ひと目で判断できる足の観察術

福岡県大野城市のコバ靴店のこばです!

※本題だけ見たい方は次の※印まで飛ばして下さい

まずは、はじめましての方へ簡単に自己とお店の紹介を。

私は、義肢装具士として病院各所にて義足、靴、中敷きを中心に製作・適合・バランス調整をしていました。しかし、お悩みがあるからといって心に合わない無骨な装具や義足を心から望まない人に提供する事もし私の恋人や母親の身体に異変が起こった時にこのような装具で誰かに会った時の彼女らの心や顔は本当に幸せなの?っという疑問を働きながら感じていました。そんな中で、最近は素晴らしい商品が多く1から作らなくても、ちょっと加工するだけでほとんどの方に適合する商品が多い事が分かりました。心に合うデザインで身体を守って欲しい。しかも、1から作るよりも安く、デザインも選べて納期も早い!医療費に頼らないので膨れ上がった医療費の削減にも繋がる、このような仕事をするには自分でお店を開くしかない!っという結論の元、5カ年計画で昨年度起業し現在の「コバ靴店」を営んでおります。

私のお店では足を中心に身体にお悩みのあるお客様が非常に多くいらっしゃいます。そのような方々に当店で取扱っている加工のしやすい市販の靴と中敷きを加工調整し、手作りの靴のようなフィッティングと医療知識、技術に基づいて対応しております。  対応実績としては、

幅広・ウオノメ・外反母趾・扁平足・開張足・巻爪・O脚・モートン病・ハンマートゥ・腰痛・膝痛・股関節痛・猫背・足底筋膜炎・リウマチ・ヘルニア・末端肥大症・冷え性・坐骨神経痛・片麻痺・足のむくみ・膠原病・人工関節(膝・股)・足首をひねりやすい・足の内倒れ・歩き方の調整 等

※ここから本題

様々なお悩みを抱える方々に対応させて頂きました。そして、その多くの方々から感謝のお言葉を頂いております。症状を見ると原因はそれぞれ異なるように見えますが、実はお客様の約8割に共通するポイントがありました!

このポイントに対応するだけで長年お悩みを抱えていらっしゃった方でも大きく改善した方がおられます。

そのポイントとは、足の傾きです!

黒木 美代子様2

厳密に言うと、距骨下関節の回内外の問題です!
距骨下関節の動きによって踵が倒れたら、膝の位置が変わります。
膝の位置が変われば腰の位置も変わります。腰の位置が変われば...etc
傾きによる関節のズレは連鎖するのです。
それを分かりやすく解説したのが下の画像

◯で囲んである部位は大きな変化の出やすい関節です。

ki機能的脚長差

また、この特徴として大切な事があります。
それは、痛みを感じやすいのは変化の大きい部位ですがその原因はその痛いと思う関節の上下どちらかにある事が多い!というものです。
これは、ジョイントバイジョイントというアメリカの理学療法士の方の考え方で、関節が通常と異なる位置にあるのは、その上下どちらかの関節の動きの悪さや動きを代償した結果変化となり、痛みとなっている。というものです!

アガサ・クリスティ作品に多い本当の犯人は何食わぬ顔で佇んでいたこいつだった!という叙述トリックに似ていますね。

踵の倒れで全身の関節が歪む + 痛む関節の原因は上下どちらかにある
という考えを踏まえ、観察術の本筋に入ります。

ki機能的脚長差

前を歩いている方を見て、その人の
左足が大きく内倒れしているとします。
※ ◎可能性大 ◯可能性がある

この時に考えられるのは
① 左足の内への傾きが大きいので、まずは膝の位置を観察します。  
膝の位置も足と同じように内に傾いたら
◎ 左膝の内側が痛そう
◯ 膝の傾きがなければ足首周りに痛みがありそう

② 腰の左右の高さに注目します。
左の腰が下がっていたら、それを補うために
◎ 右の腰(腰から背中)の筋肉が凝りや痛みがありそう
◯ 左膝に痛みがあるかもしれない

もし、腰の位置が変わっていなければ消去法で
痛みや負担は足や膝(特に膝!)に集まっている説が濃厚になります

③ 肩の高さに注目します。
肩の高さが左右違っていたら
◯ それを支えるために首が痛そう
◎ 右肩が下がっていたら逆の方が痛そう。逆もまた然り。

というような感じで、半ば連想ゲームに近いのですが「足の傾き」から全身の関節の状態を想像する事が出来ます。

また、歩行動作を見て新たに分かる事も多いのであくまでも参考程度に捉えてください。しかし、身体にお悩みを抱える方の多くはこのように足の傾きのある方が非常に多くいらっしゃいます。

肩や首の痛みが靴と中敷きによって「踵を整えた」だけで改善された方もいらっしゃいます。もちろん、膝や腰に対しては靴、中敷きによるアプローチがしやすいので踵を整える。っていうのは本当におすすめします!

あと、補足ですが、踵を整えるっと言っても厳密に言えば距骨を整える。というのが正しいです。距骨はこのような位置にある骨です。

画像4

画像5

距骨の特徴としては
・足~脚へと繋ぐ部位
・人体の中で唯一 筋肉が付着しない骨
・距骨を支えているのは主に 靭帯
・動作時に動き回る事で 筋肉の効率や足への負担の軽減をする


特に人体の中で唯一 筋肉が付着しない骨なので、筋トレをしてここを支える事が物理的に不可能です。また、もともと動き回る事で力を発揮する骨なので自分の肉体だけで制御するのは難しいです。距骨を支えているのは靭帯なのですが、靭帯は消耗品です。加齢や使いすぎによる劣化によっていわゆる伸びた!という支える事が難しい状態となってしまったらさらに制御が難しくなります。

では、どうするか。
◎カカトのしっかりとした靴で支える
◯中敷きによって距骨の動きに制限をかけましょう!

距骨は踵骨の上に乗っているので、中敷きで足の底から効果を与えるのはやや難しいです。よくて制限をかける程度です。大本命は硬い靴のカカトで直接距骨を支えてあげる事です!

コバ靴店では靴のカカトの調整と、中敷きによる調整で距骨を整えています。多くのお客様から「楽に歩けるようになった」、「快適になった」というお声を頂いているので効果は私が保証します。

後半は蛇足感満載でしたが、まとめると
・足の倒れを見たら関節の負担が想像出来る!です!

最初は時間がかかるかもしれませんが、人の多い所で観察を重ねることで慣れてきたら一瞬でこの人はこういう特徴がある!
っというのが脳内に浮かびます。

特徴とそうなった経路が分かれば、人に話したり解説するのも理解をした順番で話せば伝わりやすいので、靴屋の店員さんとかにおすすめの技術です!
もちろん、知識が増えれば様々な痛みへの対応が可能となります。

結構面白いですよ!

最後に、このnoteを見てくださった方限定で 
出張による無料診断・講演を実施しております!


整骨院さんのような治療院さんや老健施設等、全国どこでも無料で診断や講演を行います。ただし、出張費(宿泊費+交通費)のみご支援下さい。

無料診断では上記の事+ その人に必要な中敷きの効果や機能。足の特徴や靴の形、靴底の機能、歩き方の調整や現在治療されているお悩みの手助けとなる靴、中敷きの機能解説 等をお一人様10分程頂いて実施しております!

無料講演では、靴の選び方、履き方。
関節に負担の掛からない歩き方や中敷きの選び方講座など実施中です!

ご不明な点やご興味のある方は

Twitterの @kobakutsu からダイレクトメールを送って頂くか
kobakutsu@yahoo.co.jpまでご連絡ください!

HPはこちらから
https://www.kobakutsu.com/

こばでした!

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