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東工大(科学大) 2023年度情報理工学院総合型選抜 合格体験記


はじめに

東工大の総合型選抜は、情報理工学院の場合なんと書類と面接のみで東工大に受かってしまえる制度です。東工大が提示している活動実績報告書の例をみるにわかりやすい実績がなくても大丈夫なので、なにか書けそうなことがあるなら応募してみると良いです。私は人生の早い段階でラッキーなことにやりたいことが情報・数理系だとわかっていた人向け選抜だと思ってます。

かなり雑な感じで書いてるので文章は大目に見てください…

どんな実績があったの?

私は機械学習の実績を使って受かったわけですが、まずはその背景から書こうと思います。

懐かしき顔 (画像はレビューより)

プログラミングは小学生の頃塾から配られたタブレットでHopscotchというブロックプログラミングのアプリを通じて始めました。それからはC言語とDXライブラリでミニゲームのようなものを作っていたけれども機械学習には全く目は向いてませんでした。中2くらいの頃に、サイエンスゼロという番組のディープラーニング特集でニューラルネットワークが人間のように特徴を学ぶといっていて、その仕組みが気になったのが機械学習の勉強を始めるきっかけだったと思います。
もちろん必要な数学の知識も何もありませんでしたが、色々調べてみて評判が良かったcourseraの機械学習コースをとりあえず始め、それを受講しつつ必要な知識を検索・書籍で補って機械学習の基本となるところを学びました。その後は本などを読みつつ知識をつけていき、KaggleやSignateの機械学習コンペティションに参加するようになりました。このうち一つのコンペティションでかなり良い結果を残せたのでそれを主な実績として使っています。

どんなことを書いたの?(一次まで)

活動実績報告書

高2の夏休みに参加した機械学習コンペティションで入賞できたので、活動報告書はほぼ全てそのことを書いて他に参加していたコンペティションについては活動実績概要の欄にのみ書きました。基本的にそのコンペティションにおける自分の解法をずらずら書く感じでしたが、考察の過程やコンテスト中のお気持ちを多めに書くようにして、まとめ・反省のところはほぼ1ページまるごと使いました。また文量の制限上難しかったですが、読んだ人が解法を再現できるような報告書とすることも心がけていた気がします。結果として、許される最小の文字サイズ(10pt)で最大の4ページをすべて使いました。

志望理由書

中の人は全然読んでないと思う。結構ギリギリになってしまったやつ。提出する一週間くらい前から書き始めて、担任の国語科教師に添削してもらいつつ完成させました。内容は自分が小学生の頃からタブレット・パソコンを通じて情報技術に触れてきたことを踏まえて、それを提供する側に回りたいと思っているというようなことを書きました。
ギリギリに書いた結果長編綴じにすべきところを短編綴じにしてしまい、さらに誤字も修正テープで直しているといった有様でしたが通りました。私は提出してからかなり心配していたので余裕を持って書いたほうがいいとは思いますが失敗しても絶望することはないです。なお郵便局が17:00に閉まるということを知らず、出願期間が12/19 ~ 12/21(必着)なのに12/20に郵便局に持っていくことになってしまいました。速達なので一日前でも大丈夫なのですが、事前にもっと調べておくべきでしょう。

共通テスト

共通テストはΣ786でした。二次試験(同じく東工大)に向けてかなり勉強していたので、化学大問5を解き忘れる大ポカがあったものの足切りの心配はない点数が取れました。ただこの選抜はおそらく報告書重視なのでボーダーさえ超えていればそこまで関係ないのかなと思っています(確証ないです、不安なら共テの点は取っておいて損はないでしょう)。

文系科目をやっていないのが丸わかりですね。

どんなことを聞かれたの?(面接まで)

一次選抜の発表が2/6にあったのですが、17:00頃発表という話だったのになんと19:00に発表されました。そこそこ自信はあったのですが2時間気が気ではなく、犬の散歩に行ったり無理やり風呂に入ったりしていました。今年も遅れたみたいなのでもはや風物詩ですね。

一次選抜合格発表までにしていた過去問演習(発表〜面接までは全然できていませんでした、一次発表から面接まで間が空いてなくて良かったね!)でかなり良い結果が出ており、面接にそこまで自信があるわけでもなかったので最悪落ちても一般で入ればいい、という気持ちで向かってました。

入室制限20分前に食べてた期間限定マック

情報理工学院の面接は午前組と午後組とに分かれるのですが、前述したように出願が遅れたことで午後組になることができました。寝坊するのが怖い・ゆっくり寝てから面接に向かいたいという人はちょっと遅めに出願するというのもありかもしれません。
当日、私は受験当日に新しい店を開拓するのもなと思っていたので東工大の目の前のマックで昼ご飯を食べましたが、受けた日が日曜だったこともありとんでもなく混雑していて大変でした。かなり時間に余裕を持っておくか、空いてるところを選びましょう。
控室ではスマホなどは使用禁止だったのでやれることはほとんどなく、私は事前に印刷しておいた原稿と活動実績報告書を読んでいました。
自分の番になると面接が行われる別の部屋に呼ばれます。向かい側に東工大の先生方がズラッと並んでいてその前に椅子がおいてあるような感じなので威圧感こそありますが、面接自体は基本的に和やかな雰囲気で進んでいました。
まず5分程度で活動報告書の内容を発表する時間があるのですが、私は完全にオーバーしてしまっていた気がします。家で原稿を作るときに5分程度に収まるようにしていたつもりだったのですが、そういった事前の想定は本番の緊張などでかんたんに崩れるので、最悪削る部分を作るなど臨機応変に対応可能な原稿が書けると良いでしょう。
発表が終わると向こうから質問が来ます。ほぼ、自分が書いたことがわかっていれば身構えることはない質問でしたが、私の場合機械学習のある手法について説明を求められることがありました。私は受験勉強でしばらく機械学習に触れていなかったせいで感覚的な説明しかできなかったので、私のように活動実績報告書の内容がしばらく昔のものだというときは事前に軽く復習しておくと良いとおもいます。後半は情報が必修になると日本人はこの分野で強くなれると思うか?といった関係あるのかな?って思う質問や(ちなみに、受験科目にしておけばみんなこぞってやるだろうみたいなことを言いました)理論と応用どっちがやりたいか?といった質問が来て最後に逆質問で終わりました。志望理由書に関する質問は一つもなかったです。逆質問は留学について聞きました。

おわりに

開示は来るには来るのですがおそらく合格者・不合格者に一律で点をつけているので全く参考になりません。

切手代404円無駄にしたなと思った

この記事は合格していつか書こうと思っていたもののずっと書けずにいたのを、2024年度の総合型合格発表をきっかけに書いたものです(今年受けた人が読めるタイミングに書くことができなくて申し訳ない…)。一旦書き出してみるとすぐ終わったので書こうかなと思っている方は書いてみるといいでしょう。意外とかんたんです。
これを読んでいる受験生が受かりますように!

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