私は、あそさんを心底カッコいいと思った。
あそどっぐはどうやって今のあそどっぐになったのだろうか。
私たちは2016年に出会い、友人になった。手をつなぎ、デートもした。
飽き足らない私は、彼にインタビューをお願いすることにした。

あかほし（以下「ほし」）： ご両親の馴れそめは？
あそどっぐ（以下「あそ」）： 職場結婚みたいよ。父親は福岡で、母親は宮城。歳は１歳違い。団塊世代で、父親は地方から関東の方へ働きに、神奈川の会社に就職して。それから一年遅れで母親が就職してきて・・・みたいなかんじよ。
ほし： 職場結婚なんだ！どっちが年上なんですか？
あそ： 父親の方が１コ年上。
ほし： アタックはどちらから？
あそ： 完全に父親の方からみたいよ。うちの母親けっこうキレイな人やったみたいで、写真も若い頃はまあね、あの、そんなヘンな顔じゃないもんね。
ほし： あそさんのお父さんがね、私は気になってしょうがないんですよ。おっちょこちょいそうなエピソードをちらほら聞くので。
あそ： あ〜、でもなんか「ザ・九州男児」っていうかんじだったね、若い頃はね。若いというか、僕の子どものころは、うん。頑固できびしい感じだったね。
ほし： ふむ〜そうかあ。あそさんは安産だったんですか？
あそ： ぼくはうん、とくになんも、うん、なかった。2週間くらい予定日より早く産まれたぐらいで。年を越して生まれる予定だったのが、年の暮れに、12月29日に生まれて。で、すごいどうでもいいはなしだけど、未年に産まれる予定だったから羊の字がはいった「翔」っていう名前になる予定だったらしい。
ほし： あ、そうなんだ。
あそ： そう。「阿曽 翔」・・・ヘンな名前だよね。で、早く生まれたから急遽あわてて「太一」になったらしい。
ほし： （笑）だれが決めたんでしたっけ？
あそ： 父親がきめたみたいよ。字画とかしらべて。読みはふつうだとおもしろくないっていうんで、なんか" 変わった人生 "をおくってほしいっていって、「た・い・い・ち」で「い」を２つに。
ほし： へ〜。
あそ： めっちゃ願い叶った（笑）
ほし： 神さま斜め上をいきますね（笑）でも、２週間早いだけなら生期産ですね。（ ※ 生期産　 母子ともに最もリスクが低い出産期間に出産すること）
あそ：うん、そうだよね。だからとくにあれ、ねえ。安産だったみたいね、もんだいはなかったみたい。
ほし： ２人目はぽろんて出てくるって聞きますね、あっちゅーまにでてくるって。お姉ちゃんも安産だったんですか？
あそ： お姉ちゃんもうん、とくに大変だったって話は聞かないね。
ほし： お姉ちゃんの名前もお父さんが？
あそ： お姉ちゃんもたしかお父さんがつけたんだったと思うよ。
ほし： そういう、お父さんは自分で名前をつけたいって思うキャラクターなんですか？
あそ： あ、なんかね自分で何でも決めたい感じのキャラクターだね。計画立てるのとかも好きだしね。家族旅行とかも、１日のスケジュールをPCで表にして、旅のしおり的な感じにつくって・・から旅行にいくみたいな人やったから、なんでも自分で決めたがりなかんじだね。
ほし：プロポーズもしおり作ったりしたんかな・・・。

次回、「阿曽太一、誕生」

あそどっぐ
1978年佐賀県生まれ。熊本在住。お笑い芸人。

あかほしあまね
1991年東京都生まれ。『コバガジン』のライター。