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今、失われたもの

今日はまんぺーの話をしようと思います。

まんぺーはYouTuberで主に海外、東南アジアでカメラを回して現地の様子を発信している人です。

普段はナンパとかナンパとかナンパとかしてるんだけど、ごくたまーにいい回があって、今日はそれを紹介したいです。
(ナンパ回も好きやで)

まんぺーは観光では行かない場所の紹介も結構していて、その一つがスラム街の紹介。

スラム街の中に自分らは入ろうとも思わない。というより、入っていいのかっていう感じがする。

その未知の世界をまんぺーは動画で見せてくれます。

いくつかある内のフィリピンのスラム街に行った時の話。

スモーキーマウンテンって知っていますか?
名前は知ってるって人も結構いるんじゃないかと思います。

フィリピンではごみを焼却せずに一か所集めるそうです。そうしてできた場所がスモーキーマウンテン。ごみが自然発火して煙が上がる様子からその名前がつけられたそうです。

この周辺に住む人達は、大量にあるごみを分別して、まだ資源として使えるものを集め売る生活をしています。

衛生環境はすごく悪いです。

ただ、電気も通っていて、売店もあるそうで、衛生面を無視すれば、お金を稼げて日常生活ができてしまうそうです。だから、仕事のない人たちが集まる。

また、多くのNGO団体が彼らを援助、サポートしているので、それを目当てに集まってきてるとも言えるのかもしれません。

スモーキーマウンテンは、ワンピースの中でルフィ、エース、サボが暮らしていたグレイターミナルのモデルにもなっているみたいです。

そんな環境の中の一部の地域にまんぺーは足を運びました。

家が密集している中には子供がたくさんいました。

フィリピンの子供の数はとても多く、そのため将来どんどん成長していくだろうと言われています。

日中に行っていたので、子供と女性、老人が多く、男性はほとんどいません。仕事に行っているのでしょうか。

ここに暮らす人々の顔はみな明るく、笑顔も多く楽しそうです。貧しいから不幸みたいな雰囲気は見た感じ全くありません。

けれどもやはり、環境は悪いです。
川は汚く、家の玄関がドブの上にあったりもします。

これはまんぺーの人柄あってのものかわかりませんが、このコミュニティの中にヅケヅケと立ち入っていってもみんな許してくれます。むしろ、こっちだよと案内してくれる。日本語が少しわかる人も多く、危険な感じはあまりしません。女性と子供が多かったこともあるのでしょうか。


歩いていると小学生くらいの子供たちに囲ませます。

そこである子が突然アイスキャンディをくれました。

そのお礼にチップとして20ペソあげたらその子は大喜び、辺りを駆けまわります。

その後も付いてきて、まちの危険な場所を教えてくれます。タガログ語だったので分からなかったけどジェスチャーで必死に教えてくれます。

そして、子どもたちが売店を見つけるとそっちに走っていってさっきの20ペソで食べ物を買いに行きました。

まんぺーがその場を去ろうとした時、子どもたちが Wait!と叫ぶので待つと、買った食べ物を分けようとしてきました。

これ、うまいからお前も食えと。

まんぺーがみんなで食べろよと言っても渡してくるので仕方なく受け取りました。

この子達の方が自分らより絶対食べれてないにも関わらず、受け取ったお金を食べ物にすぐ使ってみんなでシェアする。

あなたはこんな行動できますか?

困ってる人を助けた。そしたら3000円もらえた。
その3000円はどう使いますか?
とっておいて後で自分の欲しいものを買いますか?
その場で代えられるものに変えて周りにいる人達で3000円分のものをシェアしますか?

フィリピンのこの子は迷わず後者を選びました。フィリピンの小学生くらいの子供にとって20ペソはどのくらいの価値があるんでしょうか。おそらくかなり高いのではないかと思います。


ネット上ではめちゃ危険だ。絶対近づくな。
と書いてあります。

必ずしも事実はそうではありませんでした。

実際はたくさんのあたたかさに溢れていた。
もちろん、ほんとに怖いこともあるし、子供たちが教えてくれたような危険な場所もあります。

このあたたかさは今の日本では失われてしまっているのではないかな。なかなか見ることはありません。

今の日本は成熟社会です。

成熟社会とは、経済や社会制度が発展し、必要なものやサービスは満たされ、自由で便利な生活はできるが成長はピークに達し、状況を呈している社会。

物、お金、サービスが全て満たされてしまっている。

これによって個人化してきてしまっている。

助け合わなくてもなんとかなる時代です。

フィリピンではまだその状態には達していなくて、貧しく、人々が支え合っています。

これは集団で暮らしているということ。

昔の日本も集団で支え合って生きていたのでしょう。でも、戦後の発展、高度経済成長とともに個人が責任を持つようになってきました。

個人でなんとかしなければいけない。

支え合いの意味が薄れていきます。

これが日本にフィリピンのスラム街にあるようなあたたかさを失わせている。

今のこの日本の緊急事態の状況になって、日本人が失ったものに気づくのではないですか。

国が外出自粛をお願いしています。協力してほしいと対策を考えに考え抜いて、頼んでいる。

その言葉に耳をかさない人たちもいる。

国の指示を待つだけではなく、国民同士が支え合っていかなければいけない。

個人ではこの危機は切り抜けられない。
今こそ集団で暮らさなければいけない。


まんぺーの動画を見てこんなことを思うのでした。

世界中で同じ問題に立ち向かっている。
国ごとに対策は違ってきています。

日本には強制的に自粛させられるような法がありません。

けれど、海外から見たら、日本ってすげーーってなっているそうですよ。

強制力もないのに国民自ら協力姿勢をみせる、みんなで日本に習おうぜという声もあるみたいです。

日本ってすごいんですよ。

日本国民でも日本について知らないことはたくさんあって、自分も日本の仕組みとか全然わかってない。

そんなことをちょっとずつ調べてみて知っていくのもおもしろいんです。

常識だと思ってるものが広く見ればかなり特殊だったり。

昨日からやっと自分の本業にとりかかって。

建築学生なんで、設計課題に取り掛かり始めたんですよ。

でも、設計の仕方を忘れて、とりあえずわからない言葉の意味とか調べたりしているんですけど、それだけでも結構発見があります。

思わぬところで話が繋がったりします。

圧倒的知識不足だなって最近思うので勉強します。

話が流れに流れてしまった気がする。
ちょっと思いつくまま書いてしまいました。

これで終わります。
では、また!


2020/5/5
こばちゃん

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