もう怒鳴って言うことを聞かせようとするのは辞めてほしい

議員が秘書に怒鳴っている音声が、ワイドショーで何度も流れていた。

それを聞くと、嫌な気持ちになるって分かっているのに、「自分だったらどう言い返そう」といざという時のための想像が止められないために、聞き続けてしまう。


驚いたのが、擁護派が少なからずいること。「仕事をミスしているから仕方ない」「永田町では普通」「芸人の世界でもある」など。

怒鳴ることはまぁあるよね、仕方ないよねと言っている人が一定数いるように感じた。

本当にそれでいいのだろうか。

いくら仕事が出来なくても、言い方はある。


怒鳴ることで言うことを聞かせないといけないのか。

一定の関係性なら恐怖を与えることが許されるのか。


思い返せば、中学校の先生たちもよく怒鳴っていた。

怒られるのが怖くて、私は校則もきちきち守って大人しくしていたけどそれでも何度かは怒鳴られた。

机を蹴ったり、ノートをばんと叩きつけたりしている先生もいた。

今考えると、そんな風に大声で言ったり、物に当たったりしないで普通に話をしてほしかった。それで中学生だって理解できるのに。


先生から生徒、上司から部下、客から店員。

上下関係はあるけれど、人としては対等なはず。恐怖で押さえつけたり言うことを聞かせることが本当にOKか。

そろそろ、関係性によっては怒鳴りつけてコントロールしていいという考え方を改めた方がいいのかもしれない。




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ちなみに私なりの、仕事場での怒鳴る上司・先輩への対処法をこれまで考えてきたので書いてみちゃう。

2パターン。


まず、怒りながらも「正しいことをしている」「仕事をきちんと回したい

」と思っているタイプへの対処法。

こういう人は、怒りつつも「なぜ私が悪者になってまで言わないといけないのか」という気持ちがあるので、怖がったり言い訳をしてはいけない。


怒鳴られたらサクッと謝る。「すみません、以後気を付けます」と。

そして、重要なのが引きずらないこと。

次に話しかけるときには、「全く気にしていません」という体で、普通~に話をする。

怖がったままだと、「こっちが悪いみたいじゃないか」と気分を害してますます目をつけられる可能性がある。

「注意は注意で聞くけど、それで嫌いになってません、もう気にしていません」という態度で接していく。



次は、怒りながらそれに快感をおぼているタイプへの対処法。

言うことを聞かせるのが楽しい、見下すのが気持ちいい、ストレス発散に怒鳴っているような人。

こういう人には、反対に「気にしています」ということを素直に言うのがいいと思っている。

上記と違うのは、謝っても聞いてくれずグチグチ別のことまで言って来たりするところ。(今回のワイドショーもそのタイプ?)

なので、そういうときは、はっきり自分の意見を言う。

「なぜそういう言い方をするのですか?」

「そういう言い方は傷つきます」

と、気持ちを、冷静に淡々と伝えてしまう。


ここでポイントなのが、あくまで「冷静に」ということ。

びくびくしていると、ますます言ってくるので。


冷静に伝えると、相手はヒートアップしていたのに水を差されるような形になって、少し間が生まれる。

「やばい、言い過ぎたかな。パワハラになるかな」

と気が付かせたらしめたもの。

「その言葉、人格否定ですよ」って気が付いてもらうのだ。



頭では分かっても、実際その場になると怖くて言えなかったりもするけど…。

そして反対に、仕事をしてくれない、ミスばかりの人に怒りがわく気持ちも分かる(ワイドショーにあるような人格否定は全くの問題外だけど)。

私も怒ったこと何度もある。態度も悪かっただろうし。


でもそうやって恐怖で、しばったりしばられたりするのは何も生まないと思う。

根本的に意識を変えて行くべきかもしれない。



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