。

今シーズンのこれまでの準備というと、
・海外ツアー大会に出場し、試合経験を積む。
・最終試合の最終投までやり切る十分な体力をつける。
・産後1年にかけて回復してきた身体に合わせてトレーニング。
などです。

ツアー大会。まわって得たのは、どこまで追いつける、追いつかれる、追いつき方、点の取り方。そういった点は本当に生かされていたと思います。
また効率的なトレーニングのおかげで体力もつきましたし、最後までやり切る、集中できる力もつきました。実際、どの決勝の後も、もう少し試合できるな、と感じていました。


一方で、基本的には6エンドや7エンドで終わる試合が多かったため、シビアでタイトな試合の経験が意外と少なかったです。長い遠征でツアー大会を回るにはプラスな要素ですし、実際優勝も多くできたので、それ自体が悪いことばかりではないのですが、準備という点で、今回の日本MD選手権では、そこに少し穴がありました。

遠征が始まる前、5大会に及ぶカナダ遠征は本当はもっとしんどいものになると思っていました。なのでそういった経験も、自然に身についていくんだと思っていたのですが、嬉しい誤算というかなんというか、言い方が適切かわかりませんが、思っていたよりも「簡単に」勝ててしまった、ということです。

日本MD選手権は、1次予選の調子は7割くらいだはと感じていました。決して悪くもないけど絶好調でもない。ギリギリではありましたが、全勝で通過できました。

2次予選は少し上がって8割。元々自力のある選手たちですから、厳しい戦いになることがわかっていましたので、ここから調子を上げていかないと勝てないぞ、というのも感じていました。

常に絶好調を維持することは難しいです。ではどうするか。調子を大波ザッブンザッブンではなく、揺れを小波にすること。
そしてその波の高い所を大事な試合、ショットに持ってくる。技術の高い同士になるからこそ必要になってくる、「あと少し」を詰めるピーキングは大事だなと思いました。

いろんな発見もありました。ここに書いてしまうと、対策されてしまうかもしれないので書きませんが(笑)、まだまだ上手くなれるな!と思える発見がたくさんあったので今から来季も楽しみです。

皆さんはご覧になってどんな感想を持ちましたか?


嬉しかったこと

囲み取材では今大会で何度かお話させてもらいましたが、久しぶりの有観客試合。奇しくも私にとっての初めての無観客試合は2020年の日本MDでした。あの時の、公式戦なのに無観客で、まるで練習試合をやっているかのような雰囲気はいまだによく覚えています。
あの頃はこんなに時間がかかると思っていませんでした。4年。長かったです。準決勝終了後、実はアイスから観客席にお客さんがたくさん入っている様子を見上げて、ちょっと泣きそうになりました。私たちカーラーを見守ってくれている方々の顔を、直接見る機会は、私にとってはここ4年間は本当になかったのです。

タオルの販売も、元々は遠征費を捻出するためにしていました。おかげさまで1遠征くらい賄えるくらい皆さんに買ってもらえて、助かりました。そして、大会中は観客席からタオルを掲げてくれる方々が思っていたよりもずっと多くて、大いに励みになりました。SNSでの応援投稿も見ました。公式LINEにメッセージを送ってくださる方もたくさんいて、買ってもらった時と、応援してもらった時と、2度も助けてもらっています。本当に感謝です。

表彰式のあと


能登半島地震

1月の能登半島地震の時、私はカナダにいました。母の実家が福井で、娘を日本に置いてきていたので、父、母、夫、娘の4人で福井の祖母宅に行っていました。現地時間の明け方、寝ぼけた状態でニュースを見て、飛び起きたことは記憶に新しいです。祖母宅は福井の中でも石川寄りでしたが、結果的に被害はそこまでありませんでした。でも今でもあの震災で苦労している方々のことを思うと、胸が苦しいです。1日も早い復旧を願ってやみません。

今大会、黄ストーンの時はライトで白、赤ストーンの時はダークで赤のバンドを着用して試合しました。

以前ヴァンフォーレ甲府にいて、現在ツェーゲン金沢にいる畑尾選手が、自身が代表をつとめるPiis Plazaさいたまという障害者就労継続支援B型事業所を開設されています。スポーツは違えど同じスポーツ選手としてその活動に感銘を受けました。

なかなか直接サポートできることは少ないですが、それでもできる範囲のことをしたいです。

青木選手と相談して、今季獲得した賞金の一部を、能登半島地震の災害復興事業に対して寄付しようという話になりました。まだ詳細が詰めれていませんが、決まったらお知らせします。


おわりに

表彰式が終わって宿に帰ってからは、どうやったらもっと強くなれるか、どうやって強化しようか、そんな話をみんなでたくさんしました。もう気持ちは前に進んでいます。

これまでやってきた成果も、見つかった課題も、全部全部私たちの糧にして、またズンズン進んでいこうと思います。


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